小学1年生のサイエンスプロジェクト
こんにちは、Erinaです。
アメリカの学校でよく出される「プロジェクト」。
小学校低学年から、課題を与えられ、子供たちが自分で調べて、プレゼンテーションをするというプロジェクトが行われています。
今回は、うちの1年生の娘が先日提出したサイエンスプロジェクト(理科のプロジェクト)について紹介したいと思います。
先日、2週間の春休み (Spring Break) があったのですが、その前にこんなプリントをもらってきました。
「BLAST OFF 1-2-3
ご家族の皆さんへ
私たちは、宇宙の単元として地球・太陽・月・星の動きのパターンを勉強してきました。子供達はその延長として、太陽系に関するトピックをリサーチし、3D(立体)のプロジェクト作成することになりました。このプロジェクトはクラスでシェアし、オープンハウスの日に展示されます。
締め切り日は4月26日です。
プロジェクトのステップ:
- 太陽系に関して、子供の興味を尋ねる(太陽・月・星・惑星・宇宙飛行士・ロケット・重力・・・等)
- 子供にリサーチさせる(kidrex.com, kids.nationalgeographic.com, solar.nasa.gov/kidsなどのウェブサイトがオススメです)
- 子供達は、自分の調べたことを表現する手段として、三つ折りディスプレイボード、靴箱を使ったジオラマ、モバイル(物体を吊り下げたもの)、またはポスターのような3D(立体)プロジェクトを作ります。
- そして、クラスで発表するために簡単なプレゼンテーションを準備します。
何よりも、子供たちが自分の興味のあるものを選び、楽しく学ぶことが重要です!
1年生担任チーム」
ふむふむ。
2年前、うちの息子が1年生だった時は、同じサイエンスプロジェクトがあったのですが、テーマは「世界の天気と自然災害」で、日本の地震と津波について発表していました。
まぁこの学年では理科系のプロジェクトを学年の終わりに一個やるようです。
そんなわけで、うちの娘に聞いてみました。
私:「で、あなたはどうするの?」
娘:「もう何やるか決めたの。太陽系の惑星を、発泡スチロールのボールで作って、順番に並べるの。」
私:「あら、そう。」(意外と自分でできるのね・・・。)
娘:「だから、Michael’s(手芸用品や工作用品が売っているお店)に連れてって。」
私:「あ〜・・・オーケー。でもまずはリサーチでしょ。」
娘:「うん、じゃあ図書館に連れてって。」
私:(あら、本で調べるのね。)
というわけで、まずは図書館に向かう。
そうやって、娘が図書館で、ごっそりと借りてきた太陽系の惑星シリーズの本。
地球と・・・
金星と・・・
太陽と・・・というのを、水金地火木土天冥海の全てを借りてきて、黙々と読み始める娘。
薄い本だったけれど、大切そうなところをピックアップして1日で読み終えたようです。
次は近所のMichael’sに向かい、娘の言う発泡スチロールのボールを買いに行きました。基本的に私はケチなので、そういうものは家にあるもので作れ!と言うのですが(笑)、今回はきれいな球体を作りたいので、太陽の一個で良いから!ということで買い物に。
ちょうど複数入ったバラエティパックが売っていて、一個で買うよりお得だったので(なぜだ、アメリカ)、それをゲット。半分に切って使うらしい。
ポスターボードも買って、残りは自分で色を塗るという娘。
私の中ではかなりボヤ〜っとした印象の出来上がりも、彼女の中ではだいぶはっきりしている様子。まぁ、やらせよう。
家に帰ってくると、白いポスターボードを黒に塗るのを息子に任せ(ここが上手いのが下の子)、娘は大きさの異なるボールをどの惑星に使うか考え始めました。
「一番大きいのは太陽、で、その次に大きいこれが木星と土星かな・・・。」と決め、「これをカッターで半分に切る!」とのこと。
ちょっとそれは危なさそうなので、ママがやりましょう。
娘は、私が半分に切ったボールを、水金地火木土天冥海の順番に並べ、それぞれの色を絵の具で塗ります。
う〜ん、太陽がどうしてもたこ焼きに見えるが、それは言わないでおこう。
土星のリングは、針金をぐるぐるに通して作ったら?と提案します。
それぞれの惑星についてリサーチしたことは、紙に書いて惑星に貼り付けるとのことで、ふき出しの形に紙を切ってくれ、と頼まれる。
それに、太陽とそれぞれの惑星の特徴を書き込む娘。
惑星とふき出しを糊で貼り、タイトルも作って貼って出来上がり。
それぞれの惑星と説明はこんな感じ。
Venus: In the middle of Venus is a core of iron. (金星の中心は鉄の核がある)
Earth: Earth is the only planet that people can survive for more than a year. Earth has lots of water.
Mars: Mars has two moons that always follow Mars.
木星と土星はかなりハイレベルな出来上がり。
2年前に息子のを手伝った時に比べて、かなりあっさりと仕上がった今回のプロジェクト。やっぱり下の子って色々と自分で見てるからか、楽。
それにしても、自分で何をどうやるか考えて、調べてまとめ、形にする、というのがこんなにも自然にできるのか、ということに驚きました。
アメリカで育つ子供が、自分でこれをやりたい!というのがはっきりしているというのは、やっぱり小さい頃からこうやって叩き込まれているんだなぁと感じたのでした。