学生時代の自分に伝えたいこと
こんにちは、Erinaです。
前回の記事で、17~18歳の若者たちが、将来の進路決断をする上で必要なものは、学校の勉強にはないかもしれない、という話をしました。
たとえ学校での成績が優秀だとしても、大学の先にあるものが見えない限り、大学での時間を有効に使うことはなかなか難しいのが現状です。
私はラッキーなことに、子どものころから常に「将来やりたいこと」があったおかげで、大学でも新しい学問に興味が持てたし、それを何とかして使えないかな?と考えながら学生時代を過ごしました。
しかし、今、35歳になって、就職し、子育てをし、もう「フルタイム学生」という立場に戻れなくなると、「あぁ、やっぱりあれをやっておけば良かったな」と気づくことがいくつかあります。
もし今の私が、20代前半の学生の自分に会えるとしたら、きっとこれを伝えるだろうな、ということをリストアップしてみましたので、今日はそれを紹介します。
そのリストアップした項目はこれです。
- 人に会う
- ジャックの付き人をやる
- パーティのホスト(幹事)をやる
- 一人旅をする
- ボランティアで、弱者の役に立つ
- 図書館で時間を過ごす
それぞれ詳しく説明していきましょう。
人に会う
これは、ネットワーキングや団体活動などを通して、自分の興味(当時は数学)とは違うところにいる人たちにもっともっと会えば良かった、ということです。
大学、それも専門分野を勉強し始めると、クラスメイトはやはりみんな自分と同じ興味や波長を持つ人ばかりで、何かと「楽」です。
だけれど、実際に社会に出て仕事をしてみると、そんな人たちとばかり仕事をできるわけではありません。
プロジェクトに組み込まれれば、様々な部門の人たちと一緒に動くことになります。やはり部門が異なれば、メンタリティも異なりますから、そんな中でこの人たちがどこからやってきたか?を理解することが必要になります。
だから、数学という枠を超えて、もっと様々な分野にいる人たちと交流すればよかった、というのがまず一番最初の項目です。
ジャックの付き人をやる
ジャックというのは、私のホストファザーで、今でも親交がありますが、やはり学生時代にホームステイしていた時ほど会えるわけではありません。
彼は、退職した元警察官で、今はアパートレンタル(不動産)で生計を立てています。
どうして彼の付き人になるべきだったかと言うと、ジャックは昼間、サンディエゴ市内にあるあちこちのアパートをチェックしたり、人と会ったり、銀行やら役所に行ったり、とにかく勉強になる。
私が「ビジネス」というものに興味を持ったのは、やはり彼のおかげで、交渉術とか情報を見つける方法だとか、どこに行けば何があって誰がいるか、というリソースを身に着けることができたのです。
学生時代は、「暇そうなパパ」としか思っていなかったけど、大学の学位を持たないジャックが、ミリオン単位の不動産を何件も持つほどに成功したのは、やはりそういう足と手と頭を使ったハードワークがそこにはあったから。
パーティのホスト(幹事)をやる
私は基本的に非社交的な人間なので(笑)、パーティアニマルではないのですが、それでもやはりパーティを計画し、人を招待し、ホストするという、つまりは「幹事」の仕事をやっておくべきだったなと思います。
これ、上手い人は本当に上手い。
学生時代から飲み会の幹事を任されていた人って、就職したときにかなりスタートダッシュを切っている。
つまり、面倒くさいからと誰かに幹事をやらせている場合、社会人になってから成功するチャンスをただで誰かにあげちゃってるのと同じなんです。
計画・予算・人選・時間管理など、パーティには様々な要素が含まれていて、それは仕事にかなり直接的に結びつけることができます。
これに気づいたのは本当に最近でしたね。
子どもがいると、イベントホストが上手いママ達が多いですが、やはり彼女たちは仕事をやらせてもかなりできるんだと思います。
一人旅をする
学生時代は卒業することを目指していたし、お金もなかったのでそれほど旅行はしなかったけれど、やはりするなら「一人旅」をしておくべきだったなと思います。
若いときに過ごす一人の時間(それもタイムリミットなし)って本当に大事です。
友達とつるんでガチャガチャと遊ぶのも良いけれど、やはり自分は何者で、どこに行ってどんなことを考えるのか、という言わば「人生のダウンタイム」を持つというのは、いつでもできるわけではありません。仕事をしたり、子どもが生まれたら、絶対に不可能です。
今は、「今日一日、フリーだから何しようかなぁ?」と好きなことをやってみても、やっぱり「お迎えの時間」には帰らなければならないし、「もう飽きたから帰ろう」という自分の都合で帰り時間を決めることはできません。
ボランティアで弱者の役に立つ
ボランティア、それもホームレスの人や、シニアの人、子どもなど、社会的に自分より弱い立場の人たちに出会い、そういう人たちを助けるということ。
この世の中にはどんな人たちがいて、どんなヘルプを必要としているか、そこで自分はどんな価値があるのかを見極めるということです。
そんなに直接的なことはできなくても、自分とは一見、関係なさそうな世界をきちんと見ておく、という経験は、この頃にもっとしておくべきだったなと思います。
図書館で時間を過ごす
図書館に行って、色々な本を探すための時間を過ごすべきだったなということ。
もちろん図書館で勉強したり、グループワークをしたりはしたけれど、全ての階を回り、一列ずつ本棚をチェックして、「この世の中にはどんな本があるか」を見ておくべきだったということ。
全て読むことは不可能だけれど、タイトルを見るだけでも、この世界にある知的財産を確認しておくべき。
特にアメリカでは日本のような本屋さんはないし、アマゾンで「最近売れている本」をチェックするのでは、質が違います。
・・・というのが、私の「学生時代の自分に伝えたい」という項目。
やはりどれも、今になってはなかなか難しいし、それは時間の拘束が大きいです。
学生時代は良くも悪くも時間があったし、こういうことに気づいていたらなぁ・・・と今は思いますね。
どうでしょうか。
何だかbucket listみたいですね。時間に制限があっても出来そうなのもありますね。実行するかどうかの前に、計画をバッチリ立てるとか。計画が素晴らしいと、dream fairy?が実現させないのは惜しいとチャンスを作ってくれるかもしれませんよ。