ブックレビュー: “Hatchet” by Gary Paulsen

こんにちは、Erinaです。

 

たまには読んだ本を紹介したいと思います。

 

きっかけは、うちの子供達が学校の授業で読んだ本を、私も読んでみようと思ったことです。

小学低学年までは絵本や短いチャプターブックを中心に読んでいたうちの子達も、もはや高学年と中学生。(チャプターブックについてはこちらの記事で

本の内容もレベルアップし、長さも増え、ちょっとさらっと読んでみようかしら、というものではなくなってきました。

 

またこの記事でも書いたように、アメリカの学校では日本のような教科書がなく、子供がどんな作品を読んで国語の勉強をしているか、親にはよくわかりません。

国語の学力に差がつき始めるこの時期、親子で「学校の勉強はどう?」という会話を持つためにも、私自身、ちょっと腰を据えて中学レベルの本と向き合おうかなと思ったわけです。

 

そもそも、私が読む英語はほとんどがアカデミック論文やノンフィクションばかりなので、小説はあまり読んできませんでした。

なので、私に足りないボキャブラリはやはりフィクションで使われる表現や言い回し。「やっぱりこの辺で頭打ちしてるな」とは思っていたものの、どの本から手をつけたら良いのかわからずにいました。

 

そんなことをやっているうちに、うちの子供達の読解レベルが私の小説の読解レベルに近づいてきたようで(笑)、あぁ、ちょうど良いなと思って、私も彼らの読む本を読むことにしました。

 

そんなわけで記念すべき第一回めの作品は、Gary Paulsen の “Hatchet”。

題名の “hatchet” は片手で使える「手斧」という意味です。

 

Lexile Level: 1020

読者年齢層: 4~8th grade (10~14歳)

 

ネタバレしない程度のあらすじとしては、13歳の Brian は両親が離婚し、父親のところで夏休みを過ごすためにセスナ飛行機に乗っている最中、パイロットが心臓発作を起こしてしまい、森の中に不時着。母親にもらった手斧 (hatchet) を使って45日間を一人でサバイバルするというストーリー。

 

今まで手に取るとは思えなかった話でしたが、内容は素晴らしく、数日で夜更かししながら読み終えてしまいました。久しぶりに、”I can’t put this book down!” という本に出会った。

13歳の少年が、両親の離婚(過去)と自然界でのサバイバル(現在)の間で揺れながら、自分と向き合うという描写がものすごくリアルでした。つい親の視点で入り込み、「自分の子供だったら・・・」と思うと泣けてくるシーンも。

親の意図に関わらず、子供は成長するというたくましさや、ちょうど今年、中学に入学して急激に成長したうちの息子を照らし合わせることになりました。

 

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この作品は、初級のチャプターブックを卒業した息子が、何を読んだら良いかわからなかった時に当時の国語の先生に教えてもらったものでした。うちの子供達はハリー・ポッターなどのファンタジー系を読まないので、小説探しに苦労していたところ、このような “realistic fiction” というカテゴリーはどう?と先生に薦められたのでした。

 

それ以来、うちの子達の読書傾向と、それに見合った作品探しができるようになり、最終段階として自分も読んでいるわけです。

 

そんなわけで、どれくらいできるかわからない私の読書をもとに(笑)、アメリカの小学高学年〜中高での読書対応できる作品を紹介していきたいと思います。国語の先生達からは、「定番」と言われるものです。

みなさんも、読んだものがあったらぜひ感想を聞かせてください。

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