今年の大統領選挙が面白い理由

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こんにちは、Erinaです。

 

盛り上がってきてますね、アメリカ大統領選挙。

アメリカで選挙権のある方、誰に投票するか考えてますか?

 

ちょっと前なので動きもありましたが、民主・共和両党からの大統領候補者たちの記事はこちらで書いてみたのでチェックしてください。

 

では、これを踏まえて、今年の大統領選挙が面白い理由を書いてみたいと思います。

 

私は2009年にアメリカ市民になって以来、大統領選挙で投票するのはこれが2回め。

前回はオバマ大統領が再選されたときでした。

今回はオバマ大統領がホワイトハウスから撤退するため、新しい人材が大統領になります。つまり、まっさらなスタートになるわけです。

 

現時点の人気投票では、共和党トップはドナルド・トランプとそれに続くテッド・クルーズ、民主党トップはヒラリー・クリントンとそれに続くバーニー・サンダースというところでしょうか。

 

 

オバマ大統領が就任するまで、アメリカの政治界は「白人男性のもの」というイメージがありました。

 

アメリカ=白人国家

 

というステレオタイプもあったし、非白人(黒人・アジア人・ラテン系など)は「マイノリティ」として扱われていたわけです。

 

しかしこのデモグラフィー(人口統計)が年々、変わりつつアメリカ。

あと30年もすれば、「白人」という人種はマイノリティ、つまり過半数以下になるだろうと予測されています

 

アメリカに暮らしていると、医療・教育・DMVなど様々なところで、「人種は何ですか?」という質問に答える場面があります。

私は「アジア系」というボックスをチェックするわけです。

うちの子ども達のように、ミックスの場合は「アジア系」と「白人」にチェックします。

これはミックス(混血)の人種が増えてきた社会を反映していて、「複数回答可」となっています。

よく周りを見てみると、ミックスの子どもというのはとてもたくさんいて、「白人」とも呼べない、「黒人」でもない、「アジア人」でもない・・・という人はたくさんアメリカにいるわけです。

 

元同僚のAちゃんは、父・白人+母・フィリピン人のミックスでしたが、よくメキシコ人に間違われるそうです。

 

昨年の夏、子ども達の水泳(週3回)についていった私。

そこで気づいたことがありました。

それは、「他の子ども達の日焼け具合が超素敵」ということ。

みんなこんがりとした小麦色で、きれ~いに日焼けしているのです。

もしこれが色素の薄い純白人ばかりだったら、こんなにきれいな日焼けはできませんから、やはりこの年代の子ども達は何かしらのミックスなんだろうと思いました。

 

 

 

アメリカのデモグラフィー

 

 

上の記事から持ってきたこの写真を見ると、一昔前のような「白人」「黒人」「アジア人」「ラテン」「中東」というわけ方はできないと思いませんか?みんな細かい違いはあるのだけれど、全体的に似たような顔つきで、人種というもので個人のアイデンティティは測れない時代になっていると思うのです。

 

アメリカという国がつくづく面白いなぁと感じる理由は、ここにあります。

 

つまりは、こうやってデモグラフィー(人口統計)が変わるということは、その時代で何が重要か?という「価値観」も変わるわけです。

伝統的に、純白人家庭で教えられてきたことが薄れ、その代わりに非白人家庭の要素が取り込まれ、伝えられていく。

 

たとえば我が家では、家の中で靴は禁止ですが、これだって非白人家庭の伝統です。しかし、我が家では「当たり前の価値観」になり、きっとうちの子ども達は大人になっても、家に入る前に靴を脱ぐでしょう。

 

こういう価値観は政治にも反映されます。

 

たとえば、移民やマイノリティに対する寛容さだったり、宗教的なことだったり、アメリカの従来のコンサーバティブの要素が薄れるわけです。(アメリカのリベラルとコンサーバティブについてはこちらの記事で)

 

ほんの10年、いや5年前と比べても、こういう大きな社会構造がどんどん変化していて、目に見える。

これがアメリカ政治の面白いところだと思います。

 

 

「当選したら○○をします」という公約は英語で”Premise”と言いますが、思えば、これまでの大統領選挙というのは、「景気回復」だとか「外交」というスペシフィックな政策がテーマでした。

しかし今回の候補者たちは、公約に「アメリカという国の将来」を掲げており、この変化しているデモグラフィーをどう受け止めるか?ということを投票者たちに訴えかけています。

 

今年の大統領選挙は、

 

伝統的なアメリカの白人社会(共和党のトランプやクルーズ)

 

vs

 

現代のマイノリティ勢力(民主党のクリントンやサンダース)

 

というきっぱりと分かれた二党の代表対決であり、アメリカという国が現時点で、どういう状況にあるのかが見えるわけです。

 

共和党勝利→「アメリカはまだまだ白人社会」

民主党勝利→「アメリカのデモグラフィーは変化している」

 

という証明になります。

 

 

こんな発言をしたドナルド・トランプは、”Make America Great Again”をスローガンに、昔ながらの白人がパワーを持っていた時代にアメリカを戻そうというのが彼の思想です。

彼の直接的で時代錯誤な思想は、デモグラフィーの変化を恐れる白人層で支持される理由です。

彼は白人層の恐怖を煽る戦法を使って、「このままじゃアメリカはダメになる!」と訴えかけています。ダメになる要素は、イスラム教徒であり、メキシコ人であり、アジア人であり、黒人であり・・・。

 

う~ん、エクストリーム。

 

私はちょうど今、日系アメリカ人についての子供向けの歴史の本を読んでいるのですが、日系アメリカ人が戦時中、キャンプに入れられたことや差別されたことを読んでいると、「トランプもこの時代のアメリカ人たちと同じ思想なのかな・・・」と悲しくなります。

 

皆さんはどう思いますか?

 

私はここで民主党推しの記事を書きたいわけではないのですが、共和党のことを良く書けないのが現実・・・。

 

そんなわけで、アメリカの人口統計の視点で見た社会構造が、どう変わってきたのか、2016年時点でどうなっているのか、を知るために興味深いのが今回の大統領選挙なわけです。

 

 

 

追加ですが、私が今回感じたのは、アメリカ市民であることの意味。

 

私の周りの日本人の2/3はアメリカ市民ではありません。つまり彼女たちはグリーンカードホルダーであり、投票権はありません。

きっと日本人だけでなく、他の外国人も同じくらいの割合で非市民なんだろうなと思います。

もし彼女たちがアメリカ市民権を取得し、投票できたとしたら、アメリカは確実に民主党国になるだろうなと思いますが、まぁこれは個人の自由ですからね。

今のアメリカは変だ!と思っている日本人の方、アメリカ市民権取得も考えてみてくださいね。(と宣伝してみる。笑)

 

「アメリカで投票することの意味=国政に参加することの意味」というものが前回の大統領選挙に比べて、ひしひしと感じられる一年になりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

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