脱サラ母の数学教師への道(番外編) Everything Happens For a Reason

こんにちは、Erinaです。

 

前回前々回で、ボスにTwo Weeks Notice(辞表)を出したエピソードを書いてみました。

 

今日は番外編として、その直後に起こった興味深い出来事と、それにまつわる気持ちの動きを書いてみたいと思います。

 

Two Weeks Noticeをボスに提出して一週間後にチームミーティングがありました。

いつものようにチーム全員の進捗報告が終わると、ボスの口から公に、私が仕事を辞めること、キャリアチェンジを目指すことなどが発表されました。

 

一時間のミーティングから自分のデスクに戻ってくると、私の携帯に見知らぬ番号から着信が。

ボイスメールを聞いてみると、それはある会社のHR(人事部)からでした。

 

 

「うちの会社のビジネスアナリストポジションに関して連絡しています。もしまだこのポジションに興味があるようでしたら、面接をしたいので連絡ください。番号はxxx-xxxxです。」

 

 

えー!うそー!!

 

今、このタイミングで?!

 

 

なんか脱力・・・。

 

 

これは教職に進もうと決断する前に、転職を考えて半年ほど前に応募したポジション。

某インディアンレザベーション(保護区)のカジノでのアナリストの仕事でした。

 

ここカリフォルニアでは、カジノは違法なのですが、ネイティブインディアン保護区では、彼らが運営するカジノが許されています。

ここサンディエゴ近辺にも、いくつかそのようなカジノがあり、今回の電話がかかってきたカジノは、メジャーリーグのサンディエゴパドレスのスポンサーになっていたり、SDSUのアリーナに名前がついていたりと、サンディエゴでも大きな団体です。

 

そのカジノが実はうちから車で15分くらいのところにあり、フリーウェイを使わなくても仕事に通える距離なのです。

そこでのアナリストというのは、カジノの確率統計などをコントロールするモデルを作ったりする仕事で、超面白そうジャン!と思って応募していたのでした。

 

しかし、これだけの時間が流れ、私の人生において大きな決断をしたところに、「もし興味があれば、明日面接に来てください」という連絡。

 

いや、そんな無茶な!

 

とあきれるような、笑っちゃうような。

 

散々、悩んでいたときはうんともすんとも返事がなかったのに、すっきりした途端に、ブワっと物事は起こるもので。

これも断捨離の効果だと私は思っているのですが、人生ってこういうことがあるから不思議です。

 

 

そんなことを考えていたら、午後に同じHRの人からメールが。おぉ、返事急かされまくり。

 

旦那は「聞くだけ話を聞いてきなよ!」と背中を押すものの、私の中ではアナリスト職への興味は完全に薄れ、教育という新しい分野で頑張ろうと思っていたところ。

 

  • 給料アップ
  • 家から近い
  • 面白そうな仕事

 

という普通なら転職決定要素を並べてみても、

 

結局は同じ結果、つまりいつかは新しい仕事にも疲れ、また転職探しの堂々巡り・・・という未来が見えていた私は、このHRに返事をしました。

 

「キャリアチェンジを決めたところなので、このポジションに興味はありません。なので面接にも行けません。連絡ありがとうございました。」

 

そう返事をしたものの、帰りの車の中で、色々と考えがめぐりました。

 

「給料アップ・・・。家から近い・・・。教員免許をとっても仕事の保障はない・・・。

 

・・・・・・・・・・。

 

いや、そうじゃない。

 

私は決めたんだ。数学を教えるって。

 

教員免許を取って、2年後には教壇に立つ。

 

私のヘルプを必要としている誰かの役に立つために。」

 

 

 

これは試練なんだ。

 

私は今、試されている。

 

神様とか宇宙とか、よくわからないものに、試されている。

 

どれだけ私の決意が固いのか。

 

どれだけ私が本気なのか。

 

これを乗り越えられれば、この決意は悩んだだけの価値があるということを私は知っている。

 

色々な気持ちをぐっと飲み込んだ。

 

 

それは建前とか、もう引き返せないというプレッシャーじゃない。

 

誰かに背中を押されているわけではなく、自分の足で歩くという自覚だ。

 

これは私の選択肢であり、私の人生だ。

 

そういう実感が手のひらの中にあった。

 

 

 

 

Everything happens for a reason.

 

すべての物事には起こる理由がある。

 

つまり、物事が起こるのは偶然ではなく、必然である。

 

それをどんな必然にするかは、自分次第だ。

 

数年後、「辞表を出した直後、別の面接連絡が来てさ・・・。でも、今は教師でよかったよ」と笑って言える未来を作れるかどうかというのは、自分次第なのだ。

 

 

 

続編:脱サラ母の数学教師への道 (5) 幸せな両立

 

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