夢を仕事にするためのお金の考え方
こんにちは、Erinaです。
安定した給料をもらえる仕事を辞めて、自分の夢を追う。
そんなことは理想だとか、現実は違うとか、思う方も多いでしょう。
綺麗事を言ってはみても、家賃だって車のローンだって、子どもの学費だって払わなければならない。
ボトムラインはそこ。
つまり、「お金」ですよね。
人間誰だって、やりたいことはあるけれど、でも現実として決まったお給料をもらわなければならない。そこをクリアにできれば、私だってやりたいことをやるのに!と思っている方はこの世の中にごまんといるはずです。
今日は、私がこの「不安定な収入」がつきまとう好きな仕事をやるために、どんな意識変革を乗り越えたかを書いてみたいと思います。
まず、皮肉なことに、「銀行員」という仕事をしたことで、お金というものと向き合うことができました。
それは、
- 自分の中の優先順位を考えた時に、お金がどこに位置するのか
- 理想の生活を送るために、犠牲にできるもの、できないものは何か
- 今あるものが本当に全て必要なのか
・・・ということを客観的に考えることでした。
まず、#1を見てみましょう。
人生における優先順位ですね。
これは、同じ自分自身でも、環境や年齢、価値観が変われば、変わってくるものです。
たとえば、私も子供が生まれる前は、大企業で高年収をもらってバリバリ働いて、高級車、高級住宅街・・・という生活が「理想」でした。物理的に「裕福」という生活です。
しかし、子供が大きくなるにつれて、私の理想の生活というものはシフトしていきました。
子供と過ごす時間は、精神的、肉体的に余裕があって、子供達の成長に必要な刺激や栄養分を見極めながら与えていきたいと思うようになりました。
また、自分自身という意味では、30年後にリタイヤするとき、退職金を残すことよりも、「私はこれをやったんだ」というものを残したい、と思うようになりました。私にとってのそれは、「レガシー」であり、誰かの役に立つことだったのです。
#2について
そんなことを踏まえて、今の私にとっての「理想の生活」とは何か。
それは、
- 仕事から帰ってきた時に、疲れて子どもにイライラ・手抜きしないこと。
- 学校や習い事で必要な時にいてあげられること。(ボランティアや送り迎え)
そのためなら、給料が半分になったとしても、それは犠牲にできるものでした。
たとえば、私の銀行員としての手取りが月$3,000だったとします。
この内訳を計算してみると、
子供達のアフタースクール | $400 |
スイミング | $50 |
家のセキュリティアラーム | $50 |
クレジットカード | $1,200 |
貯金 | $1,300 |
合計 | $3,000 |
というのが平均とします。
その他の生活費(家賃・光熱費)は旦那が払います。これはもう過去10年間そういうシステムですから、私の仕事の変化には影響がありません。
アフタースクール
スイミング
セキュリティアラーム
の3つは必需品ですから、変えません。
で、注目すべきはクレジットカード。
これは、毎週末の外食だとか、子どもの靴や服だとか、ガソリン代とか、バースデーパーティにお呼ばれしたときのプレゼントだとか、家の新しいなんちゃ ら・・・とかそういうものです。毎週末のように、ターゲットに行けば100ドルくらいあれこれに使ってしまう、いわゆる「使途不明金」に近い「諸費用」で すね。これらは全て、私が払ってきました。
これを私はカットすることにしました。
そこで#3になります。
まず、
- 外食は減らす
- ガラクタは買わない
- 衣服は必要なものを必要な時にだけ
- プレゼントにおもちゃは買わない(もうそういう年代ではない)
などをやると、月に1000ドルは無駄遣いしていたことがわかりました。
我が家の貯金ポリシーは、「余った分を貯金にまわす」というものだったので、しばらくはこの貯金はできなくなるわけですが、とりあえず貯金目的もないので、 まぁ今は貯金しなくても良いかな、という感じ。日本のように「いつか何かが起こったときのための1000万」という貯金は我が家ではしません。
このよくわからない「何か」は曖昧にしておくのではなく、きちんと書き出して、別のところできちんとカバーされていることを確認します。
たとえば、
病気・ケガ→医療保険でフルカバーされている
事故・災害→保険がある
日本の不幸→私一人のチケット代の貯金はある
旦那が死ぬ→保険と退職金で生活費はある
このくらいカバーされておけば、あとはどうにかなると思っているので、当面の貯金は不要という結論になりました。
つまり、
子供達のアフタースクール $400
スイミング $50
家のセキュリティアラーム $50
に加えて、
ガソリン代 $100
お小遣い $300
があれば良いわけで、月1,000ドルも収入があれば、今の生活を送るのに十分。半分どころか1/3で良かったわけです。
一ヶ月を4週間としたとして、一週間で250ドル。
一週間の平日5日だけ働いたとして、一日で50ドル。
スタバでパートタイムで働いたとしても全然もらえる金額だわ、と思えた時、現実のものになったわけですね。
これと引き換えに、自分の好きなことを仕事にできて、かつ、子どもとの余裕ある時間を持てるのなら、全然そっちを選ぶよ!というのが私の結論でした。
これは個人的な選択のはずです。
「いや、やっぱり月3,000ドルの手取りを失うのは痛い。毎月1,300ドルの貯金もしておきたい」と思うのなら、やっぱり仕事は変えられないでしょうね。
どうでしょうか?
ただなんとなく、「今の生活を変えるのは難しい」と思っていたことも、実はきちんと向き合っていなかっただけ、ということもあるはずです。なにせ「自分と向き合う」というのは人間にとって怖いことですから。
しかし私は、こうやって、自分のお金の使い方を今一度、書き出して見つめ直し、これらのアイテムは本当に全て必要なのだろうか?という自問自答の結果、安定したお給料をもらえる仕事を辞めて、自分が本当にやりたいことを選ぶことができたのです。
お久しぶりです!
理想は社会に役立ちかつお給料も良い仕事をバリバリして、子どものチームのコーチをボランティアとして引き受けて一緒に時間過ごす。
です。でも非英語圏からの移民で文系だと難しいわ~。Erinaさんみたいに、若いころから綿密に計画立てて来れば良かったです〜。
りょうこさん、こんにちは〜!
わかったんですが、「良いお給料でバリバリ働ける仕事」というのはフルタイム(週40時間)またはそれ以上のコミットメントが必要になってくるんですよね。で、そういう仕事をしていると、子供か仕事か選ばなきゃなくなる。
理想は無限なんですが、時間は有限。
だから、すべてはできないな、と今回のことで学びました。この先10年はとりあえず、子供のそばにいられる仕事をしたい。子供のスケジュールとすり合わせられるような働き方をしたい、と思ったら、この選択肢になったのです。
私も若い頃に思い描いていたものはだいぶ違うけれど、まぁ、これもありかな、という感じですね。笑
この記事を読んで私もすごく気持ちが楽になりました!ありがとう、えりなさん!
最近また、アメリカでの移住で失った自分のキャリアなどを考え、意気消沈していたんですが、こういう風に物事を考えてみると、すごく気持ちが変わりました。
今、子供の送り迎えができること、学校のボランティアができること、習い事に付いていけることにもっと感謝しなければいけないと思いました。
子供のそばにいられる仕事、子供のスケジュールとすり合わせられるような働き方、というえりなさんの新しいワークスタイルをとてもリスペクトできます。
Tomomiさん、こんにちは。
新しいお仕事はどうですか?
私は、今の自分の人生は「新しいステージ」だと思っています。
ずっと思い描いていたものっていうのは一つのステージでしかなくて、人生にはいくつもステージがあって良いと思うんです。アメリカに引っ越し、という大きな転機で、またともみさんも新しいステージが始まったんだと思います。
人生、長いですよ〜!私はやっと30歳を過ぎた今になって、人生30年の長さがわかったわけですが、その長さで一つのことをずっとやるには長すぎる!ということに気づいたんです。なにせ、飽きっぽいので。笑
だから、自分に変な足かせをつけないで、その時に自分にとって合うものとか、availableなもの、必要とされていることをやっていきたいな、というシフトだったと思います。