食育について考える

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初めまして!
「アメリカで10倍うまく立ち回る方法(アメ10)」ブロガーのMaki-Kです。
今日からこちらにも寄稿させていただきます。

アメ10もIn Nadeshiko WayもErinaさんに誘ってもらって書いているのですが、なんせ書くのが遅いので、ぼちぼち行きます。

アメ10には広くなるべく多くの人に役にたててもらえるような内容を心がけてかいているんですが、In Nadeshiko Wayではもっとpersonalでintimateな記事を書いていこうと思います。普段私が思ってることを色々書きます。

まずは軽く自己紹介。
カリフォルニア州サンディエゴ在住11年。結婚を機に日本からアメリカに移住し、以来専業主婦。夫は大学で研究をしているシニアな天文物理学者。一人娘は8歳、小学3年生です。旅行を頻繁にします。おいしいものを料理するのと食べるのが好きで、ビールとワインも欠かせません。趣味はハイキング。アウトドア派。庭で野菜を育てたりもしてます。ペンキ塗りもかなり好きです。

さて、In Nadeshiko Wayでの初投稿は食育について。

というのも、私は自分の娘の食育は本当に成功したなぁと思うので(自画自賛はO型の血)、食育に興味のある小さい子のママ・パパやプレママ・プレパパさんたちに参考にしてもらえたらと思います。食育は食物からライフスタイルまで色々な分野をカバーするものですが、今回は「子供に好き嫌いなく食べさせる」がテーマです。

しゃもじについたごはんおいしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず料理。

みなさん、料理好きですか?私は大好き。自分が作った夜ご飯の写真を、毎日FBに載せるほど。私が作るご飯、美味しいんですよ。←自分で言う(笑)

なぜ料理するのかというと、「美味しいものが食べたい」から。夫のためとか子供のためとかじゃなくて、自分が食べたい(笑)。

週に何回かジョギングに行くんですが、それも「心置きなくおいしいものを食べたい」から。夜飲み会=朝走る、みたいな。

「食べすぎたから運動しなきゃ」というのはよく聞くけれど、結局運動はやらないまま忘れ去られてしまうことも。食べすぎたからという現実は変わらないのに。だから前もって食べる分のカロリーを消費しておく。運動したからって言い訳がすでにあるので、そりゃもう心置きなくがっつり食べられます。「今日はうまいもん食うぞ!」っていうモチベーション、最強です。

一生のうちにできる食事の回数には限りがあるから、やっぱり一回一回美味しいものを食べたい。

自分でもなんでそんなに食べることにこだわるのかわかりませんが、きっと前世からの因縁でしょう。よっぽどまずいもの食べてたんだな、私の前世(笑)。

とにかく美味しいもを食べたい。だから料理をする。
その日の気分・体調に合わせて、食べたいものを自分で作る。これが一番ですよ。
お料理に合ったビールやワインも重要。赤ワインが合う料理の時に、ビールはダメ。ここもこだわります。

さて、食育です。

小さい子供がいる親なら、子供には好き嫌いしないでなんでも食べれるようになってほしいと思うもの。

私もそうでした。

ちょっとほかの人と違うかなと思うのは、健康的でバランスのとれた食事をしてほしいのはもちろんですが、私がおいしいと思うものを、娘にも美味しいと思ってほしい。美味しいものを食べる喜びを分かってほしい。こういう気持ちが大きかったです。

「おいしいものを食べる喜び」これですよ。

 

fb

私、離乳食の時期は特別力を入れなかったんです。

なんせ離乳食用意するだけで十分めんどくさいし、うちの娘超小食で、ほんとに「君は鳥かっ!」という量しか食べなかったので作り甲斐がないったら。それに何と言っても離乳食は私が食べるわけじゃないので、そりゃぁ力入りません。ひどい親(笑)。

なので離乳食は最低限の労力でこなしました。

まぁ力は入ってなかったんですが、離乳食時期は色々な食べ物を初めて口にする大切な時期。
そのころからトマトに少しオレガノを入れたり、バジルを入れたり、アボカドに少しコショウをかけたり。離乳食が進むのに合わせて少量のハーブやスパイスも使いました。

小児科のドクターが離乳食にスパイスはOKと言っていたのと、インドでは小さい子供がなめるアメがすでにあのインド独特の香辛料の味!という話をどこかで聞いたから。なるほど。エスニック料理の国では小さいころからスパイス漬けなのねと納得。日本食はそもそもハーブやスパイスをあまり使わないから、離乳食にハーブやスパイスなんて考えもしなかったけど、私はハーブもスパイスも好きだからこの考えを採用。多民族国家に暮らす利点ですね、こういうのは。いろんな国の良いとこどりができる。

 

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アボカド「あ~ん」

さぁ、離乳食の時期が終わって普通の食事ができるようになったら、待ってました!
いきなりガツンと大人と同じ食事内容です。

子供が喜ぶおかずなんてなし。

料理好きな私ならきっと子供のために美味しい食事を作ってあげたんだろう・・と思う方もいるかもしれませんが、子供のための食事なんて作りませんよー。めんどくさい。
なんせ料理をする理由が「自分がおいしいものを食べたい」ですから。

 

 

 

昔たまたま目にした育児雑誌の記事に「いつのころからか、子育てがおかしくなってきた。辛いものが食べられない子供のためにと『カレーの王子さま』なんてものが出てきた。本来は子供が大人を目標にして成長していかななければいけない。なのにカレーの王子さまを作ることによって大人が子供の方に歩み寄った。子育てはそれではいけない」というようなことが書いてありました。もう手元にこの記事がないので、うろ覚え(+私の解釈が入ってる)ですいませんが、だいたいそういう趣旨の記事でした。

私がなんとなく思っていたことを、見事に(しかもカレーの王子さまの例で分かりやすく)言い表してありました。

「ヨーロッパではレストランなど大人が楽しむ場所には子供を連れて行かない。それは『自分が大人になったらああいうことができる』と子供に大人へのあこがれを抱かせるのに役に立っている」というのも聞いたことがあります。

そう。子供が目標とするのが大人なんだよ。うんうん。

・・・っと、食育から話がそれているような気がしますが、つながってます。

 

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ラムラックにかじりつく

「子供の好みに合わせて食事を用意するから自分の好きなものが食べられない・・」というような愚痴をこぼしているママ・パパはいませんか?私は友達に数人いるんですけど。

それってどうでしょう?子供と大人の立場が逆転してない?

子供に食べてほしいから子供の好きなものを作ってあげる・・という気持ちはわかるけど、それで大人が食べたいものを我慢するのは、子供に譲り過ぎじゃない?

離乳食が終わると、なぜか、ハンバーグとかオムライス、スパゲッティミートソース、甘口カレーライスなどなど、子供が喜びそうなものを作ってしまいがち。ケチャップとかミートソースとか、美味しいのわかるけど、それは安易なおいしさ。大人の舌には満足なものじゃない。大人が食べたいグルメなハンバーグはお子様用のとは違います。

私が思うに、離乳食の後にこの「お子様テイスト」の食事をかませてしまうと、次の本来の大人の味覚へ移行しずらいのではないかと。

好みの味が「お子様テイスト」で固まってしまう前に、いろんなフレーバーにExposeさせる(触れさせる)ことが大事だと思います。食べ慣れない味はやっぱり大人でも嫌厭してしまうもの。英語でacquired tasteという言い方がありますが(日本語で「食べてるうちに好きなった味」というような意味)、いろんな味が好きになるように、小さいときから舌を鍛えてやりましょう。

・・・だから、離乳食が終わったらすぐ大人と同じ食事内容です。

私が食事を用意するときに気を付けているのは
①タンパク質・炭水化物・野菜のバランス。
②動物性脂肪はできる限り排除。
③一日大人で30品目、子供で20品目を目指す。
基本的にはこれだけです。
そしてもちろん
④食べておいしい。

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オノのグリルグレモラータソース・エスカロールサラダ・パプリカのグリルとマッシュルームのソテー・ワイルドライス・パンプキンスープ

こうして私の食い意地によって、うちの娘は小さい頃からいろんな食べ物を与えられ、舌を鍛えられ、8歳の今では本当に何でも食べるようになりました。

肉も魚も野菜も果物も。
和食にアメリカン、メキシカン。
エスニック系のピリ辛も。
ブルーチーズは好きだからって、青かび部分をほじくって。
(;´・ω・)ソコ、ママモスキナンダケド…。

塩辛すぎたり甘すぎたり、あまりおいしくないものには文句も言います。

She has developed a sophisticated palate.
「美味しいものが分かる」と言っていいでしょう。

・・・あ、ちょっと親ばか入ってるな(笑)。

 

 

 

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では以下、具体的に私が使った好き嫌いを作らないテクニックなど。

●その日のおかずはすべて子供の皿にのせる。子供と大人の皿に載っているおかずはすべて同じ。ポーション(分量)が違うだけ。食べてくれなさそうなおかずもとりあえずserveする。

子供に食事を与えるときに「これは子供には無理かな?」「これは子供は好きじゃないだろうな」とか勝手に判断しない。受け入れられる味かどうか、好きな味かどうかなんて、当の子供が食べて決めればいいから。子供向きじゃない(と一般的に考えられている)食べ物もとりあえず与えてみる。

 

野菜を食べさせるときに、「野菜食べなさい」って言わない。
「子供は野菜が苦手」と思ってしまってると、どうしても野菜を与えるときに気合を入れてしまうのですが、野菜も肉やご飯と同じように、皿に載せてしらっと出せばいい。

どうしても食べてほしい野菜。「食べて」って言いたくなりますが、ここはセルフコントロールで、平常心平常心。「ママ野菜大好き!」とわざとらしく強調するのもなしです。「あ、このレタス新鮮だからすごくシャキシャキしてる~」「このお肉は塩加減が絶妙~」と、さりげなーくポジティブなコメントを言っておけば良いです。さりげなーく。
逆に野菜は好きだけど肉が苦手な時もやり方は同じ。

 

真正面から衝突しない。
うちは親と同じ食事内容の少量をすべて娘の皿にのせて、それを完食させるのですが、やっぱりどうしても自分の好きなものから食べて、最後に苦手なものが残ります。でもそこで「食べなさい」とは言わない。代わりに、例えばお皿に5個ミニトマトが残っていたら「じゃぁママが2つ食べてあげるから、残りの3つは食べてね」とハードルを下げてあげる。すると結構すんなり苦手なものも食べてくれます。ここで「食べなさい」「食べない」のやり取りに突入しないように。「食べなさい」「食べない」で損をするのってやっぱり「食べない」と言ってしまってる子供だと思うんですよね。そこで意気地になってしまって、食べたら実は美味しいと思えたかもしれない物を食べるチャンスを逃しちゃう。たまにいますよね。野菜全般に食べない子。あれ、全部が全部実際に食べて味が嫌いだからって理由じゃないと思うなぁ。

 

●それでも最後にやっぱり食べたくない物がお皿に残った時、「じゃぁママが食べさせてあげる♥」と赤ちゃんの時みたいに食べさせてあげる。

子供はうれしいんですよね。ママに甘えられるの。3年生になった今はさすがにもうやりませんが、この方法で彼女のお皿はいつもきれいになりました。

 

嫌いなものはあっていい。
誰にだって苦手な食べ物の一つや二つあるものです。あえてそれを無理して食べさせなくてもいいでしょう。ブロッコリーが苦手ならあえて無理させなくても、ほうれん草とかピーマンとかアスパラとかかぼちゃとか、他の野菜食べるんだったら大勢に影響なし。そこで「好き嫌いせずにたべなさい!」っていうのはいじめです。だから私にミカン食べろって言わないで下さい。(T_T)ホントムリナンデ。

 

●野菜に虫がついていないか注意。
これは心理的に野菜嫌いになるきっかけです。
食べてるレタスから青虫さんが「こんにちは(^^♪」なんてショッキングなencounter(遭遇)はないように。私は菜っ葉のお味噌汁にでっかい芋虫(しかも茶色。ありえない・・)が入っていたことがあって( ;∀;)ヒィィィー!、それ以来菜っ葉のお味噌汁が食べられません。あー、今思い出してもぞっとする。

 

美味しいものを提供すること。
美味しくないものは美味しくない。子供が食べたってそう感じます。食べて嬉しくないです。子供に「食べなさい」という前に、本当にそれはおいしいのか公正な目でジャッジしてみましょう。同じ材料でも調理方法でかなりおいしさが変わるので、一度拒否された食材も手を変え品を変え、美味しくアレンジして提供です。

一般的に茹ですぎの野菜はマズいです。これ、アメリカ人の野菜嫌いの要因の一つ。

うちのアメ人夫は私の料理を食べるようになって、自分の母親やおばあちゃんが作ってくれてた野菜料理がまずかったのだということに気付きました(´・ω・`)ヤサイニヒヲトオシスギダッタンダネ。。。

彼が「キュウリあんまり好きじゃない。ナスも好あんまりきじゃない」と言ったので、わざわざ彼の分は少なめに用意したのに、食べる食べる。(゚Д゚)ノソンナニバクバククウナ~!ワタシノブンガナクナル?!
キュウリやナスが原因ではなく、やはり過去に食べた料理がまずかったようです。

 

子供の食育について考える前に、夫の食育。自分の食生活の見直しはいうに及ばず。
親の食生活が偏っていると子供への説得力なしです。

 

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「うちの子はこんな小さいときからこんなおいしいものを食べられて、幸せだねぇ。」

って、ご飯食べながら夫と良く言うんですが、大人がしみじみ美味しいと思える料理は、やっぱり子供にもおいしいんですよね。

おいしくてバランスの取れた健康的な食事。
子供にも楽しんでもらいましょう。

家族で食べる一日の締めくくりのディナー。
美味しいもの食べるのってホンット幸せですね。

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「いただきまーす!」
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About Maki-K

Maki-Kです。 2007年~ カリフォルニア州サンディエゴで暮らしています。 夫はシニアな天文物理学者。一人娘は8歳。 夫の学会出席にあわせて、アメリカ国内・海外各地と旅行して回っているジプシー一家です。趣味はハイキングとセーリング(乗ってるだけ)。 旅から旅へのジプシー生活にくわえて、週末ごとにハイキングかセーリングへ。お気楽専業主婦はバイタリティあふれる夫のおかげでかなり忙しい日々を送っています。「アメリカで10倍うまく立ち回る方法」でも書いています。ツイッターアカウント@Maki__K

2 Responses to “食育について考える”

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    Erina

    本当、「ママとパパがやってることを私もやりたい」って子供が思うことこそが成長の証なのに、親がそのチャンスを奪っちゃダメだよね。
    うちも離乳食の頃から普通に野菜を食べさせてたけど、うちの子たちがブロッコリやらトマトやらモリモリ食べるのを見て、「子供に野菜を食べさせることの何がそんなに難しいの?」とちょっと驚いたことがありました。親の偏見って大きいんだね。
    私は日々、自分の好きな人と味覚が同じことって大事だな〜とつくづく思うんだけど、同じものを同じレベルで「おいしい〜♪」って思えることって幸せよね。だからそこに子供たちも入れたいよね。

    初投稿、ありがとうございました。

  2. avatar

    Maki-K

    >Erinaさん
    うん。親が子供の可能性に鍵をかけちゃってることって多々あるよね。
    同じものを同じレベルでおいしいーって言えるのって、ほんと、幸せよね。わかるわかる。
    うちはビールもワインも好みが似ていて、飲みたいビールがだいたい同じってのも良いよ(笑)

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