英語で面白いことを言いたい!

こんにちは、Erinaです。

 

アメリカに来て、「英語で面白いことを言えたらな~」と思ったこと、あります?

 

何を隠そう(笑)、私も面白いことが言える人になるために、日々特訓をしています。

の記事でも書いてきましたが、面白い英語のコミュニケーションに、ある程度のジョークは必要不可欠になります。

 

思えば、大学時代にとったコミュニケーションやスピーチのクラスでも、イントロダクションとしてジョークを使うことは効果的、なんていう授業もありました。まずは聴衆を笑わせて空気を和ませる、というのは、なんともアメリカらしいスピーチ法だと思います。

 

ではでは、アメリカで面白いことを言えるようになるには、どうしたら良いでしょうか?今日は、私の体験をもとに、紹介してみたいと思います。

 

まず始めに書いておくと、私は日本ではとりわけて「面白い人」ではありません。

どちらかというと、(自分で言うのもなんですが)根はマジメで、流行の話にもあまり乗れないので、一般的に見たらつまらないほうの人間だと思います。

日本でも、子供の頃からクラスで人を笑わせるとか、人前で面白いことをやったなんていう記憶はありません。むしろ妙に冷静すぎて、場をしらけさせるタイプだったと思います。

 

そんな私が、アメリカで”You are funny.”とか”You are interesting.”と言われるようになったのは、「どういうことを言えば面白いか」というルールを見つけられるようになったからです。

 

日本での「面白い」とアメリカの「面白い」には少し温度差があります。

日本の「面白い人」は、ひょうきんなことをする人だったり、アクションや声が大きかったり、割と力で押して面白い、という印象があります。これはどういう文化から来ているのか、興味深い部分です。

アメリカの「面白い人」というのは、「面白いことを言える人」という意味で、声の大きさなど物理的な面白さではなく、発言内容が問われます。なので、物静かな性格の人でも、「あぁ、あの人、面白いよね。(笑)」と思ってもらえるのです。

 

また、「面白い人」と一口に言っても、それを表現する英単語がものすごくたくさんあります。

funny, interesting, silly, witty, sharp, smart, hilarious, clever, playful, comic, humorousなどなど、全て異なる性質を持っています。自分がどう表現されたいか、考えてみるのも良いかもしれません。

 

ではでは、「面白いことを言える人」になるためには、どうしたら良いでしょうか?

4つのステップを紹介してみます。

  1. 研究する
  2. 練習する
  3. 確かめる
  4. 繰り返す

というのが、英語で面白いことを言うための、私の個人的な見解です。

詳しく見てみましょう。

 

 

1.研究する

まずは、「アメリカでは何が面白いのか」を知らなくてはなりません。つまり、インプットの段階です。

多くの日本人がアメリカに来て、体験することの一つに「コメディが面白くないと感じる」があります。

日 本でも定番の番組といえば、The Simpsons, Southpark, Sponge Bob Square Pantsなどのマンガから、Seinfeld, Friends, Full Houseなどのシットコムがありますが、これらの番組を英語で見て、「え?何が面白いの・・・?」と思ったのは私だけじゃないはず。英語力もなかった最初の数ヶ月は、私は、シンプソンズが全く面白いとは思えませんでした。

 

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それから、映画やテレビ、ラジオなどで上手な話し方をとにかく聞きました。

友達同士の会話でも、「会話に入れない・・・」と嘆くのではなく、「みんなどんなことを言っているんだろう?」ととにかくリスニングに集中。みんなが笑っているのに、自分がわからないときは、”Why is that funny?”と聞きます。

私が具体的にインプットを増やした方法は、こんな感じでした。

  • アメリカ1年め: The Simpsons, Sponge Bob Square Pantsなどのアニメ
  • 2~3年め:ストーリーが簡単なコメディハリウッド映画、大学の友達
  • 4~5年め:Two And A Half Menなどのシットコム
  • 6年め以降:David Lettermanなどの夜のトークショー、Saturday Night Live, HBO, Comedy Central

などを使いました。こういうものから、「アメリカではこういうことが面白いらしい」とアイディアを集めたわけです。

シンプルなコメディ映画は、歴史もの、事件ものなどストーリーの難しいものは選ばず、あまり集中しなくても流れを追えるような映画を選びます。

シットコムのTwo And A Half Menなんかは、再放送をありったけDVRで録画し、時間のあるときに何時間も見たものです。ちょうど第一子妊娠中だった私は、胎教がシットコムになりました。

再放送を見続けると、当たり前ですが何度も同じエピソードを見ることになります。自分的に面白かったシーンは、人に話せるくらいになるまで見るのがキーです。(これくらい仕事も勉強も集中できれば良いのに・・・と何度思ったことか)

 

(Jakeの成長につれて、使われるジョークも変化していくのも面白い!)

 

その辺りから、もう少しハイレベルな(?)英語トークにはまりました。

David Lettermanはアメリカの深夜番組の顔。彼は今年リタイヤするそうですが(涙)、日本の芸能界ではタモリさんにあたる感じです。

 

 

Saturday Night Liveでは、時事をどうやってジョークにできるかを学べますが、見ていて疲れるものもあるので、私は長時間は見れません。

HBOやComedy Centralでは、スタンドアップコメディと呼ばれるマイク一本でトークするコメディアンたちのステージを研究。Chris Rock, Adam Sandlerなど、俳優として知られている人たちのコメディアンとしての本業も見ました。

 

こうやって「笑いのツボ」をおさえられるようになってくると、他の非コメディ番組などを見ていても、その中のジョークがわかってきます。

たとえば、スポーツが好きなら、解説者のジョークに笑えるようになり、「あぁ、この人はジョークとか言うんだ・・・。」とわかってきますね。

「これは面白い!」と思ったフレーズやネタは、書き留めたりして覚えておきます。

これは将来的に似たようなことが起こったときに、「そういえば、知人がこういうことを言っていて・・・。」「昔見た映画でこういうシーンがあって・・・。」「Facebookで読んだんだけどさ・・・。」と利用するためです。

 

 

 

2.練習する

英会話がうまくなるためにはとにかく練習!と、みなさんは耳にタコができるくらい聞いてきたことでしょうし、もう痛いくらい体験されているはず。

 

発音が正しくないので通じない。

単語を間違って使ってしまった。

言いたい単語が出てこない。

 

普段の会話でも、恥ずかしい、悔しい思いをしたこと、ありますよね?

ジョークも同じです。

最初は失敗します。

外します。

変な顔をされます。

最初から大笑いはされません。

 

 

しかし、言わないとうまくなれないのも事実ですから、チャンスがあったらどんどん面白いことを言ってみましょう。

「言いたかったことが出てこない!」という人は、出てきたときに言えば良いのです。

「さっきのお店で思ったんだけど、アレって○○だったよね。」

と、持ち出してみます。

「今さら何?」と思われるかもしれませんが、面白かったら笑いがその疑問を超えてくれます。

 

 

私は英会話もそうでしたが、とにかく使えそうなフレーズやストーリーは、イメージトレーニングをしました。

シャワーの中や運転中など、一人のときに面白いことを考えては、いつ使えるか考えます。面白かったネタを反芻しては、一人で思い出し笑いをすることもあるくらいで、ここまで来るとちょっとおかしい人ですね。まぁ、仕方ありません。

どんどん練習してください。

 

 

3.確かめる

 

ジョークがうまく行けば良いのですが、うまく行かなかったとき(滑ったとき)は、フォローアップしましょう。

「あれ?うけなかったな・・・・。」と感じたら、気まずい空気に流されずに、「このジョークさ、○○で言ってたんだけど、面白いと思わない?」と開き直ります。ここは急に外国人ぶって、「私は外国人だから外しちゃったんだも~ん」くらいの心持でアドバイスをもらっても良いかもしれません。

 

そうすると、

 

「こういう言い方は面白くない。」

「ちょっと情報が間違っている。」

「オチまでが長い。」

 

などなど、正直な人だったら教えてくれるはず。なおかつ、自分が日本人であることを知っている人なら、もっと丁寧に説明してくれるかもしれません。

私の場合、これが旦那だったので、付き合い始めから二人でジョークを切磋琢磨しあうことになりました。(非生産的な切磋琢磨を・・・)

 

 

4.繰り返す

うまく行ったネタは、繰り返して使いましょう。

 

“You’ve already told me for two hundred times.”(君、それもう200回くらい言ったよ。)

 

とか言われてもお構いなしです。

 

“I know. This is my favorite joke.”(知ってるよ。だってこれお気に入りのジョークだもん。)

 

と答えておきましょう。

言い続ければ、初めて聞く人も出てくるはずで、そこでまた面白いと思ってもらえます。まぁ、嫌がられたらやめますけど。

ジョークの使いまわしはかなり有効です。特に私たち外国人にとって、面白いことを言う第一歩として入りやすく、「誰々が言った」と最初から責任転嫁しておくことで、もし的を外しても「あ、そう。」と周りが軽く流してくれるからです。

コメディアンたちも、ジョークの使いまわしをしています。

一度、面白いと思ってもらえたら、それは貴重な自分の武器だからです。新しいものばかりをインプットするより、場所を変えて、同じものを何度も使えば良いのです。

たまに、「あぁ、言い慣れてるな・・・。」と感じるジョークもありますが、聞き手が礼儀正しい大人だったら、笑ってもらえます。

 

うちの子供たちの校長が挨拶で言いました。彼は今年着任したばかり。

 

「今のところ、この学校はとても楽しいです。僕の奥さんは高校教師で、彼女は毎日イライラして帰宅しますが、僕は逆です。」

(一同、笑)

 

な~んて、色々なところでも使ってそうですが、父母は笑ってくれるわけですね。

・・・・と、かなりどうしようもないトピックについて熱く書いてしまいましたが、「面白いことを言いたい!」と願っている方がもしいらっしゃったら、ぜひお試しあれ。

みなさんの面白い話も教えてくださいね。

 

 

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