家を買うならオープンハウスに行こう!
ものすごく私事で申し訳ないのですが、ただいま、我が家は家探し中です。
アメリカに来て旦那に出会って以来、私たちは一軒のコンド(Condominium: 分譲マンション)と、一軒の一戸建て(Single Family Home)を購入し、売却しました。
今は借家に住んでいますが、そろそろまた次の家を買いたいね〜と話しているところ。
この家探しの時間が私は一番好きなんです。
アメリカで家探しをするにはたくさん方法があるのですが、今日は「オープンハウスめぐり」を紹介します。
これは、家を買いたいエリアに目星がついていること、そこに簡単に行けることが必要です。
オープンハウスは、たいてい、土曜日と日曜日の午後に行われます。1時から4時くらい。
リアルター(不動産エージェント)が”Open House”と書かれた矢印つきの看板を道に置いていき、それに従っていくと、その家にたどり着ける、というなんとも原始的な方法です。
メインの交差点などには、いくつものサインが置かれています。
晴れて目指した家にたどり着くと、そこにはサインを置いていったリアルターが待っています。家のオーナーや住人がいることはほとんどありません。
そこでリアルターに家の情報をもらいます。
家の大きさ(Square Footage: スクエアフッテージ)
部屋数 (Bedroom, Bathroom, bonus room)
施された改装や改築(update, renovation: キッチンやバスルーム、窓など)
水道系統 (Plumbing: 水漏れはあったか?水道管はどれくらい古いのか?)
電気系統 (Electric: 電気のワイヤーはどれくらい古いのか?)
電化製品 (Appliances: オーブン、冷蔵庫、ディッシュウォッシャー、洗濯機&乾燥機はついてくるのか?Hot water heaterボイラーはどれくらい古いのか?)
屋根の状態 (Roof condition: どれくらい古いのか?素材は何か?)
基礎の状態 (Foundation: 古い家だとチェック)
近所の情報 (Neighborhood: 子供がいるなら学校の情報、交通のアクセス、治安など)
アメリカの不動産では、“Location, Location, Location.”とよく言われます。
というのも、それ以外のものはほとんど自分次第で変えられるから。
これはまた別の機会にお話ししますが、アメリカではDIY(のレベルを遥かに超えている)で家を自分仕様にするのが当たり前なのです。
なので、オープンハウスをする際は、そのエリアをよ〜く観察してみてください。
お隣さんはどんな感じか?家族?学生?シングル?
メインストリートは、便利ですが交通量が多かったりします。
人気のないところは静かですが、不便だったりしますね。
地域によっては、自然災害のことも考えなくてはならないかもしれませんね。
ここサンディエゴは、夏の終わりから秋にかけて山火事の季節になるので、家の裏が山だったりすると、山火事の保険なども必要になるかもしれません。
アメリカ南部では、エリアによってはハリケーンの影響で洪水の保険(flood insurance)の購入が必要だそうです。
ちょっと話がそれましたが、オープンハウスの話に戻ります。
我が家はここ数ヶ月、予定がない週末は家探しです。
私はもともと、色々な家を見るのが好きなので、楽しんでお邪魔しています。リアルターと、あーでもないこーでもないと情報集めをするのも楽しい。
家のオーナーの裏事情を教えてもらったり・・・笑
たとえばたまに聞く話としては、
“The seller is VERY motivated to sell this house, because they are going through a divorce.”
「売り手である夫婦は現在、離婚協定の最中なので、この家を『とっても』売りたいと思っている。」
こういう場合は、かなり値切ることが可能です。
あとは、
“The seller’s parents owned this house, but when they passed away, the son wants to get rid of this house because he lives in Colorado and cannot take care of it.”
「親が持っていたこの家を、親が亡くなったのを機に息子が売りたいと思っています。息子はコロラドに住んでいるので、この家は必要なくなってしまった。」
“The seller is an older couple, and after they raised the family, they want to move to smaller condo in kids’ and grandkids’ neighborhood.”
「売り手は年配のご夫婦で、家族をここで育て上げました。だけど、年を取ってからは子供や孫のそばのコンドに移りたいと思っています。」
などなど。
一つ一つの家にはそれぞれのストーリーがある。そんなことをリアルターから聞いて、自分もこの家の歴史の一部になるのかなぁと感じますね。
そういえば、我が家の前の家は1904年に建てられた家だったのですが、「いくつの家族がここで育ったんだろうなぁ」としみじみ思ったものです。
実際にオープンハウスに行って、こうやって話を聞くのは、オンラインで家探しをするのとはまたちょっと違っていいもの。
家を今すぐ買う予定がなくても、「アメリカの家ってどうなってるんだろう?」と興味のある方も、ぜひぜひ行ってみてください。
オープンハウスに行ったら、契約書にサインさせられるなんてことは絶対にありません。
素敵なインテリアデザインのアイディア集めにもなりますし、他の人たちがどんな暮らしをしているのかを見ることができます。(単純に私がnosyなだけか?)
Erina