アメリカ式!上手いスピーチ・そうでもないスピーチを徹底分析【前編】

こんにちは、Erinaです。

 

「日本のスピーチって世界に比べてまだまだだな」と感じることが多くて、何が違うんだろう?と調べてみました。

 

最近では、スピーチといえば、TEDがあります。あそこに出る人は、日本でもスピーチが上手い人たちだろうと思い、日本語のTEDトークをいくつか見比べてみました。

 

ちょっと今日は、皆さんに、TEDを通して、考えてもらいたいことがあります。

 

まず、皆さんがTEDイベントに参加したとしましょう。

プログラムを見ると、以下の3つのトークが別会場で同時開催されています。

 

皆さんはどれを選ぶでしょうか。

 

松山大耕 Reasons for religion – a quest for inner peace

西野亮廣 A yacht moves by a wind

堀江貴文 Space will be the place for everyone

 

え、西野って芸人の?

何かと話題だよね。

ちょっと聞いてみたいかも。

 

ホリエモンじゃん。

あの人、どうなったんだろうね。

最近のあの人の話も聞いてみたいかも。

 

松山さんって・・・誰?

タイトルから見たら、なんか宗教系?

 

・・・と、たぶん西野さんか堀江さんになる確率が高いのではないでしょうか。

 

ではでは、実際にこれら3つのトークを聞いてみてください。

 

 

 

松山大耕 Reasons for religion – a quest for inner peace

 

 

 

 

西野亮廣 A yacht moves by a wind

 

 

 

 

堀江貴文 Space will be the place for everyone

 

 

 

 

どうでしょうか。

 

私はこの3人のスピーカーに個人的な思い入れも感情も何もありませんが、正直な感想を書きます。

 

結論から言うと、西野さんと堀江さんのトークは、最初の3分で止めました。

この記事を書くために、後ほど戻って我慢しながら見ましたが(笑)、自然と心地よいものが耳に入ってくるというよりは、情報を集めなきゃ、という「作業」になっていました。

 

逆に、松山さんのトークは、最後まで見(聞き)入ってしまいました。

メディアでも名前も聞いたことのない、京都のお寺のお坊さんである松山大耕さんのトークを、繰り返して見るくらい、「面白い!」と引き込まれたのです。「さすが住職、人前でのお話は慣れているんだな」というのが第一印象。その後は、素晴らしい名作映画を安心しながらゆったり見ている感覚でした。

 

メディアに出ている西野さんと堀江さんの2人と、最初の1分で差がつきました。

 

では、その「差」は何なのか。

それを紹介するために、今回は、アメリカの小学校でも使われるスピーチの評価方式を使って、この3つのスピーチを分析し、「上手いスピーチ」って何なのかを考えてみたいと思います。

 

 

私はもともと、率先して人前に出たい!というタイプではないし、話すことが上手いと思っていたわけではありません。昔は緊張もものすごくしたし、むしろ嫌いなくらいでした。

それが、やはりアメリカに来てスピーチの勉強をし、上手いものとそうでないものの違いに気づき、それをまた自分に応用するようになると、今では数学教師として人前で話したいと思うまでになったわけです。

 

これは、スピーチというのは、作文と同じく「とてもシステマティックなもの」であり、そのシステムをきちんと理解し、練習することで、誰でも松山さんみたいな話し手になれるということを身をもって体験したからです。

 

日本では、話で人を惹きつけられる人は、「カリスマ性」があるとか「天性のもの」なんて言われますが、まぁ確かに最初から上手い人もいるかと思いますが、努力でスピーチが上手くなった、というケースはほとんど聞きません。なぜなら、この記事でも書いたように、作文とスピーチというのは、現代の日本の学校教育では断然足りないものだからです。

 

アメリカでスピーチが上手い人が多いのは、生まれ持って度胸が据わっているとか、口が上手いというわけではありません。みんな、小学校いや、幼稚園の頃から、その「システム」をきちんと勉強し、練習しているから上手いのです。

書く・話すというアウトプットの練習が、常日頃行われているアメリカで生まれ育てば、やはり自己表現力が鍛えられるのは当たり前であり、それが足りない日本人のスピーチが、世界に比べてまだまだなのはやはりそれが原因だと私は分析しています。

 

また、松山さんのトークに英語字幕を付けて、うちのアメリカ人旦那にも見てもらいました。

日本語はわからず、日本の宗教についての事前知識を持たない彼が、「このトークは良いね!」という感想を持ったということはやはり、「上手いスピーチ」というのは言語を超えて、人の心に届く力を持つということ。

そのためにはシステムを理解し、練習することで、自分の言葉を世界中の人間に響かせる可能性が生まれる、ということです。

 

 

ではでは、この3人の評価を実際に細かく見てみましょう。

 

・・・と思ったけど、長くなってしまったので、続きは次回の後編で

 

 

 

 

 

“アメリカ式!上手いスピーチ・そうでもないスピーチを徹底分析【前編】” への2件の返信

  1. 私も堀江さんと西野さんは3分で止めました。
    2人とも自分がどんなキャラか知られてるのを前提で話してるし(私は興味ないから西野さんが嫌われるとか知らなかった)、それに甘えてトークしてる。最後まで観るのに時間を使う気になれませんでした。

    私はアメリカでヨガ講師になり、プレゼンではありませんが人前で話す機会が多いので、この記事大変興味あります。後編とても楽しみにしています。

  2. Tommyさん、こんにちは!

    あ、同じ感覚で見てくださった方がいて心強いです。
    スピーチって日本でこうやって教わることってないですよね?
    だから、伝わるかなぁとちょっと不安だったんですが、わかってもらえて嬉しいです。
    また発見したことを書いていきますね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です