アメリカの運動会 Field Day

こんにちは、Erinaです。

アメリカでは学年の終わりを迎える6月。各学校では卒業式なども行われ、次のステップへ移る時期です。

 

そんな中、我が家の子供たちの学校では、学年度終了直前に、”Field Day”(フィールド・デイ)と呼ばれるアメリカンな運動会が行われました。

 

昨年のField Dayは、うちの旦那がボランティアで参加し、私は「普通に外で遊ぶ日」くらいの印象だったので欠席したのですが、今年は朝からボランティアをすることにしました。

そこで「これって日本で言う運動会?」と感じたのですが、その違いにまたもカルチャーショックだったので書いてみようと思います。

 

まず、このField Dayはあくまで「子供たちのためのイベント」であり、日本のように家族総出で参加することはほとんどありません。

両親でボランティアしている人も少数いましたが、だいたい各クラスから5~6人のママ、またはパパが参加し、イベントのお手伝いをしていました。

 

子供たちは、先月行われたJog-a-thon(ジョガソン)というイベントと併用のおそろいTシャツを着て、平日朝から登校します。

まずは全校(子供も先生も)お揃いのTシャツ、というところがアメリカっぽいです。イベント=Tシャツ。

当たり前ですが、キンダー~1年生の小さい子供たちのTシャツはブカブカ。これを後ろで輪ゴムでとめたりする風景も見慣れてきた今日この頃。

 

ボランティアのパパさん・ママさんたちもそれぞれにTシャツや短パン・ヨガパンツなどでやってきます。パパ・ママの割合は半分ずつくらい。

 

校庭のむこう半分には、早朝から仕込まれたであろう障害物ジャンパーとスライド(巨大滑り台)。キンダー~1年生のちびっ子たち限定。

これもアメリカのパーティには定番の空気で膨らませるやつで、巨大ジェネレーターが朝からフル稼動しています。

校庭で適当に靴を脱ぎ、裸足になった子供たちは順番に並びます。ボランティアの親は一人ずつ順番に滑らせます。

 

別の半分には、様々なゲームのステーションが設置されていて、高学年(2年生~5年生)が時間ごとにそれぞれのゲームに参加。ローテーションします。

 

校庭の上の通路部分にはDJが陣取り、大きなスピーカーから音楽が。MC(英語では”emcee”)が次の種目をアナウンスするのですが、何せ色々な場所で色々なことが同時進行しているので、あまり誰も聞いていません。笑

 

うちの学校には、校舎の南側に校庭(2年生~5年生が使用)。西側にプレイグラウンド1つ(キンダーが使用)と、東側にもう1つ(1年生が使用)。各場所で各学年がそれぞれのゲームなどをしているので、全てを見るのは不可能です。

特にうちの場合は、キンダーで娘、1年生で息子、とそれぞれ別の場所だったので、ボランティアも大変でした。途中で気の利くママさんが、「子供のところに行ってあげて良いわよ!」と言ってくれたので、離脱することができました。

 

それぞれの学年で行われていたゲームは、

 

Bean bag toss(ビーン・バッグ・トス)と呼ばれる、お手玉のようなものを穴(的)の開いたボードに投げるゲーム。

 

ビーン・バッグ・トス
穴の開いた的に投げるビーン・バッグ・トス (from kids.ct.gov)

 

巨大水鉄砲で的のバケツに水をたくさん入れたチームが勝ち

水風船を置いた椅子に座って、お尻で割ったほうが勝ち(もちろんぬれます。笑)

水をふくんだスポンジを持って走って、水を向こう側のコンテイナーに入れるレース

長縄跳び(親がまわす)

ダンス

バスケのフリースロー

バドミントン

リンボー

 

特大Tシャツを着てレース
特大Tシャツを着てレース (from bath.k12.va.us)

 

 

サック(袋)レースと呼ばれるこの種目もポピュラー
サック(袋)レースと呼ばれるこの種目もポピュラー (From stpes.ccs.k12.nc.us)

 

・・・などのステーションがあり、7~8人いる1グループが10分おきくらいにローテーションするのです。高学年のほうでは、徒競走やリレーなどもあったようです。

 

いやはや、これを見て感じたのは・・・・。

 

「超自由」(爆笑)

 

日本の、数ヶ月前から特訓する運動会を体験した私は、あの一糸乱れぬ日本人小学生の整列とはだいぶ違うな~と思いました。

もちろん、アメリカ人の子供たちも、順番を守ったり、ルールを守りますが、そこに行き着くまでの構成とか、先生たちからの指示は、その場で「じゃあ、あなたはこっちをやってくれる?」とされます。ここで、ルールがよくわからなくても、こういうのを取り仕切るのが上手い親が必ずいて、それを見て勉強すれば大丈夫です。みんな親切なので、教えてくれます。

また、分刻みに進行する日本の運動会は一種目ずつ行われ、全員がそれを見守りますが、アメリカで気にするのは「自分のところだけ」です。他の学年がどこで何をやっているのか、知ったこっちゃありません。

 

子供も自由だけど、先生たちも自由。もちろん親も自由。

 

ランチタイムをはさみ、子供たちは休憩時間にまた遊び(笑)、高学年はWater Balloon Fightと呼ばれるゲーム(なのか?)開始。

校長先生対子供たちで、水風船を投げ合って、誰が最後まで残るか?というゲーム。当たり前ですが、子供たちも校長もびしょぬれです。

 

Water Balloon Fightは大人も大盛り上がり・・・
Water Balloon Fightは大人も大盛り上がり・・・ (from leaderpub.com)

 

最後に子供たちはポプシクル(アイスキャンディー)を教室でもらい、いつも通りに下校。

お揃いの水のボトル(イベント中に使用)をお土産にもらい、びしょぬれまたは泥だらけのTシャツで、満足げに帰ってきました。楽しいのが何よりですね・・・。

 

うちの学校には、もう一人だけ日本人のママさんがいて、会うたびに「日本とは違いますよね~・・・」なんて世間話をするのですが、確かに違うなぁ、と今年はつくづく思いました。

 

どちらが良いとか悪いとかではなく、それぞれの文化で重んずるものがこの「運動会」にも現れていて、アメリカ式で育ったうちの子供たちを「ハイ、日本の学校に行きましょう!」とやると、きっと最初はショックだろうし、逆もそうだろうなと思いました。まぁ、子供は順応性が高いからそうでもないのかもしれないですけど。

 

ランチは子供たちはそれぞれに持参。

ボランティアの親には、学校からサンドイッチとクッキーも振舞われ(笑)、アメリカの学校イベントで、かなり楽させてもらっている私です。

 

 

 

“アメリカの運動会 Field Day” への2件の返信

  1. エイプリルフールの日から駐在でシカゴ生活始めたばかりの初心者です。
    学校のメールでFIeld dayと書かれていて、何か分からず、検索して、こちらにたどり着きました。
    また、是非、参考にさせてください!!

  2. 橋本奈津子さん、こんにちは!
    お役に立てたようで嬉しいです。
    またいつでも遊びにいらっしゃってください。

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