英語勉強法 in Nadeshiko Way (9) 洋楽を一曲マスターする

こんにちは、Erinaです。

久しぶりの英語勉強法 in Nadeshiko Wayです。

(このシリーズの他の記事はこちらでどうぞ)

 

これまで私の英語勉強法を紹介してきましたが、スピーキング&リスニングにおいて、私が「おそらくこれは一番効果があったんじゃないかな」と結果的に感じたものは、「音楽」です。

 

渡米して最初の数年、特に一年めというのは、まだyoutubeもなく、音楽もCDでしたので、手に入る音楽はほとんど洋楽でした。そして、車を運転するようになると、CDプレイヤーよりも、ラジオを特に聞いていて、ロス・オレンジカウンティエリアでは人気のKIIS FMをずーっとかけていました。

最近のラジオはネットでもストリーミングされていて、「この曲のタイトルはなんだろう?」と思ったら、後々にでも調べることができますが、当時はそんなことはできず。留学生時代に、私のリスニングが鍛えられたのは、とにかくラジオのおかげだったと思います。

 

当時、流行っていたのは、ヒップホップのエミネム。(あ〜彼、今はどうしてるんだろう?)

白人ラッパーとして有名になり、その実力でアメリカの音楽史に名を残しました。8マイルという映画が発表されたのもちょうどその時で、あの作品は私が数少ないアメリカの映画館で見た映画の一つです。(いえ、決してエミネムファンなわけではありませんが・・・)

 

そんなエミネムの音楽を、若かった私は、周りの留学生と一緒に歌詞を覚えて、ろれつが回るか、発音できるか、という練習をしました。たとえば、

 

This looks like a job for me

so everybody just follow me

‘Cause we need a little controversy

‘Cause it’s so empty without me

 

(“Without Me” by Eminem)

 

なんていうフレーズはもうあれから15年経っても覚えてるし、他の曲も聞いたら歌詞が出てきそうです。

 

この長い歌詞をリズムに乗せて言えるかどうか、という練習を繰り返すと、英語のリズム感、音感、トーンというものが自然と身につくんですね。

 

それは、普通に話している時の発音の仕方と、音楽にのせる発音の仕方は別もので、どちらかというと音楽にのせた時のほうが、人に聞き取ってもらいやすいという感覚もつかめてきます。

 

上の歌詞も、ただ読んだだけだとかなりフラットになってしまうかもしれませんが、ラップにすると、どの単語を強調するべきか、どの単語は静かでもオーケーなのか、というのがつかめてきます。

 

実際の曲を知っている人はご存知だと思いますが、強調する単語は、

 

This looks like a job for me

so everybody just follow me

’cause we need a little controversy

’cause it’s so empty without me

 

となるんですが、これって日本のセンター試験英語でも出る問題なんです。

センター試験英語では、最初の方に発音問題があって(15年以上前ですけど・・・)その中に二問ほど、「この英文では、どの単語を強調するか?」という問題がありました。私、それがすごく苦手だったんです。

 

だけど、こうやって洋楽を聴くことで、どの単語が強調されるべきなのかわかってくる。

 

ヒップホップはライム(韻を踏む)とか、言葉の選び方とかの勉強にもなりますが、他のジャンルでももちろんオーケーです。

 

で、この英語の勉強のための音楽の聴き方というか歌い方は、

 

  1. 好きな一曲を選ぶ
  2. とにかくたくさん聞く
  3. 聞き取れたまま歌ってみる
  4. 歌詞をチェックしてその通りに歌う(意味がわからない単語はここで調べる)
  5. 一言一句間違えないように歌う練習をする
  6. アーティストの発音を真似する
  7. 5に戻って練習

 

という繰り返しをして、もう私、本人の代わりにグラミーに出られるんじゃない?ってくらい練習します。車だろうと、シャワーだろうと、家事をやりながらだろうと、家族に嫌がられようと、同じ曲をかけてください。練習は本気で歌ってください。

 

こうやって洋楽を一曲マスターできるまで練習したら、かなりの発音・発声練習になります。

英語発音に必要な腹筋や顔の筋肉もつきます。日本人は顔の筋肉をあまり動かさないで話す人が多いので(特に寒いエリアの人!)、英語を聞き取ってもらえないというケースが多い。

渡米して2年めくらいの時、それまでいつもラジオを聴きながら運転していたのですが、ある日、「私、歌が上手くなってる!」と思ったことがありました。それはきっと、歌を歌いながら、自分の英語発音が改善されていることを実感できたんだと思います。

 

加えて、この練習の長所は

 

ボキャブラリーが増える

これは、一曲中には、わからない単語がたいてい一個や二個はあって、調べることでその単語の使い方を覚えられるようになります。

 

構文や文法も覚えられる

歌詞は正しい構文が使われているので、会話に応用できるものが多い。

たとえば、形容詞が複数あるときの単語の順番だとか、「あぁ、そういう言い方をするのね」という感覚的なものが身につく。

 

 

私が出会った日本人で、英語が好きという人はやはり洋楽を昔からよく聴いていたという人がとにかく多い!

アメリカに来る前から、やはり「英語への興味」というのは洋楽から生まれていたのだろうし、こっちに来てもいろいろなジャンルを聞いたりしてます。

 

どうでしょうか。

 

洋楽を一曲マスターする英語勉強法、ぜひお試しください。

 

みなさんの、「これ一曲マスターしました!」または「これ練習します!」っていう曲は何ですか?

 

 

 

“英語勉強法 in Nadeshiko Way (9) 洋楽を一曲マスターする” への2件の返信

  1. こんにちは、Erina さん。真実です。
    全く同感です!私も子どもの頃から洋楽が大好きで、友達がモーニング娘やジャニーズなど日本の音楽を聴いいる中で、私は洋楽ばかり聴いていました。日本の音楽で聴いていたとしたら、英語歌詞が多い宇多田ヒカルや倉木麻衣でした。歌うのが大好きで、子どもだったので中身よりも、いかに本人と同様に発音してかっこよく歌えるかということばかりでしたが(笑)意味もわかっていませんでした。子どもの頃に好きだった洋楽を今聴くと、意味もわかるし、意味がわかるから更に発音もクリアになるなと感じました。大人になると発音1つにしてもアレコレ考えすぎてしまい、子どもの頃のような柔軟性はなく、特に難しい発音はつっかえますが(笑)、当時たくさん洋楽で発音していたせいなのか、舌の動きや口の開け方が染み込んでいる気がします。もちろん自分の発音の癖みたいなのものがあるのですが、自分の子どもの頃になんだか感謝しています!

  2. 真実さん、こんにちは!

    言語を覚える上で、音楽の存在って大きいと思いますね。
    もし、「日本語を覚えたいから、何したら良いか教えて」って Non-Japanese speaker に誰かに言われたら、きっと良い日本の音楽を紹介すると思うし。
    悪い言葉もあるので、音楽を避ける人も多いですが、知ってることと使うことは別ですし、どんな言葉が悪いのか、という知識も必要だと思うんですよね。
    私も宇多田ヒカル、大好きです。

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