アメリカの学校でトイレに行く

こんにちは、Erinaです。

 

今日は、アメリカの学校のトイレ事情について書いてみたいと思います。

というのも、アメリカの中学高校では、ブロックスケジュールと呼ばれる1コマ90〜120分の時間割を取っている学校も多く、その途中でトイレに行くというのは当然のこと。

私自身、日本の学校で授業中にトイレに行くというのはかなりハードルが高いことだったので、それとは少し異なるアメリカの学校のトイレ事情について書いておこうと思います。

 

まず、アメリカの学校で授業中にトイレに行きたくなった場合、各教室にある “Hall Pass” (ホール・パス)というものを使います。

 

“Hall”は”hallway”(廊下)の意味で、授業中に廊下を歩き回るのにきちんと許可をもらってますよ、というパスです。

 

これは授業中にゾロゾロと何人も教室から出て行くのを防いだり、生徒がトイレに行って戻ってこないというのを防ぐためで、学校が “Hall Pass” と書かれたプラスチックのカードを作って教室に支給したり、先生が自作したりします。学校によっては、保健室(School nurse) に行くパスだとか、カウンセラーに会いに行くパスだとか、種類が分かれていることもありますが、たいていはシンプルに一つだけのようです。

 

廊下に出る際、生徒はこれを首からかけることで、「私は今、トイレに行くところですよ〜。サボってるわけじゃないですよ〜」という目印になるわけです。

 

では、どんなタイミングでトイレに行くか。

 

もちろん、本当に緊急時というのは誰にでもあり、周りの都合は考えられない時もあるでしょう。その時は仕方ないとして、それ以外の、「あー、トイレに行っておけばよかったな」という場合。

 

そういう場合は、やはり「トランジション」つまり、区切りを目指すのが良いでしょうね。

たとえば、先生のレクチャーが一段落して、プリントを配ろうとする時。

または、アメリカの授業は参加型なことが多いので、個人またはグループ作業になっている時など。

 

日本のように、授業中、ずっと先生がしゃべりっぱなしというケースは、アメリカではかなり珍しいので、そういう意味では生徒が立ち上がってその場を離れやすいと言えます。

 

どうしても先生の話を中断しなきゃいけない時は、やはり、”I’m sorry to interrupt. I need to use the restroom.” と小声で一言あると良いかもしれませんね。

 

ただ、これも先生によってポリシーがあって、「先生が話している時はダメ」なんていう古風な先生もいれば、学年の始まりに一人10枚くらいの「ホール・チケット」が配られて、それを使うなんていう先生もいます。

 

私は基本的に、周りへの配慮があるならいつでもトイレに行って構わないと思っています。だって人間の生理だし、「トイレに行きたいな」なんて気にしていたら、授業にも集中できませんもんね。

 

教職課程で一緒に数学教師を目指している20代男性は、「絶対に行かせるよ!特に女子生徒は、何かあったら(自分も責任問題で)困るじゃん!」と言っていて、男性教師と女性教師では、生理的なものに対して感覚も違うのかな?と思いました。

 

また、子供の体のつくりなどから、どうしてもこの時間にトイレに行きたくなる・・・なんて場合もありますよね。特に昼休みが短くて、ランチの後にトイレに行っている時間がないということもよくあるようです。

そういうケースのために、Special EdのIEP (Individual Educational Plan) を持っている子もいるし、そうでなくても、親から先生に一言あると、子供がトイレに行きやすくなると思います。

 

子供の体調は変わりやすいですが、一時的なものであれ、長期的なものであれ、親が先生と定期的にコミュニケーションをとることはやはり子供の学校生活もスムーズにします。

 

・・・と色々と書きましたが、教師としての根本的なゴールは、「トイレに行きたいと思う暇がないほど、面白い授業をする!」ということですね。笑

まぁ緊急時の場合は除いて、「この授業はミスしたくない!」と子供達に思ってもらえるような授業を作ることは、少なくとも私個人の目標であり、90分があっという間に過ぎる体験をさせてあげること。

これは教師側の努力であり、やはりお金をもらって教壇に立っている以上、欠かせないものだと思うのです。

 

 

 

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