アメリカで初めて家を買う その4 〜やる気になってたペンキ塗り、でも土壇場で…〜

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Naokoです。

 

5月11日の午前中に、新居のインスペクション(住宅診断)が行われた。家を買う側は、ライセンスを持ったインスペクターを雇い、家の欠陥、劣化状況、メンテナンスの必要度をこまかく調べてもらう。信頼できるインスペクターをNさんに紹介してもらった。

 

この診断で、電子レンジが壊れていること、ディスポーザー(生ゴミ処理マシン)のスイッチが動かないことなど、いろいろな不具合が判明した。as isで買うことになっている私は、その不具合の修理をすべて負担しないといけないのである。その説明を聞く私の顔があまりに不安そうだったのか、インスペクターが「初めてだから心配だろうけど、この家は不具合が少ないほうですよ」と励ましてくれた。

 

初めてのことばかりで、ひとつひとつを自分の中で消化していくのに骨が折れた。友人Mさんが帯状疱疹になったのも分かる気がしてきた。

 

ローン手続きと平行して、引っ越しの準備を始めた。日本の引っ越しと違って、アメリカでは段ボールを自分で用意しないといけない。段ボール集めから始めたのだが、役にたったのがNextdoorというサイト。ウェブ上のご近所掲示板のようなもので「不要な段ボールあります」というお知らせを見たらすぐに連絡をして、受け取りにいった。近所、というのが大きなポイント。craigslistでも探せるだろうが、Nextdoorほど地域を絞ることができない。Nextdoorなら車で5分以内の場所がほとんどだから、とても便利だった。

 

さらに私は、部屋の壁のペンキを塗り替えたかった。

 

現状ではリビング・キッチンダイニングがグレー、子供部屋が緑、寝室がグレー、階段が水色。床がフローリングで茶色だし、気分一新という意味でも柔らかいオフホワイトに統一したかったのである。Erinaさんの記事でもペンキ塗りは意外と簡単で楽しい、という印象があったので、私もやってみようと思った。自分で塗ればかなりお金が節約できるはず。近所のペンキ屋さんで色や道具の下調べをして、とりあえず無難なオフホワイトをお試しサイズと、ペンキ塗りセットを購入した。

 

売買契約のクロージング予定が5月30日で、引越しは6月8日。少なくとも1週間はペンキ塗りができるはずだった。

 

しかし!

 

住宅ローンがなかなか下りない。

 

こればかりは待つしかなく、本当にやきもきした。

 

クロージングしないと家の鍵をもらえないので、29日の夕方、特別に家の中に入れてもらい、ペンキの試し塗りをさせてもらった。実際の壁に塗ったときの色をどうしても確認したかったのである。ペンキの店が29日まで30%オフのセールをやっていたので、試し塗りで問題なければ追加のペンキを買うつもりだった。

 

鍵を開けてくれたセラーのエージェントV氏が、帰り際に私に言った。

 

V氏「ペンキ塗り、初めてじゃないですよね?」

 

私「初めてです。」

 

V氏「全部、自分で塗るつもりですか?」

 

私「はい、頑張ります。」

 

V氏「。。。。」

 

私「ちょっと無謀ですかね?」

 

V氏「かなり腕の力が要りますよ。

僕も何度か塗ったことあるけど、腕がパンパンになって大変でした。」

 

私「娘二人も手伝ってくれるって。。。」

 

V氏「でもこの家、かなり天井が高いですよね。」

 

私「。。。」

 

V氏「悪いことは言わないから、プロを雇ったほうがいいですよ。

クロージングがずれ込んでいて時間もないですし。」

 

ペンキを塗る気になっていた私だったが、彼の言葉にひるんだ。

 

私は腕の力が弱い。腕立て伏せもできないくらいだ。そんな私が、天井が高い家のペンキを塗ることができるだろうか?いや、できない。

 

ペンキ塗りはプロを雇うことに決めた。Nさんにハンディマンを紹介してもらい、クロージングしたらすぐに取り掛かってもらう手はずを整えた。

 

クロージングはずるずると長引いて、家の鍵をもらえたのは6月5日の夕方。引越しまで実質2日しかない!いやはや、プロを手配しておいてよかった。

 

6月6日の朝からペンキ塗り作業を開始してもらった。男性3名が、黙々と塗ってくれる。私はお菓子や飲み物を差し入れに行った。彼らが作業する姿を見て「やはりプロに頼んで正解だった」と思った。

 

というのも、引越しの準備で大忙しで、ペンキ塗りをする余裕など全くなかったのである。実に適切なアドバイスをしてくれたV氏に感謝しないといけない。

 

ペンキ塗りに関して、もう1つ発見があった。ペンキをセールで安く買えた!と思っていたのだが、一般の人が買う値段はセールになっていても業者値段より高いのだ。ハンディマンに追加のペンキが必要だと言われてペンキを買いにいったとき、彼のアカウント番号をペンキ屋に知らせたら驚くほどに安かった。

 

少し話は戻るが、契約のクロージングが確定する直前に、ローンオフィサーの事務所に行って大量の書類にサインをした。夫がサンディエゴにいなかったため、彼の分も私がサインしなくてはならない。つまり通常の倍だ。1時間はサインを書き続けただろうか。でも、このサインを終えればすべてが完了、と自分を奮い立たせて黙々と手を動かした。

 

そして6月8日と9日の2日にかけて引っ越し、無事新居に移ることができた。

 

しかし引っ越してすぐに、次から次へと問題が発生したのである。

 

(次回につづく)

 

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About Naoko

日本で映画配給会社に勤めた後、約10年フリーの字幕翻訳家として働きました。2009年に家族でサンディエゴに移住。英語と映画・ドラマをこよなく愛する専業主婦です。2014-2015年の2年間でTESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)の資格を取得。映画やテレビドラマを使って楽しく英語を教えてみたいと思っています。映画・ドラマ鑑賞以外の趣味は読書、ピラティス、旅行。愛読雑誌はEntertainment Weekly。

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