高校生の家庭教師をしてわかったこと

4 Comments

こんにちは、Erinaです。

 

先日、突然始まった高校生の家庭教師。

教えるのはハイスクールシニア(高3)の数学で、AP Calculusという科目。日本では数IIと数IIIの微積分にあたります。

 

ただ、他の科目との両立が難しいので、今学期のファイナルを受けたらドロップするとのことで、期間限定でした。

ファイナルまでの3週間という短い時間でしたが、彼女の家庭教師をして感じたことを書いてみたいと思います。

 

 

まずは自分の話(でスイマセン)

 

私がCalculus(微積分学)を履修したのは10年以上も前で、家庭教師の話が来たとき、「ちょっと勉強しないとまずいな」と焦りながら大学時代の教科書を開いてみました。

最初は技術的なことをかなり忘れていて、「あれってどうやるんだっけ?」と調べながら予習しました。

それでも、理論的・問題解決的な部分はむしろ学生時代よりも鍛えられていて、問題を見たらパッとやるべきことがわかる自分にワクワクしました。

 

大学を卒業して9年。

これまで、大学院にいつかは行きたいとは思っていたものの、何を勉強したいかもクリアじゃなかったし、タイミング・金銭的なものともきちんと向かい合ってこなかった自分。

「仕事のためにはMBAかな」なんて思っていたのだけれど、今回の家庭教師をして感じたことは、打算で勉強はしたくないということ。

私にとっての勉強とは、「これを勉強したい」と思えるからするものであり、今の仕事のためとか給料アップのためというのでは、モチベーションも上がらなかったのです。(まぁそれだけ今の仕事に魅力を感じられないってことかもしれないですけどね)

 

今回、数学を教えるキャリアも考えているうちに、そのためにも大学院で数学を勉強しても良いかな、と思うようになりました。 数学を教えている中で、もっと深いことを教えたい、そのためには自分がもっと知らなきゃいけない、という気持ちが生まれ、自分に何が足りないかが見えてきました。

そして、これだけ楽しめる数学を、そして社会で重宝される数学を、ここでやめてしまうのはもったいない。今の仕事では、私の数学を活かせることはほとんど無くて、このままでは、学生時代にあれだけ頑張って得たものが、もったいないということがわかりました。

今の銀行での仕事は、「自分じゃなくてもできる」と常々感じていたのですが、数学を私なりに教えるというのは、私にしかできないことだなと初めて思ったのです。

 

今回の家庭教師体験をしたことで、目の前の霧がさぁ~っと晴れた気がしたし、そのおかげで自分はどこに向かうべきなのか見えてきました。

昨年一年間、悩んでもがいたのも、今思えば必要だった時間で、「ちょっと家庭教師でもやってみようかな」とやってみたら、こうやって思いもよらない新発見をすることになったわけです。

歩みはゆっくりだとしても、立ち止まらずに、新しいことをちょっとずつやってみることの大切さを思い出しました。

 

そう思えたことが何よりの収穫です。

この発見は、これから先の自分につながるから。

 

 

高校生の話

 

私が教えた高校3年生の女の子は、とても賢く、真面目な学生で、大学に行ってもマイペースに自分のやるべきことをしっかりやって、成功できる学生になると思いました。

今の彼女は、高校生らしく好きな演劇も勉強し、必須科目も一生懸命に取り組む。

大学で勉強したいことはいくつかあるけれど、今は「これ!」と決めずに、色々なことを試してみたい。

私は彼女のそういう素直さや純粋さ、そしてオープンマインドなところが素晴らしいと思いました。

 

実は彼女のお母さんから、「この子は数学が好きだから、将来的なことを考えて、そっち方面に進むように説得してほしい」というようなことを頼まれていたのですが、彼女とお話をしているうちに、「この子は大丈夫だな」と思うようになりました。

数学専攻の話や、大学で受ける授業はどんな分野に応用されているか、ということを話すと、彼女は真剣に耳を傾けていたし、もし数学が面白いと思ったら、きっと素直に数学専攻になるだろうなと思ったのです。

 

だから、17~18歳の今は、どんな選択肢にもオープンでいてほしい。

大学の最初の1〜2年は、世界にどんな学問があって、どんな仕事があって、自分は何をやりたいのか?という模索をどんどんしてほしい。

私自身がそうだったように、何でもやってみないと好きかどうかはわからないし、そこで発見した「好き」はどんなモチベーションよりも強くて、迷ったときに何よりも自分の背中を押してくれるものになるから。

日本の同級生たちに比べたら、2年遅れて始まった大学生活だったけれど、あの時間は私の「その後」にとってなくてはならない時間だったし、後悔は全くなくて、感謝で溢れています。

 

だから、高校生の子どもを持つ、世の中のお母さんたちにも言いたい。

大丈夫ですよって。

不安もあるけど、希望のほうがたくさんあって、子どもはタフで、柔軟で、ものすごいスピードで成長して吸収していきます。

10歳を過ぎたら脳の成長が遅くなる・・・とか全然嘘です。笑

5歳には5歳なりの成長があって、17歳には17歳なりの成長があって、どちらもその子の人生には必要なんじゃないでしょうか。

 

 

さぁ、私も頑張ろう!!

 

 

 

 

こんな記事もおすすめです
avatar

About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

4 Responses to “高校生の家庭教師をしてわかったこと”

  1. avatar

    Naoko

    Erinaさん、今回の記事、とても胸に刺さりました。誰か他の人に教える、というのは自分自身にとって一番の学びなんですよね。

    私は去年まで2年間かけて英語科教授法(TESOL)のオンラインコース(UCSD Extension)をとり、やっと資格を習得したところです。サンディエゴに住んでいても家では日本語だし、思ったほど英語力が伸びないことにストレスを感じていたので、自己鍛錬の意味で受講したのですが、始めてみたら課題は多いし英語でエッセイ書くのなんて初めてだし、とんでもないことを始めてしまった!と思いました。

    その中の1つの授業で、こんなことを教わったのです。

    Current research-varied instruction.
    Students learn:
    10% of what they read.
    20% of what they hear.
    30% of what they see.
    50% of what they see and hear.
    79% of what they discuss together collaboratively.
    80% of what they experience personally.
    95% of what they teach to someone else.

    最後の、95%がすごいでしょう?

    私はずっと英語に関しては教わる側、と思っていたけれど、せっかく苦労してTESOLの資格をとったのだから、英語を教える仕事に挑戦してみようと思い、今、就職活動を始めたところです。えいや!っと新しいことに挑戦すると、なぜだか自然と道が開けてくるのが不思議ですよね。

    これからもErinaさんの記事を楽しみにしています。私も頑張ります!

  2. avatar

    Erina

    Naokoさん、こんにちは!
    TESOLの資格の勉強されたんですね~!素晴らしい~!!
    就職活動、頑張ってください!応援してます。

    95% of what they teach to someone else.

    って説得力ありますね。良いデータ!
    その前の二つも好きです。
    「勉強」っていうものの概念が覆される統計ですが、でも大人になって考えてみたら本当にそうだと思います。学校に行って、授業を聞くだけが勉強じゃないですもん。
    だからこうやって、大人になっても「勉強したい」と思えたときに行ける場所があるのはとてもラッキーなことですよね。
    子ども達にもそういう本当の意味での教育・教養を教えたいなと思うのです。

    Naokoさんにサンディエゴでお会いできるのがますます楽しみになりました!
    近々、会いましょうね~!

  3. avatar

    Naoko

    はい、Erinaさん、ぜひ近いうちにお会いしたいです!

  4. avatar

    Erina

    Naokoさん、メールしますね!

コメントを書き込む