英語勉強法 in Nadeshiko way (1) 目的をクリアに
こんにちは、Erinaです。
読者の方から、英語の勉強法について知りたいという意見をいただいたので、ぜひ私がやった(やっている)勉強法をいくつか紹介してみたいと思います。
まず最初に、私の英語のバックグランドを書いてみます。
私の両親は純日本人。私は子どもの頃の海外生活経験などもなく、小学生のときに1年くらい小さな英会話教室に通ったくらいで、学校での英語教育は中学一年生からといういたってフツーの日本人。
子どもの頃に見た80年代のハリウッド映画をきっかけに、アメリカへの憧れが生まれましたが、「英語(外国語)を使って外国人とコミュニケーション」というコンセプトは私の中では全くなかったと思います。何せ5年生くらいまでローマ字と英語の違いもわからなかったくらいで、ローマ字で会話できると思っていたくらいですから。笑
その後も日本での受験科目としての英語を勉強したわけですが、もともと英語は好きで(特筆するほど良い成績ではありませんでしたが)、カナダからの留学生やELTの先生たちともっとおしゃべりしたいという気持ちは常にありました。
まぁそんな私ですが、今では、どこに行っても、誰と話しても、まぁ90%以上は理解できるなぁと思えるようになった英語。日本語よりも便利なときがあるくらいです。
みなさんの役に立つかどうかはわかりませんが、ひとつの方法として読んでみてください。
今日は「目的をクリアに」というテーマで書いてみます。
まず、私が思う「英語」、いや、「言語」とは、あくまで「手段」であるということ。
どういうことかと言うと、私がいつも例に出すのが日曜大工。日曜大工(でもアートでもなんでも良いんですが)というものは、「今日はコレを作ろう!」と思ってやるものですよね。
たとえば、ペットのために新しい犬小屋を作りたいとします。
ここでの目的は「犬小屋を作ること」であり、その手段の一つとして「くぎを打つ」があります。
「英語を話す」というのも手段でしかありませんから、「英語」=「くぎ打ち」と考えてください。
じゃあ英語を話すことで達成する目的は?
「他人と理解しあうこと」
ですね。
これをまとめると、
目的 | 手段 | |
コミュニケーション | 他人と理解しあう | 英語を話す |
日曜大工 | 犬小屋を作る | くぎを打つ |
となります。
目的がないと、どうなるでしょうか。
立派な犬小屋を作ろう!という目的もあるから、くぎ打ちもうまくなるのであって、「くぎ打ちをうまくなりたい」とそれだけ練習する人はいるでしょうか?たぶんいないですよね。いても、くぎ打ちばかりじゃつまらないと思いませんか?
コミュニケーションでも同じで、「英語を話す」ということが目的になっていると、なかなかモチベーションが上がらないわけです。
じゃあ、どうするか?
英語を話す目的を見つける
つまり、「どうして英語を話したいのか?」を自分の中でクリアにしてみることが大事。
新しいボーイフレンド・ガールフレンドなり、新しい友達なり、話したい人がいる。
レストランで自分でオーダーできるようになりたい。
映画を字幕なしで見れるようになりたい。
学校のスピーチのクラスで笑いをとりたい。
アメリカで仕事をしたい。
何でも良いです。
そういう「英語を使って、これができるようになりたい!」があるのとないのとでは、英語への意欲が全く違います。
そしてこういう目的が見つかると、英語のテクニカルで細かい部分よりも、もっとBig picureでのコミュニケーションというものが視野に入ってくるし、その中で自分に何が必要か?がわかってくるはずです。
私にとっての目的は「アメリカで自立した生活を送ること」でした。
「アメリカ大学卒業」もそのための手段の一つ。
つまり、アメリカで生活するには何が必要か?を考えたときに、
英語を話す→大学に行く→大学を卒業する→仕事をゲットする→アメリカで生活できる!(=目的達成)
というステップのひとつだったわけです。
アメリカ生活が始まったばかりの方、英語勉強中の方は、このステップを自分の中で書き出してみると良いと思います。
英語を話す
↓
_____
↓
_____
↓
_____
↓
_____
↓
目的達成!
と、このステップが多ければ多いほど、つまり細かければ細かいほど、自分の今やるべきことが具体的になっていくし、ひとつステップが達成できると、それは自信になります。
学生さんの場合は、「このセメスター(クラス)をパスする」と加えると、そのためには「ファイナルで90%とる」とか「課題は全部やる」とかどんどん細かくなっていきます。
そして、この目的達成した瞬間の自分を、とにかくイメージトレーニングしてみることが大事。つまりは妄想です。笑
私の場合は、アメリカで、外国人に囲まれて、英語を使って、ビジネス街で仕事をしている自分を想像しました。商談が決まって、「やったー!」と大声で喜ぶシーンもありました。
厳密に言えば多少のずれもあるのですが(たとえば毎日スーツ+ハイヒールという部分は達成されてません。笑)、総合して言えば、現在の私は、昔の自分のイメージ通りになったわけです。
結論から言うと、そう言えるようになるまで、10年かかりました。「今の自分は、昔の自分がイメージした自分だ」と思えるまで、それだけの時間がかかったのです。
私が身をもって証明できることは、英語を話す目的を持って、そこまでのステップをひとつずつ達成していけば、ふと気づいたとき、自分の英語はものすごく上達しているということ。だから、まずは自分の目的をクリアにしてみましょう。
さぁ、私も次の10年の目的を考え始めないとなぁ。
次回は、英語の習得プロセスを、数学的に分析(笑)してみたいと思います。