子供の成長にとって必要なものが、必ずしも教室にあるとは限らない

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こんにちは、Erinaです。

 

アメリカで高校教師になるべく、教員免許プログラムで勉強して半年。

最初のセメスターも終わり、第2セメスターが始まりました。

現地校で授業観察や教育実習をしたり、教育論なんかを勉強する中で、なんとなく、「そうか、アメリカの学校教育ってこんな感じか」というものが見えてきたところです。

 

そんな中で、アメリカに限らず、「教育ってなんだろう?」というものを考えるようになりました。

まぁ、子供が生まれて以来、考えてきたと思うけど、実際に、学校で与えられる教育がどんなものかが見えてきたおかげで、その外にある教育の価値が見えてきた、という感じかな。

 

子供というのは、本当に色々なものや人から刺激や影響を受けて成長し、一つの人格が出来上がります。

それは私たち親とは違うものであり、違うべきだし、違って良いと私は思うわけです。(親として)

 

そしてその「色々なものや人」というのは、学校の教室内にあるとは限らないし、むしろ、外にあるものに親はきちんと(口は出さなくても)意識を向けておくべきだ、と思うのです。

 

 

子供が小学校中学年くらいになると、宿題も全部自分で片付ける子も出てきます。

学校でどんなテストがあり、どんな宿題をし、どんな勉強をしているのか見えにくくなる。

特に、日本のような「教科書」がなく、「この学年ではこれをやります」という明確なものがないアメリカでは、親は、「うちの子、学校で一体何をやってるのかしら?」と思うことも多々ある。(これについてはまた別記事にしてみます)

 

しかし、学校の勉強というのは、子供が成長して一人の「人間」になる上で、一面的なものでしかありません。

 

その子が、

 

思いやりのある人間になるか

動物に興味のある人間になるか

ものづくりが好きな人間になるか

他人に寛容な人間になるか

自立した人間になるか

自力で問題解決できる人間になるか

 

・・・・・などなど、そういうことは学校の勉強では測れないでしょう。

 

私自身、35歳になって、今の自分を作っているものは何か?と聞かれたら、

 

  • 外遊び
  • 雪遊び
  • 泥遊び

 

などを挙げるでしょう。

全て、放課後、夏休み、冬休みにしたことで、親(大人)からしたら、「汚い・面倒臭い・危ない」と子供を遠ざけたくなるものばかりですよね。

私は習い事もスポーツも色々とやったけれど、やはり経済的な面でも、物理的な面でも、それらは親がいなければできなかったし、それに比べて、やはり上の3つは「自分でやったな」と思えること。

 

 

たとえば、私が外遊びで学んだことといえば、友達と走り回ることの楽しさや、自分たちでルールを決めてゲームすることの面白さ、どこまで行くべきかという駆け引きとか、体力的なこととか、まぁとにかく人生の色々な側面。

雪遊びで学んだことは、自然の圧倒的な力強さとか、人間が作れないものへの興味とか、自然の中で生きるという意味。

泥遊びで学んだことは、手を使って、道具を使って、頭を使って、おもちゃなんてなくても、自分で何かを作り出すという面白さ。

 

そういうことが、今の自分にものすごくつながっていると、最近になってしみじみと感じるのです。

用意されたおもちゃやゲーム、iPadで遊ぶのではなく、自分でゼロから何かを作り出すこと、協力すること、発見すること、そういう機会が与えられた自分の子供時代というのは、とても貴重だったなと思うのです。

教員志望の私が、こんなことを言うのは多少、逆説的かもしれないけれど、やはり、「学校の勉強以外のことも、今のうちに一生懸命にやっておきなさい」と子供たちには伝えたい。

子供にはそういう「自由」が必要であり、そこでの「人間になるための勉強をする権利」は、たとえ親や教師でも奪ってはいけないと私は思うのです。

 

 

そう思うようになったのは、やはり、21世紀の教育というのは、「人間力」を培うものであり、テストスコアで測れるものではなくなっていくからです。

人間としての総合力を試される今世紀では、教室の外にあるものを、幼い頃からたくさん経験した人間が有利になります。

 

それは例えば、数学は単なる計算問題ではなく、現実社会で応用されるものになっていること。国語の読解は物語(フィクション)からリサーチなどのノンフィクションへ移行しているし、社会科や理科の教育基準も、新しいものがどんどん取り入れられていること。

私たち教師の卵たちも、そのめまぐるしい変化に驚き、順応することに必死です。

 

そういう新しい教育の中では、「やったことがある」「行ったことがある」「見たことがある」「聞いたことがある」と子供自身が感じられるのが何よりの武器になるし、結論や答えを導き出す上で、そういった子供は、一段階も二段階も深いところに触れることができます。

 

教師になる勉強をしていて、ものすごく、親としての勉強になっています。

自分の生徒たちももちろんそうだけど、自分の子供たちに何を与えるべきか、を考えさせられるし、それを客観視できるのです。

 

 

 

みなさんが、子供時代に教室の外で得られたものって何ですか?

 

 

 

 

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About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

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