アメリカ小学一年生のクラス風景

こんにちは、Erinaです。

 

アメリカの学校ってどんなところ?

話では聞くけど、実際にどんな感じ?

 

この記事でも書いたように、子供のクラスの様子を知るには、親としてボランティアをするのがベストなのですが、そこに行き着くまでの心の準備として、単なる好奇心として、または日米の学校比較として、今日はうちの子供達の通う学校の写真を使いながら、紹介してみたいと思います。

 

まず、アメリカの学校では、公立学校でも先生たちがツイッターなどのSNSを使い、自分たちの教育スキル(?)をどんどん紹介しているところが面白い。

これはもちろん、保護者が、「うちの子供の写真を公開しても良いですよ」という契約書にサインした場合のみで、うちの学区では、それでも個人情報や顔が特定できるものは使えないということになっています。この方針については各スクールディストリクトに確認してください。

うちの学校でも、担任たちや校長が「うちの学校の取り組み」という感じで、定期的に授業の様子などをアップデートしています。

 

今日は、そんなツイッターアカウントから見つけてきた、小学一年生 (First Grade) の写真を使って、クラスルームの様子を紹介しましょう。

 

まずは、算数。

 

 

これはカウンターと呼ばれる、数を数えるブロックですね。

日本でもありますね。一人ずつ、100個のセットを用意しますが、アメリカではこうやって、大量にざら〜っと床にばらまくようです。

で、これも恒例ですが、一人ずつ小さなホワイトボードとマーカーをもらい、そこに各自で足し算やら引き算を書き、ブロックでそれぞれに実証する、という感じなのでしょうか。

「僕は、8+3=11 をやりました〜」って順番に発表するのかな。

 

 

 

次は、チェス。

 

 

この記事でも紹介したように、小学校低学年で教わってくるチェス。

こうやって、駒を一つずつ使って、それぞれの動き方を覚えるようです。

 

 

 

次は、STEM (Science, Technology, Engineering and Math) のプロジェクトで、大まかに言えば理科かな。

 

 

これは、与えられた材料(この日は厚紙とテープのみ)で、タワーを作るプロジェクト。どのグループが一番高いタワーを作れたかを競ったそうです。

どうでしょうか、この真剣な眼差し。

まだ一年生ですが、考え、コミュニケーションをとり、実験して、失敗して、また考える。

こういう、「考える+手を使う」という勉強はどんどんやってほしい。

 

 

 

次はコーディング(プログラミング)。

 

 

この記事でも紹介したように、code.org を使って各自でコーディングする時間があるそうです。

教室に寝そべって・・・なんて、私が子供だった頃の日本では考えられませんでしたが、まぁ子供が集中して取り掛かれる環境であれば、どうでも良いのでしょう。確かにかなり集中してます。

 

 

 

次は、ライティング発表イベント。

 

 

なんじゃそりゃ?って感じですが、これは一年生全体で行われた作文発表会イベントだそう。

一年生全クラスが校庭に集まり、その半分が「座ってるグループ」、残りの半分が「動くグループ」になります。

動くグループの人は、座っている人のところ(誰でも良い)に行き、自分の作文を発表し、相手の作文の発表を聞く。正味5分くらいでしょうか。

それが終わると、また別の座っている人のところへ行って・・・ということをやるそうです。

うちの娘は「ハワイについて」書いたそうで(行ったことないのに。笑)、どうやらアメリカの小1にはハワイは人気トピックのようです。なんで?

 

面白いですね〜。

こうやって、自分の考えをまとめるだけでなく、誰かに伝えるという練習が盛んに行なわれているアメリカのカリキュラム。自分の気持ちを相手に伝えることの重要性を、こんなに小さい頃から叩き込まれるんですから、アメリカで育ったら口達者になるわけだ。

 

親はシャイだと思っていたうちの娘も、仲良しの子たちばかりではなく、一緒に遊んだことのない子(男女かかわらず)と発表しあったりするらしく、へぇ〜、意外だなぁと思いながら話を聞いています。

アメリカの子たちって、こういう場面ではあまり相手が誰か、というのは気にしない印象です。

 

 

<番外編>

 

キンダーのフィールドトリップ

 

 

先日、キンダーの学年がフィールドトリップ(遠足・社会見学)でバルボアパークのアートミュージアムに行ったそうです。

その時の写真です。

これは先生の写真センスが良いので紹介。

 

5年生のリーディングのクラス

 

 

これもまた典型的なリーディング中の風景。

日本のような「国語の教科書」というものがないアメリカでは、リーディングは普通の本を使うことが多いです。

先生が決めた課題図書だったり、自由読書であれば自分で選んだものを読みます。

教室の隅々に2〜5人くらいのグループを作り、クッションに座ったり、床に寝そべったりしながら、決められた時間を読書にあてるというものです。

これはキンダーでもある時間で、リーディングパートナーがいたりしますね。

 

 

 

 

どうでしょうか?

私が小学生だった頃の日本の学校とはだいぶ違うものが多いですが、この違いもまた面白いなぁと思います。

 

 

 

 

 

“アメリカ小学一年生のクラス風景” への4件の返信

  1. こんにちは、真実です。
    今まだ主人と全然子どもが欲しいというところまで至ってないのですが、とても参考になりました。なぜかというと私は将来アメリカで子育てをしたいと考えています。。自分の子どもにはもっともっと色々な人と接して視野の広い人間、グローバルな人になってほしいなという願いがあります。またシャイでもなんでもいいので自分の意見を上手に伝えられるようにもなってほしいなと。将来子どものために、学校それぞれシステムは違えど参考にさせてもらいます!
    ちょっと気が付いたのですが、日本とアメリカの学校での授業の取り組み方は、日本はどちらかというと外面?ばかり気にして中身がちょっと薄めかなと。私の体験や知る限りだと、姿勢とか態度などなど。日本の文化、特に昔からの何かがまだまだ抜けてないのか、または日本特有の癖?なのでしょうか。きっとそれは日本ならでは!だと思うので文句は言わないですが(笑)なんだか残念です。

  2. 真実さん、こんにちは〜!
    コメントありがとうございます。

    そうですね。
    確かにアメリカで生まれ育つ以上、「広い視野」というのはもう根底にありますからね。

    この記事でも書きましたが、各国の公立学校というのは、その国のイデオロギーが基盤になっています。
    なので、アメリカと日本という根本的に全く違う二国が、全く違う教育を提供しているというのは、当たり前のことなのでしょうね。
    私は、日米のどちらにも良い面と悪い面があって、私たちのようにバイカルチュラルな以上、選んだり、妥協したりしながら子供を育てるのがベストかなと思っています。
    日本の掃除当番や給食配膳などは、やはり世界でも素晴らしい文化だと思うし、今となっては、あの「起立、礼」も素晴らしいものだと思います。だけど、それをアメリカで強制することはできないし、逆も然り、ですよね。
    だからまずは、親が、「どっちにするか」をきちんと見極めた上で、子供に「こういうものを得て欲しい」と選ぶのが教育なんじゃないかなと思います。

  3. 初めまして、エリナさん。
    このサイトのファンで、いつも楽しく読ませていただいています。私は生まれも育ちも日本人ですが、夫の転勤で7歳と1歳の男の子を連れて夏頃からアメリカで暮らすことになり、今は準備を進めているところです。
    息子の小学校は現地校になるので不安だったのですが、この記事のおかげで具体的なイメージを掴むことができました!ありがとうございます☺︎
    私自身も英語が不慣れなのですが、子供達と一緒に勉強して、楽しんでアメリカ生活を過ごしたいと思っています!

  4. Mayumiさん、初めまして!
    コメントいただき、そしていつも読んでいただき、ありがとうございます。

    アメリカにお引越し予定なんですね。
    小学校の様子をイメージしてもらえたようで嬉しいです。
    話に聞くのと、写真で実際に見るのとではやはり大きな違いがありますよね。
    これからも、アメリカの小学校での面白い出来事などを紹介していきたいと思います。

    アメリカ生活、楽しまれてくださいね!

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