
脱サラ母の数学教師への道 (13) 教職課程最終日
こんにちは、Erinaです。
脱サラした二児の母が、アメリカで高校教師になるまでの道のりを書いています・・・いや、全然書いてないな。色々と細かいことも書こうと思いつつ、実は教職課程の授業が終わってしまいました。汗
(このシリーズの他の記事はこちらで読めます)
あっという間だったような長かったような1年半のプログラム。
ここで苦楽を共にした戦友達は、とても特別な存在です。
この記事でスタート時点の仲間達のことを書きましたが、今日、最後の授業日を迎えた時点での状態を書いておきたいと思います。
思い起こせば、全ては去年の夏の終わりに始まりました。
2017年の8月、オリエンテーションで出会った私たちは、3 Semester Block (3SB) と呼ばれ、三半期で終わるプログラムの仲間として出会いました。全員、中学高校教師 (Secondary Education Teaching) 志望で、科目は様々。
他に3つのブロックがあるのですが、これらは二半期つまり一年で終わるプログラム。しかしこれに比べて、私たち3SBの参加者は、子供がいるとか、仕事を別にしているとか(キャリアチェンジの最中など)、何らかのコミットメントがある人が多く、年齢層もちょっと高め。
そのせいか、いつも雰囲気は落ち着いていて、白熱するようなディスカッショントピックでも、いつもリスペクトフルだったのが印象的でした。(あまり”Me, me, me!” な人はいなかった)
途中参加した人や、辞退した人も含めて、最終的にこの日を迎えたのは全部で25人。
内訳は以下の通り。
科目別:
国語 (ELA):10名
数学 (Math):2名
理科 (Science):3名
社会 (Social Study):7名
音楽 (Music):1名
アート (Art):2名
人種別:
インド:2名
メキシコ:3名
韓国:1名
日本:1名
白人:18名
その他
母親:3名
LGBTQのパートナーあり:2名
という感じ。
みんなそれぞれに教員を目指すまでのストーリーがあり、熱意があり、才能があり、一緒にゴールまでたどり着きました。
edTPAという教員採用試験(これはまた別記事で)に戦々恐々としながらも、実習と勉強の両立を乗り越えたところで、全員で合格して就職したいね!と心から思えるのです。(結果発表は二週間後)
私がこの18ヶ月で学んだことは、教師という職業はチームワークであるということ。
これまでは教えるというのは、自分の教室を持って、自分の生徒がいて、もっと一人でやる仕事だと思っていました。
だけどそうじゃなかった。
生徒一人一人と向き合って、本当の意味で数学を教えるには、その子がどんな子なのか、どんな勉強をしているのか、どんな先生達の授業に行くのか、なんてことを知らなくてはならない。
そのためには、自分の教科だけじゃなく、他の教科の先生とのネットワークや、学校スタッフとのネットワークがとても必要になってくる。
まさに、”It takes a village to raise a kid.” であり、先生同士の協力や信頼関係が必要なのです。
そう思った時に、この25人で乗り越えた経験は、私たちを単なる同僚の域を超えて「戦友」にしてくれたし、みんな頑張ってるから自分も頑張ろう!という純粋なモチベーションにしてくれました。
最終授業で、この18ヶ月で得られたものを振り返った時、全員が口を揃えて「このクラスでできたコミュニティ」と言ったのはやはり偶然ではなく、一緒に築き上げてきたものであり、これから先の教員人生で、背中を押してくれるんじゃないかなと思っています。
さぁ、でもまだこれで終わりじゃありません。
まずは試験の結果発表、そして面接と就職。
アメリカの新学年度は8月末〜9月に始まるので、現時点で正規採用に至ることは難しいかもしれませんが、とりあえず動かなきゃ何も始まらないので。
よーし、頑張ろう。
やっとスタートラインに立ったんだから。
一人前の教師になるにはまだまだ時間がかかりそうだけど、その道のりで次から次へとやってくる新しい生徒達とチャレンジを楽しめるように。
ゴールなんてまだまだ見えないし、むしろ見えないほうが良い。だってどの方向に向かっても良い、ということなのだから。
教職課程については、時間が前後してしまいますが、内容をチョロチョロと書いていきたいと思います。たぶん。