
クオーターコインの秘密
こんにちは、Erinaです。
アメリカ生活では欠かせないクオーターコイン。
1ドルのクオーター(1/4)ですから、25セントで、あの大きいやつです。
アパート住まいの方は、洗濯のたびに必要になるし、ダウンタウンではパーキングに必須。かなり登場します。
現在2年生の息子は、算数のクラスでアメリカのお金について学んできていて、それぞれの愛称や、どのコインとのコンビネーションで何セントになるかという勉強をしています。
そこであることに気づいたのですが、その新発見について書いてみたいと思います。
私がアメリカにやってきたのは2002年。
ちょうど数年前から、”State Quarter”と呼ばれるアメリカの各州がプリントされたクオーターが毎年、発行され、10年かけて50州のコインができるんだよ~と教わりました。(毎年5州 X 10年 = 50州)
渡米当初は、クオーターを見つけるたびに、「これはどこの州かな?」なんて調べるのが楽しかったのを覚えています。
今回も、息子が宿題を終えると、うちにあるクオーターにはどの州がプリントされているかな?と調べてみることにしました。
「私は、サウスキャロライナと・・・ヴァージニア」と娘。
「僕のは、フロリダと・・・・アーチズナショナルパーク?」と息子。
見てみてると、発行されたのは2014年。
絵柄もちょっと違う感じで、Arches National Parkの絵が。
「ん?」
ちょっと不思議に思って計算してみました。
私がアメリカに来たのは2002年。
これは10年越しのプロジェクトだったのだから、2012年以前には終わっているはず。
しかも、ナショナルパーク(国立公園)って・・・。
で、気になったので子ども達とググってみます。
“state quarters”
と調べてみると・・・・
「州ごとのクオーターは1999年から10年かけて発行され、2010年以降は国立公園のデザインになっています」
へぇ~!そうだったのか!
国立公園のデザインなんて全然知らなかったし。
あんなに熱心に「どの州かな?」と調べていた時期から、そんなに時間が経っていたことにも驚いたし、これだけクオーターという存在に注目していなかったという自分にも驚き。
50州+属州のコインはこちら
国立公園・モニュメントのコインはこちら
これらのコインを見ていると、各州で有名なものとか、州ごとに誇りを持っているものが違って、面白いなぁと思います。
また、国立公園・モニュメントも、アメリカの歴史を知るにはとても良いツールだと思うし、また子ども達とクオーターコインをチェックしてみようかなと思うのです。
私がアメリカにいて「こういうの良いよなぁ」と思えるところは、こういった日常生活に何の役にも立たない10年計画を平気でやるところ。笑
きっと一生懸命にデザインを考える人がいて、絵を描く人がいて、「今日はどこどこのコインの発効日です!」って頑張っている人がいるんだろうけど、私個人の生活にはまったく何の影響もない。笑
少なくとも過去10年間はそんなこと知らずに生きてきたわけで。
もちろん、それを馬鹿にしているわけではなくて、このアメリカという国に少しパーソナリティを足すために、一生懸命に汗水流す人がいるというのはやっぱり素晴らしいと思う。
忘れていた、または知らないアメリカの歴史や文化を話すきっかけになったらそれは素晴らしいことだろうし、クオーターをきっかけにちょっと調べてみようかな?なんて思ったらもっと素晴らしいわけで。
チラッと見たクオーターが、「あ!この公園行ったことある!」ってなったらちょっと嬉しいですもんね。
だから、そんな偉大なるアメリカ、ぜひそのままでいてほしい。
日本人から見たら馬鹿馬鹿しいようなことに一生懸命になれるそのまっすぐさを失わないで欲しい。
こういう「おまけ」みたいな面白さっていうのは人生には必要だもん。