Critical Thinking をやってみる【問題編】
こんにちは、Erinaです。
このブログには、Critical thinkingについての記事を読みに来てくれる人がたくさんいらっしゃいます。
Critical thinking は、クリティカルシンキング、日本語では批判的思考と呼ばれることもありますが、やはり日本では大々的に使われることが少ないため、あまりピンとこないイメージです。しかしアメリカでは、キンダーガーテン(年長)のカリキュラムから、この Critical thinking に基づいていて、文章こそ年齢に合わせて選ばれますが、その根本はやはりこういう思考を鍛えることにあります。
上の記事で、「Critical thinking ってこういうことだよ」と説明してみたのですが、今回は実際に、どんな場合に Critical thinking をしているのか、みなさんにも体験してもらおうと思います。
まずは、この記事でも書いた「要約」です。
上の記事では、私が実際にESLでやった宿題を紹介しましたので興味がある方は読んでみてください。
今回は、同じ要約でも、新しいものを読むのではなく、みなさんがすでに知っているだろう「あの情報」を使います。
では行きましょう。
①下準備
まず、紙と鉛筆(でもペンでも)を用意してください。
紙の一番上(1/5くらい)に、こう書いてください。
いつ:
どこ:
誰:
残りのスペースを使って、箱を積み重ねるように3つ書きます。
それぞれの箱の左上に
最初に
次に
最後に
と書いてください。
できました?
こんな感じになってたらオーケーです。
②情報分析
では、「ある情報」をもとに、この紙を埋めてみるのですが、そのある情報とは、「桃太郎」です。
覚えてますか?
日本文化で生まれ育ったら、一度は聞いたことがあるはずの昔話の桃太郎。
ぱっと思い出せない方は、少し思い返してみてください。
絵本などが手元にある方は、読んでもオーケー。というのも、これは記憶力をテストするものではなく、与えられた情報をより正確に分析する練習だからです。
頭の中で一通りストーリーを整理できたら、今、作った紙を埋めていきます。
一番最初の
- いつ
- どこ
- 誰
というのは、桃太郎の物語設定などの情報です。
その下の箱3つ(最初に・次に・最後に)は、物語の展開を3つのステップにまとめる、という練習です。
しかしここで条件があります。
その条件とは、各箱に書けるのは一文のみです。つまり、「。」を一回使ってしまったら、その箱はもう終了。
えー!と思うでしょ?
そう、ここが難しいところです。
桃太郎の物語を思い出せたら、頭の中で、「最初はこうで、次にこうなって・・・」と場面展開が起こっているはずです。しかし、今回はそれを3つの文章にまとめなくてはなりませんから、少し自分なりのアレンジが必要になります。
どうでしょうか。
ちょっと時間をかけて、やってみてください。(いや、そんなに時間をかけなくて良いですけど・・・)
次回の記事で、回答例の紹介とその解説をしてみたいと思います。