悦子さんへの手紙:Communication(コミュニケーション)

こんにちは、Erinaです。

みなさんのFather’s Day Weekendはいかがでしたか?

 

さてさて、今日は国際結婚コンサルタントの塚越悦子さんとの文通シリーズ5回目。

1回目はパートナーシップ (Partnership)

2回目はコミットメント (Commitment)

3回目はパッション (Passion)

というキーワードについて、それぞれの考えをブログ文通という形でシェアするプロジェクトです。

 

前回のInvestment(インヴェストメント)について、悦子さんからこんなお返事をいただきました。

今回のテーマは「コミュニケーション」です。

では、行ってみましょ〜う♪

 

 

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悦子さん、こんにちは!

いよいよ日本では梅雨到来ですね。

 

サンディエゴも夏らしい日があれば、曇り空で朝から霧雨の日もあり、「夏本番!」までは、あとちょっとかな、というところです。

子供たちの学校も終わり、親は夏のキャンプをアレンジしたり、休みを取ろうか悩んだり、バタバタしています。それでも、長男は皆勤賞で(学校から賞状をもらうまで気づかなかった)、二人とも元気に学校に行ってくれたことに感謝ですね。

 

悦子さんの手紙を読んで、やはり「意識的にパートナーとの時間を作ること」の大切さを今一度、感じました。

この忙しい時代、仕事・子供・趣味・友人などをつい優先してしまい、家に帰ればいるであろう「パートナー」の存在を無意識のうちに軽視しているかもしれません。

パートナーが家にいることを当たり前と思うのではなく、「この人のもとに帰ってこられる幸せ」とか「一緒に時間を過ごせる幸せ」を忘れないようにしたいものです。

特に我が家の場合は年の差があるおかげで、二人のタイムリミットを常に意識し、「時間を大切に」ということを最初から気をつけてきました。無意味な喧嘩を避け、どうしたらお互いにとって、幸せな一分一秒を過ごせるか、ということを意識してきた気がします。年の差がこんなところで役立つとは。笑

 

さて、今回のテーマは「コミュニケーション」ですね。

先日、母親としてのコミュニケーションという意味で、こんな記事を書いたのですが、今回は「パートナーとのコミュニケーション」というテーマで、この手紙を書いてみようと思います。

 

コミュニケーションに関しては、大学でも専門分野があったり、心理学や教育学、果てはビジネスなど様々な分野とオーバーラップしている部分があり、とても広く研究されていますね。私もコミュニケーション学についてはとても興味があり、なるべくシステマティックに、そしてシンプルに活用したいと心がけています。

 

多くの国際結婚夫婦と同様に、私の場合、パートナーとの意思疎通は「英語」という外国語でやっているわけですが、その良い点と悪い点を考えてみました。

 

良い点は・・・

  • ワンクッションあることで冷静になれる→カーッとしたときに、言う必要のないことを言わなくて済む。
  • 言葉を選ぶ→本当に使いたい言葉を選べる。
  • 時間をかける→きちんと聞いてもらえる。

 

などがあると思います。

 

悪い点は・・・

  • 言いたいことが100%伝わらない→お互いのフラストレーションにつながる
  • 選んだ言葉が間違っている→意図が伝わらない

 

などでしょうか。

 

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良い点はそのままで、悪い点について考えてみました。

 

最初の「言いたいことが100%伝わらない」というのは、私が日本人で、彼がアメリカ人だからか?と言ってしまうと、必ずしもそうではないと思うんです。

よく国際恋愛カップルで「言葉の壁」が持ち出されるかと思いますが、それが本当に言語のレベルなのか、個人のレベルなのかは、なかなか測れないところですよね。

むしろこれは、日本人同士のカップルでも、アメリカ人同士のカップルでも起こる、いたって普通のミスコミュニケーションであり、お互いを理解しようとする努力や忍耐が必要になるものだと思うのです。

逆にそれがなければ「別にあなたの話は聞かなくても良いよ」とコミットメントのない関係になってしまいます。

 

二つ目の「選んだ言葉が間違っている」というのは、我が家でも未だによく起こります。私の言葉を聞いて、旦那が「ん?なんか違うかな?」という顔をしたら、「あ、言葉選びがまずかったかな?」と思うようにしています。

そういう時は、こちらが正直に”Maybe I didn’t use the right word.”なんて言うと、正しい言葉を教えてくれたり、遠回りしてでも意図を伝えるチャンスがあるわけです。

 

こういう努力は、使用言語に関わらず必要なやりとりだと思うのです。

 

確かに、パートナーとのコミュニケーションが外国語の場合は30%増しで必要な努力かもしれません。

だけど、それはこのパートナーと付き合うときにわかっていたことだし、この先、何年、何十年と一緒にいる上で、続けたい努力かどうか?を見極めることも大事だと思うのです。これが面倒だったら、やっぱり日本語を話せる人と付き合い、結婚するべきですよね。

 

しかし、そういう努力をしない、またはコミュニケーションがうまくとれないと、何が起こるでしょうか?

 

コミュニケーションがうまくとれないと、miscommunication(ミスコミュニケーション)が生まれます。

miscommunicationはmisunderstanding(誤解)を生みます。

misunderstandingが募ると、それはdistrust(不信感)になります。

distrustが募ると、不和が起こります。

不和が日常的に起こるようになると、きっとそれは居心地の良い夫婦生活ではないでしょうし、そういう環境では離婚という可能性もぐんと上がるはずです。

 

・・・と、国際離婚(だけじゃない離婚も)の多くのケースは、こういう日常的で根本的なミスコミュニケーションによって引き起こされているのでは?と私は感じることが頻繁にあります。

 

 

日本語には「あうんの呼吸」とか「ツーカーの関係」なんて言葉がありますが、本当にそうなのでしょうか?もしかしたらそれは、一方の思い違いで、パートナーはそうは思っていない、というケースも実はたくさんあるのかもしれません。それを確認するには、やはり意思疎通が必要です。

 

全く別のところからやってきた二人の人間が、住居を共にし、時間を共有し、「家族」というゴールを持って進めるものが結婚だと私は思っているのですが、そこにはやはりコミュニケーションは必須であり、そしてそれが有効であればあるほど、円満な結婚生活を送れると私は思うのです。

 

 

日本から英語のわからない私の母がやってきた時に、こう言われたことがありました。

 

「あなたたち夫婦は、本当になんでもよく話し合うのね。」

 

内容は取るに足らないことだったと思いますが、母の目には、私たちはコミュニケーションをよくとる夫婦だと映ったようで、それがカルチャーショックだったようでした。

 

「そうかなぁ?普通だよ。」

 

とそのときは思ったのですが、きっと私にとっては、旦那とのこの言葉のキャッチボールこそが、結婚生活の醍醐味なのです。

 

ではでは、悦子さんの「コミュニケーション」、楽しみにしています!

 

えりな

 

 

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