結婚13年、夫婦の会話

こんにちは、Erinaです。

 

気づけば、我が家も結婚13年目。

親子ほどの年の差がある国際結婚当初は、「どんなこと話すの?」と聞かれましたが、昔から会話はかなりあるほうで、なんでも話します。

 

先日、夫婦の会話について考えさせられることがいくつかありました。

 

ちょうど、私のキャリアチェンジをし始めてから、自分の中でどうしようかな?と思っていたところでもあったのですが、私の中ですとーんと腑に落ちた言葉をもらったので、ちょっと今日は書いてみたいと思います。

 

まず、みなさんは夫婦で会話をしますか?

それは多いほうだと思いますか?それとも、少ないほうだと思いますか?

 

結婚がそれなりに長くなってくると、夫婦の会話量も変化します。

付き合い始めた頃は、何もかもが新鮮で、話すことは尽きなかったはず。「あばたもえくぼ」じゃないけど、好きになったばかりの人のことなら、どんなことでもキラキラしていました。笑

 

それが、数年一緒にいるようになり、それほど真新しいこともなくなり、そこに子供が産まれちゃったりしたら、夫婦だけの時間は激減し、仕事も忙しくなり、夫婦で会話なんて最後にしたのはいつだろう・・・?

 

というのが、まぁよくあるパターン。

 

そこで生まれた誤解やミスコミュニケーション、諸々のことが溜まりに溜まって、子供が小学校に上がる頃(つまり結婚10年前後)にはどちらかの鬱憤を晴らすために、浮気、不倫、離婚・・・・。

 

というのも、ありがちなパターン。

 

そういう様々なハードルを日々乗り越えながら、結婚20年、30年、40年・・・という夫婦もいるわけで、外から見えることなんて、ほんの一部分なんだよなぁというのが、結婚10年を超えた頃の私の感想でした。

 

そんな中で、結婚生活を長く続ける上で、やっぱりこれは大事だな、と思ったことの一つに、「夫婦の会話」があります。

 

それも、質と量の両方がある会話です。

 

質だけの会話は、「今週末の子供のサッカーの試合」とか、「来週のピックアップの予定」とか、業務連絡だけになります。(←経験済み)

量だけの会話は、ダラダラと時間を費やすことで、一人の自己満足になるだけで、もう一人のストレスになります。(←これも経験済み)

 

つまり、夫婦にとっての「健康的な会話」というのは、質と量の両方を兼ね備えていなければならないわけです。

 

夫婦の会話に質と量の両方を取り入れるには、二人のコミットメントが必要になる。

つまり、「この時間は、こういう話をしよう」とか、「今の時間は、相手の話を聞こう」というコミットメントであり、その目的は、夫婦としてのコミュニケーションをとること。

 

忙しいのはみんな同じ。

疲れているのはお互い様。

 

だけど、奥さんや旦那さんの話を聞くのは、夫婦だから。それに尽きる。

そうじゃなければ、結婚してなくても良いわけで。

 

 

今回、キャリアチェンジをして、教育分野に進むことに決めた私ですが、実はうちの旦那もすでに教育分野で仕事をしているベテランです。それも同じ数学なので、私としては、仕事の話をシェアできることが楽しみでした。

 

これまで、別の分野(金融と教育)で仕事していた頃は、お互いの仕事の愚痴や成功や、同僚たちの話も普通にしては、聞き合っていました。

 

しかし、このキャリアチェンジをきっかけに、私の新しい教育分野の話を聞くことを、うちの旦那は拒否するようになったのです。

 

「仕事の話は聞きたくないし、したくない」

 

私の中でフラストレーションはたまり、仕事や大学に関するモヤモヤやアイディアもたまり、かなり限界のところまで行きました。

同時に、同じ業界で働いている元同僚と夜中にチャットしたり、全然関係ない友人と話したりしても、やはりスッキリしない。それでも、旦那との時間が減っていく。

 

「旦那が、話を聞いてくれたら、どれだけ良いだろう」

 

と思いながら、学生時代のホストマザーに相談しました。

 

「旦那に話を聞いてもらえないと、自分のことを受け入れてもらえている気がしない。一緒に暮らしていても、話したいことを我慢しているから、楽しくない。もう夫婦関係がどうでも良い。」

 

「ノー!」

 

早速、怒られた。笑

 

そこで言われたのが、これでした。

 

“You listen to him, because you love him. He listens to you, because he loves you.”

(あなたは彼を愛しているから、彼の話を聞く。彼はあなたを愛しているから、あなたの話を聞く。)

 

仕事の話だからとか、理解できないからとか、自分に関係ないからとか、そういうレベルじゃない。あなたたちは夫婦であり、お互いに興味を持ち続けるべきだから、お互いの一日のことを話し合うのだ、と。

 

なんだか、目が覚めた気分でした。

 

「家に仕事のことを持ち込むべきじゃない」とか、「愚痴は聞いても嫌な気分になるだけ」とか、「子供の学校のことはわからない」とか、そういうレベルではない。

そこに解決策を見つけようとか、なんとかしてあげようという以前の問題で、パートナーが、自分に言いたいことがあるのなら、まずは聞いてあげるべきであり、それが夫婦なのだ、ということ。

 

愚痴や問題というネガティブなものも、「自分に向けられている」と感じるから聞きたくないわけで、実際はそうではありません。

“Don’t take it personally.” と英語で言われるけれど、たとえ夫婦間でも、それはパートナーのものだ、と割り切るスキルも必要です。実際に職場でそれらをなんとかするのはパートナーの役割であり、自分はそれを応援したり、見守るしかできないわけで。

そこはお互いに大人同士なのだから、「結局は自分でなんとかしなきゃな」とわかっているはず。それでも、自分の背中を押してもらえるから夫婦になったんだと私は思います。

 

 

夫婦間に「効率」を求めてしまうと、こういう大事なことを見落としてしまいます。

 

特に結婚生活も10年を超えて、子供や仕事や親や、他のことで忙しくなってくると、夫婦だけは、「とりあえず回そう」という意識になってしまうもの。暗黙の了解で、「今はトラブルは勘弁して」って言いたくなる。

 

だけど、そうやって二人で我慢し続けると、結婚というマラソンは走れなくなる。

 

ホストマザーに相談した日の夜、私は旦那にこう伝えました。

 

「あなたは、私の人生においてのパートナーです。私の人生のことを打ち明けるとしたら、あなたを選びます。

私は仕事の話をすることで、あなたに内容を理解してもらおうとか、何かを教えようとか、なんとかしてもらいたいわけじゃない。

エリナという人間の人生を理解してもらうために、話を聞いてほしいだけです。

私があなたの話を聞く時も、何か学ぶことや利益があるからじゃなく、あなたは私にとって大切な人だから、話を聞いていたのです。」

 

 

と言うと、彼は何かに気づいたように、こう言いました。

 

 

「確かに、僕はエリナの話を同業者として聞いていた。だから仕事のことを考えたくなかった。だけど、僕のワイフとしてエリナの話を聞くっていうこと、理解できた。だから、エリナの話はこれからちゃんと聞くよ。」

 

 

この世の中にある夫婦の形は様々だけれど、私が、自分の結婚生活を振り返った時に、「これがあるから結婚して良かったな」と思える瞬間というのは、これです。

 

昼間はそれぞれが別々の場所で仕事なり勉強をして、夜、家に帰ってきて、同じ食べ物を食べて、15分でも、「今日はこんなことがあったよ」と話し合える瞬間。

 

それがたとえ愚痴でも、どんなに些細なことでも、自分以外の誰かの話を聞きたい、聞いてもらいたいと思えたら、それは結婚に値する相手だと思うのです。

そこに、「意味」とか「教訓」とか「価値」とか求めるようになってしまっては、他人と暮らすことは息苦しくなる。そんなものはなくても、純粋に、「あ〜、良いなぁ」と思える相手だから、結婚したんだな、と私は思うのです。

 

じゃないと、良い年した自己完結できる大人が、共同生活なんて面倒くさくてできないです。

 

どうでしょうか。

 

 

 

 

 

“結婚13年、夫婦の会話” への4件の返信

  1. じーん。今日のお話は感動しました。ほんと、話す事は必要ですよね。うちはデキ婚だったので、2人だけの時間がほとんどないまま子供が生まれ、やっと一晩通しで寝てくれるようになった辺りに2人目が出来て、また更に忙しくなり、今に至る感じです。毎日の会話、ほとんどありません。でも子供たちのぎゃーぎゃー声に負けずに、私達もありったけの事を話そうとしてます(笑)。前はテキスト結構してたんですけど、やめました。それより、顔を見て話そうと決めて。その結果、量より質が上がった気がします。

    私も結婚10年、20年、30年、目指して頑張ります!

  2. KYさん、こんにちは!

    本当、うちも忙しくなってお互いの優先順位が下がってくると、会話もギスギスしたりしてくるので、それを自分の中でのサインにしてます。
    「あー、そろそろ夫婦の時間を持たなきゃなぁ」と感じます。
    忙しくても、5分だけでも、「今日はね・・・」と自分の感じたことをシェアするのは大事ですよね。
    頑張りましょうね!

  3. ^_^
    ついつい子供がようやく寝てくれて、ベッドで一人の時間ーと思ったら爆睡、、をしてしまいますが、時には旦那のとなり、ソファに座って、会話をしなきゃなーと感じてます。会話って本当に大事です。

  4. Tomoyoさん、こんにちは。
    そうなんですよね、ちょっと休める時間があると、5分でも良いから寝かせて・・・と思うんですが、やはり旦那さんとの時間は大事ですよね。
    子育てで忙しいと、「夫婦」ってプライオリティが下がりますが、頑張りましょう。笑

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