アメリカで初めて家を買う 最終話 〜トラブル続出、でも「自分の城」〜

Leave a comment

 

Naokoです。

 

 

引っ越しは無事に終わった。

 

しかし、新居では不具合が立て続けに起きた。

 

まずはdishwasher(食洗機)。明らかに古いが、食器の汚れが落ちるなら壊れるまでは使おうと思っていた。数回使ってみたが、ちっとも汚れが落ちていない。中をよく見ると、あるべきプロペラ(くるくる回ってお湯をかけるもの)が1つなくなっている。

 

こういう場合に使えるはずなのが(はず、というのがミソ)Home Warranty。家の日常的な故障をカバーする保険である。カリフォルニアでは、家を売った側がこの保険を1年分かけるのが通例になっている。ガレージドア、トイレのタンク、冷蔵庫、洗濯乾燥機、ヒーター、排水管などの故障が対象だが、家を買った時点ですでに壊れていたものは対象にならない。

 

住宅診断で壊れていることが分かっていた電子レンジは保険の対象にならないので、引っ越す前に新品を購入。ペンキを塗ってくれたハンディマンが、古い電子レンジを取り外して新しいものを取り付けてくれた。電気系統にも強い人で本当に助かった。

 

引っ越して数日のうちに発覚した不具合は5つ。

 

1)dishwasher:プロペラ紛失

2)洗面所の蛇口のハンドルが止まるべき場所で止まらず、さらに根元から水が漏れている

3)子供部屋のシャワーの根元から水が漏れる

4)トイレのタンクの水が、ちょろちょろとずっと流れている

5)冷蔵庫内の照明がつかない(電球を変えてもダメ)

 

Home Warrantyの窓口に電話して不具合の箇所を知らせると、修理できるのは2と3と4。サービスコール料金、つまり出張修理代として一回につき$75かかる。1は部品の紛失で保険の対象外。5の冷蔵庫の照明も対象外。とにかく2、3、4を直してもらいたいからPlumber(配管工)を派遣してくれと頼んだ。

 

電話して2日後、Plumberがきてくれた。3と4は保険で直せるが、2については日常的に使うことによる消耗(英語ではwear and tear)なので保険の対象外。$220を払えば直すことはできるが、どうするか?と聞かれた。一度に済ませたほうがラクだから直してもらうことにした。

 

$220は痛い出費だが、3と4を$75で直してもらえたことをありがたいと思うべきなのか。そのへんは自分の中で折り合いをつけるしかない。

 

そもそも家のものというのは、毎日使っているうちに壊れるものではないのだろうか?

 

なんだか納得いかない。

 

さらに数日後、洗濯機が壊れた。エラーが出て、洗濯の途中で止まってしまった。とにかく洗濯機の中からびしょ濡れの洗濯物を取り出し、手で絞る。車で10分の場所にコインランドリーがあることは知っていたが、ここで頼れる友人Mさんに助けを求めた。「洗濯機、いつでも使ってください」と言ってくれたので、ありがたく使わせてもらった。

 

すぐにHome Warrantyに電話して修理を依頼。修理の人が見たところ、部品(排水ホース)の交換が必要とのこと。その部品が届いたらすぐ修理する、と言われた。

 

そして待つこと3週間…

 

もう娘たちは夏休み。毎日のようにプールやビーチで遊ぶ夏に、3週間洗濯機が使えないなんて!

 

ほぼ2日に一度のペースでMさんともう一人の親しい友人に洗濯機を使わせてもらい、何とか乗り切った。

 

排水ホースが到着して、修理の人が来てくれた。中に物がたくさん詰まっていたらしい。ボタンや短い鉛筆など、前に住んでいた人の置き土産を見せられた。「本当はこういうの保険の対象外だけど、今回は特別に直してあげるよ」と言われたが、3週間も待たされた私としては複雑な気持ちだった。

 

私はHome Warrantyに期待しすぎたのかもしれない。As isで買ったため、家の不具合が出たらHome Warrantyを使えばいいや、と思っていたからだ。

 

実際に蓋を開けてみたら保険の対象項目がかなり厳格に決められていて、カバーされない場合がたくさんある。何かが壊れたら保険でカバーされる故障であることを祈るが、過大な期待は禁物という教訓を学んだ。

 

話は戻るが、dishwasherは修理してもらえないから、電子レンジ同様に新品に買い換えることにした。本体は$300ぐらいで買えるのだが、古いものを取り外して処分して新品を取り付ける作業代を加えると、結局$600以上になった。

 

気楽な賃貸生活が長かった私は、家のオーナーの大変さを思い知らされている。

 

でも、悪いことばかりではない。

 

壁の色を好きな色に塗り替えられたのも、持ち家だからである。

 

長女(8年生)も次女(4年生)もそれぞれの学校が前の家よりもさらに近くなった。図書館が隣にあるというのも嬉しい。大きなスーパーや飲食店があるショッピングモール、娘が毎日通う塾、バレエ教室、かかりつけの病院、すべて徒歩圏である。

 

さらに、私が毎日のように通っているピラティスのスタジオがこのモール内に移転。これまた歩いてすぐの場所になった。

 

夫の不在中に私が病気で寝込んでも、娘たちだけで何かを食べに行けるし、買い物も頼める。これで安心していつでも病気になれる、と思うとホッとした。

 

これからも家の不具合は出てくるだろう。

 

でも困ったら助けてくれる友人や知り合いが近くにいる。

 

すべてが思い通りにはならないし、欲を言えばきりがない。

 

初めての家の購入で、自分の中で折り合いをつける術を学んだ気がする。

 

娘二人が高校を卒業して巣立つまで、私たちの城をできるだけ快適な空間にして暮らしていこう、と思っている。

 

 

 

 

 

こんな記事もおすすめです
avatar

About Naoko

日本で映画配給会社に勤めた後、約10年フリーの字幕翻訳家として働きました。2009年に家族でサンディエゴに移住。英語と映画・ドラマをこよなく愛する専業主婦です。2014-2015年の2年間でTESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)の資格を取得。映画やテレビドラマを使って楽しく英語を教えてみたいと思っています。映画・ドラマ鑑賞以外の趣味は読書、ピラティス、旅行。愛読雑誌はEntertainment Weekly。

コメントを書き込む