子供の習い事: 水泳
こんにちは、Erinaです。
今日は子供の習い事について書いてみようと思います。
ここアメリカでも様々な習い事があり、特にスポーツ関係のものは種類も多く、内容も様々。
「どれを選んだら良いの?」と困ってしまうほどです。
年齢やレベル、または提供している施設などによっても全く違った内容になったりして、自分の子供に合うものを探すのはなかなか難しかったりします。
今日は、我が家の経験を書いてみようと思いますが、あくまで一例であることを念頭においてくださいね。
最近、我が家の子供たちは、水泳を(割と真剣に)やっています。
ここカリフォルニアでは、水泳はスポーツとしてよりも、むしろライフセービングの観点から、子供が小さいうちから水泳を習わせる親が多いです。(Tomomiさんもサマーキャンプの記事を書いてくれてます)
というのも、海での水遊びや、自宅にプールがある家が多く、「水に落ちたときに自分で泳げる」というのはとても重要な部分だからです。
ここアメリカの小学校では、日本のようなプール学習がないので、中には大人でも「私、泳げないのよ~。」という人が結構たくさんいます。「だから子供には水泳を習わせた」という人が多いです。
今日は、多くの子供が通るであろうスイムレッスンのステージと、その次のスイムチームのステージについて分けて書いてみようと思います。
レッスンを受けたからと言って、スイムチームは全員が行くわけではありません。
<スイムレッスン>
うちの子供たちが最初に水泳を習ったのは、長男が4歳・長女が2歳の時でした。
YMCAの幼児クラスにサインアップして、毎週土曜日の朝10時のクラスx6週間みたいな感じです。
YMCAや地域のコミュニティプールなどでオファーされているクラスは、4週間~10週間コースというように期間が決まっているので、「どんな感じかな?」と様子を見るにはちょうど良いです。
気になる値段は、たとえばサンディエゴのとあるYMCAではこんな感じ。
Pike Sun 10:50amSwim Lessons | 3-5 | Jul 5 – Jul 26, 2015 [Sun] | Full Member: $52.00Participant: $65.00 |
週一のクラスX4週で、メンバーだと$52、非メンバーだと$65。
週二回のクラスだと倍になります。
クラスのレベルは、幼児(3~5歳)ではこのPike(パイク)クラスからたいてい始めるようで、インストラクター1人に対して子供5人くらいです。
次のレベルにステップアップできそうだったら、最終日にインストラクターがその証明をくれます。
泳ぐのが大好きだった長男は、Pike→Eel→Rayと着実にレベルアップしたのですが、何かとムラのある長女は泳げているのにPikeから動けず。
Pikeレベルは、「初めてのスイムレッスン」としては良いけれど、「もう少しプッシュが必要だな(特に長女)」という場合には向いていないと知った私たちは、セミプライベートレッスン(インストラクター1人にうちの子供たち2人だけ)にサインアップしました。
これは確か、6週間で1人$120くらいだったと思います。
このレッスンの効果は抜群で、「今までのグループレッスンは何だったの?!」と思うほどの上達ぶりでした。
まだまだ形にはならないものの、長男6歳・長女4歳にして、クロール(Free Style)・背泳ぎ(Back Stroke)・平泳ぎ(Breast Stroke)・バタフライ(Butterfly)を教えてもらい、二人ともなんとかしてなら25Mを泳げるほどになったのです。
お金をセーブするつもりで通わせたグループレッスンよりも、集中して教わるプライベートレッスンを最初からやればよかった・・・。という親の教訓。
と、これが去年の夏。
<スイムチーム>
とりあえず4つの基本ストロークを覚えて、25M泳げるようになると、「う~ん、もうレッスンはいらないよね。」と思うようになりました。
そして、「もしもっと本気で水泳をやりたいなら、スイムチームに参加する」というオプションが生まれたのです。
長男は泳ぐのが大好きだし、たぶんわりとセンスもあるから、せっかくだしチャレンジさせよう、と思ってチームにサインアップ。
長女は安定したスイマーになるにはもうちょっと時間が必要だけど、初級レベルもあるとのことで、一緒にサインアップしました。
これが去年の年末です。
「じゃあ見学に来てください。そこでアセスメントをしましょう。」とヘッドコーチのキャシーからメールがあり、仕事後、練習時間の5時半に、練習場所の近所の高校のプールに出かけました。
いくらサンディエゴとは言え、12月夕方の気温は10℃前後。
「プールって、(当たり前だけど)インドアだよね?」
なんて言葉には出さないけど、向かってみると・・・。
なんとプールは外。待っている親たちはダウンジャケットにブランケットに熱いコーヒー。
げげ・・・・外なの?
薄着しているのは私と旦那のみ。超寒い。
長男はプールを見た途端、服を脱いで海パンになって泳ぐ気満々。笑
長女は「泳ぎたくない・・・怖い。」
この高校のプールは、最近改築され、オリンピックの水準を満たしているというとっても立派なプール。
25Mのレーンが10以上あり、横に使えば50Mレーンにもなります。
一番浅いところで1M20くらいで、徐々に深くなって、一番奥は飛び込みや水球に使う深さ3M。
真ん中の大部分は水深2Mで、誰も足がつきません。
「確かにこれはちょっと怖いかも・・・。」
長女のことが心配になりました。
アセスメントをしてくれるスタッフのお母さんが、「こんにちは!今日、泳ぐのは誰?」とやってきました。
「この2人です。」
「オーケー!Are you ready?」
長男は喜んで温水プールに入りますが、長女はプールの大きさと深さにかなりビビリ気味。
とりあえず長男が端っこのほうでクロール、背泳ぎ、潜水などを見せます。
「ちょっとだけで良いから、やってみせてよ。」となんとか長女を説得し、彼女の犬かき(Dog paddle)のようなクロールを披露。
アセスメントが終わり、初級のグループから参加可能と言われました。
判断基準は書かれてないのですが、このチームではおそらく、「何らかのストロークで自分1人で泳げる」というのが参加可能の基準のようで、一応はクリアのようでした。そして今年の年初めから参加することになったのです。
月謝は週一の練習で1人$25+レジストレーションが一年間で$150くらい(これは保険とかリーグ登録料など)
チームの練習自体は毎日やっているのですが、自分たちのスケジュールに合わせて、うちは毎週月曜に行くことにしました。
チームの練習を見ていると、今までのYMCAでのレッスンとは全く違うものでした。
対象年齢は下は(泳げれば)3歳からいるこのチームは、上は中学生まで、100人近くいるはずです。
1時間半の練習時間中は、びっしりとラップで泳ぐので、子供たちは止まったり、プールから出ることはほとんどありません。
コーチがプールの外から見て、腕の動きなどを一言二言アドバイスをして、またひたすら泳ぐ。それも12月の寒空の下、誰も文句を言わず。
私はこの光景を目にして、「アメリカのスポーツってすごいな」とつくづく思いました。
私自身も、コミカレでテニスをしたり、クロスカントリーチームとトレーニングをしたりしましたが、まさかこんなに若い頃から、こんなにストイックな練習をしていたとは。
練習後のシャワーは、ぬるいお湯がチョロチョロと出るのが3つだけ。それも外。(こういうところがとてもアメリカン)
子供たちは練習後、ブルブルと震えながら順番を待ち、さっとシャワーを浴びて帰ります。待っている間にギャーギャーと騒ぐ子供は1人もいないし、コーチの片付けの手伝いをしたり、とにかく礼儀正しい子供しかいません。
親は観客席(ブリーチャー)で本を読んだり、携帯をいじったり、練習を見ながら待っているだけで、子供の水泳練習にアレコレと口を出すことはありません。子供たちが練習が終わって戻ってくると、「あら、終わったの。」という感じです。
「このチーム、気に入ったわ!」
と感動した私。
子供たちの自主性を尊重し、コーチたちは熱心でencouraging。
子供たちも自分のやるべきことをきちんと理解して、ストイックに練習をする。
そういう理想のスポーツチームを意識的にやっているヘッドコーチのキャシーはさすがだな、という印象でした。
あれから7ヶ月。
夏休み中はチームの「サマーリーグ」にサインアップした子供たちは現在、週3回(月・水・金)夕方の5時から6時半の練習に行っています。
サマーリーグは週3回X8週間で1人$180。(これに兄弟割引あり)
長男はクロールがめきめきと上達し、中級グループにレベルアップ。先日のスイム・ミート(競泳会)でも私たちを驚かせてくれました。
長女は背泳ぎとバタフライの楽しさを発見し、とてもきれいなストロークが身についてきました。
そして何よりも、子供たちが「自信」というプライスレスなものを身につけているのがよくわかります。だいぶ体力もついてきました。
親としては、(送り迎えが)大変だけど嫌じゃない、という感じでしょか。
こうやって良い結果が目に見え、かつ子供が楽しんでいるなら、どんどんやらせたいなと思っているのです。