アメリカの学校システムの基礎知識 (2)

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こんにちは、Erinaです。

 

前回に引き続き、アメリカの学校システムについて紹介しています。

学校や州ごとに違うこともあるかと思いますが、一般的な部分はこんな感じです。今回からは、公立学校、つまりパブリックスクールでのシステムに限ります。

私立やチャータースクールについては、異なる部分も増えてくると思いますので、各学校に確認をしてくださいね。

 

 

今日は、外国人家庭で知っておきたい項目から始めましょう。

 

 

Home Language Survey

入学時に提出する書類の一つで、各家庭での使用言語を調査するもの。

家庭での使用言語が英語以外の場合、それを申告すると、子供は自動的に英語力アセスメント(下記のELPAC←従来のCELDT)の対象になります。

 

 

ELD (English Language Development)

英語が母語でない子供 (EL Students: English learner studentと呼ばれる) 対象のクラスのこと。学校によっては特別にクラスがない場合も。

ESL (English as a Second Language) という呼び方は、最近はあまり使われないですね。英語が「第二言語」ではなく、第三、または第四言語だったりすることも多いからだそうです。

 

 

CELDT (California English Language Development Test)

家庭での使用言語が英語以外の場合、子供の読む・書く・聞く・話す力を調査するテスト。毎年行われるが、2017年度から、コンピューターで行われるテスト(ELPAC)が試行され、数年後にはそちらに移行する予定。

 

 

ELPAC (English Language Proficiency Assessment for California)

これまで、一対一で行われていたCELDTの代わりに、コンピューターベースのELPACに移行する予定。今年から試験的に行われるようです。

 

 

Sheltered Class シェルタードクラス

子供の英語力に応じて、授業の内容やペースなどを調節し、編成されたクラス。特に中学〜高校でこのようなクラスが多いですね。

たとえば、”Algebra 1 Sheltered”, “American History Sheltered”という名前で呼ばれたりします。

 

 

Immersion イマージョン

外国語で外国語を学ぶこと。

たとえば、上記の ELDやシェルタードクラスのように、日本からやってきた子供が、アメリカの学校で英語を学ぶこと。ただし、授業は外国人学生対象として組まれています。

アメリカの学校で、英語で、英語ネイティブの学生の中で学ぶことは、”Submersion”(サブマージョン)と呼ばれ、区別されます。

 

 

 

次は、1日の学校スケジュールやルーティーンについて。

 

 

Drop-off ドロップオフ

子供一人で学校に通わないアメリカ。

大人が学校まで連れていくか、スクールバスでの通学がメインになります。

我が家は学校から歩いて5分のところに住んでいるので、朝は私がドロップオフしています。

低学年だった頃、特にうちの娘が4歳でTKに通っていた頃は、朝、教室に入るまで一緒に待機して、先生の顔を見てから、「じゃあね〜!」だったけど、最近では、学校の歩道にドロップオフして、歩いていくのを見ています。(やっと・・・)それでも、午後のピックアップ時間に、親を装って無理やり誘拐未遂・・・というニュースを聞くと、やはりいついかなる時も、小さい子供を一人で歩かせたくないなと思うのです。

 

 

Circle Time サークルタイム

主に、小学校低学年で行われる、いわゆる「朝の会」みたいなもの。クラスごとで行われます。

朝、授業が始まる前に、先生の前の床に円を作って座り(なのでサークル)、今日の日付、曜日、日直さん、ランチのお金(下を参照)などのルーティーンを行います。週末明けの場合は、「週末に何をしたか」という発表をしたりしますね。

 

 

Recess リセス

「休み時間」のこと。午前中ではだいたい10時頃にあり、スナックタイムと遊ぶ時間に分かれているそうです。

うちの娘は低血圧で朝ごはんをあまり食べないので、このスナックタイムでカロリー補給。私も朝ごはんは食べられない体質だったので、日本の学校でも、これはあれば良いのに、と思いますね。

 

 

Lunch ランチ

ランチのスタイルは様々ですが、うちの子供達の学校は、持参と購入の両方を選べます。

我が家は週4日は持参し、たいてい金曜日に購入。

一食2ドル50セントで、前もって自分の子供のアカウントにお金を払っておけば、そこから自動的に引き落とされるし、我が家みたいに、たまーに購入する場合は、朝、クラスに現金を持って行って、先生がお金を集め、誰が購入するのかをチェックします。そのお金は、日直さんが、”Lunch money”という袋に入れて、オフィスに持っていくそうです。

 

よく話題に上がるランチですが、やはり日本の給食で育った私には、カルチャーショックでした。

しかし、「ランチ」というものに対するそもそもの考えが、日本とアメリカで全く異なることや、学校システムの違いを考えた時、「まぁ、こんなもんかな」と思っています。子供達がスクールランチを食べるようになって今年で5年目、「ランチに栄養価は期待しない」ということで私は納得しています。

ランチ時間もたくさん与えられるわけではなく、あくまで「カロリー補給」でしかないアメリカのランチ時間は、正味15分くらいしかないそうで、みんな揃って、きちんと食事をしましょう、という日本の給食時間とは全く異なるようです。

そんな中で、午後のスナックまでエネルギーが持てばよし!ということで、栄養バランスだとか、そういうものに目くじらをたてるのはやめることにした我が家。栄養があるものを、ゆっくり食べる「食事」は、あくまで夕食の時にしようね、と夫婦で同意したわけです。

 

ちなみに、毎月最終金曜日は、「アイスクリームの日」だそうで、50セントでアイスクリームを買えるそう。どんなものかは知りませんが、これが楽しみのうちの子供達は、最終金曜日は絶対に逃しません。

 

 

Advisory アドバイザリー

これは小学校ではありませんが、いわゆるチューター時間です。

私が見学に行った高校では、数学のクイズ(小テスト)や宿題でC以下をとり続けた場合、先生から「アドバイザリーに来るように」と言われます。アドバイザリーの時間は、昼休みの前半30分で、先生やチューターの個人指導で宿題や課題をやることになります。

つまり、「ちょっと成績が下がってきたな」という時に、早めに対処する目的で作られた時間のようで、出席もきちんとカウントされています。

この時間は、科目や学校によって、ルールが異なりそうですね。

 

 

Subject 科目

Reading 読解

Writing 作文

Math 算数

Science 理科

Social Studies 社会

PE (Physical Education)  体育

 

教育への州予算削減のため、うちの学校ではアートや音楽の授業はありません。昨年くらいから、体育の先生を呼ぶことができるようになり、週2時間ほどの体育の授業があるようです。

 

国語は読解と作文の時間に分かれていて、授業として主に行われるのは読解。作文は朝の会の延長で、「昨日はどんなことをやったか?」などとテーマを決めて行っているそうです。

これは、特に3年生以降になると、他の科目(理科や社会)の中で、「書く」という作業をかなり重点的に行うからだそうで、理科的、社会的なトピックにおいて、自分の意見やリサーチしたものを形にする、というとても実践的な勉強が始まるからです。うちの息子も、やはり昨年の3年生から、作文で要求されるもののレベルがググッと上がりました。

 

授業風景はこんな感じ。

アメリカ小学一年生のクラス風景

 

Pick-up ピックアップ

ドロップオフ同様、子供が一人で帰宅して自宅待機・・・をできないアメリカでは、学校が終わる時間に親、または保護者がピックアップしなければなりません。歩いて教室前で待機している親もいれば、Curbside pickupと言って、まさにドライブスルーのように子供を車から降りずにピックアップできるシステムもあります。

Curbsideとは、「歩道際」という意味で、学校前のドライブウェイ(車が乗り入れできるエリア)の脇に、子供達が学年ごとに待機していて、車が一台ずつ入ってくると、ボランティアのスタッフ(親)が、自分の子供を連れて来てくれるシステムです。

つまり、車でブイーンと学校前に行き、「1年生の◯◯です」と子供の名前を伝えると、1年生集団から連れて来てくれる。なんというシステムだ!と私も最初はびっくりしました。でもこれって、危なくないのかなぁ・・・?

 

うちは、時間外保育に通わせているので、学校が終わると、直接、その教室(同じ敷地内)に他の子供達と一緒に行っています。そこでピックアップする場合、スタッフと顔なじみになるまでは、身分証明が必要になります。素性のわからない人に、子供を受け渡さないためです。

 

 

After-School Program アフタースクールプログラム

時間外保育、つまり日本の学童保育ですね。

これについては、この記事でどうぞ。

 

 

 

次回は、年間を通したイベントについて書いてみたいと思います。

 

 

 

 

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About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。 ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。 二人の小学生のママです。 趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

2 Responses to “アメリカの学校システムの基礎知識 (2)”

  1. avatar

    KY

    面白い。為になります。うちのデイケアは3食+おやつ付で、すべてそこの食堂で中国人のおばちゃん達が手作りしてくれるので、うちの子は好き嫌いなく何でも食べて、しかもお米(ご飯)も大好きなんですが、これがキンダーに行くと途端に質が落ちるんだろうなーって今から恐怖です。友達の子供の学校では、生焼けのハンバーガーが出るとか。それ食べられないじゃんって感じですね。日本の給食が懐かしいです。揚げパンとか、うどんとか。。

  2. avatar

    Erina

    KYさん、こんにちは。
    アメリカのスクールランチについて思うこと、書いたら一つの記事になりそうだったので(笑)、次回にしてみます。
    揚げパン、懐かしいですね。
    うちは札幌だったので、ラーメンが出たり。
    日本で生まれ育ったら、「給食」って一つのイベントであり、記憶に残るものですが、こっちの子ってそうじゃなくて、特別に覚えてることってないんだろうなぁと思います。かなりあっさりなランチタイムのようです。

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