アラフォー母の修士号への道 (1) 新しい目標

こんにちは、Erina です。

 

アメリカで数学教師になるべく、脱サラしてその道のりを書いていた熱も冷めやらぬ今、新しい決断をしたので(笑)、早速スタートしたいと思います。

 

2016年2月に「脱サラ母の数学教師への道」というシリーズをスタートし、無事に今年の2月に教員免許取得。3月には長期代行として現在のチャータースクールに雇われることになり、来年度のフルタイム契約も更新することができました。

サマースクールのオファーもいただき、休む暇もなさそうな教員一年目がスタートします。

 

2007年に応用数学で学士号を取得した私は、「とりあえず就職したい!お金を稼いで自立したい!」というのが目標だったので、大学院という選択肢を完全に外し、就職。

2人の子育てをしながらの転職を経て、あっという間に12年が過ぎて行きました。

 

しかしその間もずっと、いつかは大学院に戻ってマスター(修士号)を・・・とは思っていたものの、何を勉強したいか?という自問には答えられず、こんな状態で大学院に行くのは、お金も時間ももったいない、となかなか決断することができずにいました。

銀行で仕事をしていた頃は応用数学(金融工学)かMBAで悩んでいて、教育に足を踏み入れてからは、心理学、言語学、数学教育学という選択肢の間で揺れ、やはり決断できず。

 

そんな中で、今回の決め手は、「生徒たちと一緒に数学と向き合う時間」でした。

 

教員になり、実際に自分のクラスを受け持ち、毎日毎日、生徒たちと数学に向き合う時間。

同じ内容を一日に何度も伝え、教え、子供達が恐る恐る手を動かすのを辛抱強く見守る時間。

子供達の失敗と成功を瞬時に受け止めて、どうやったら次に繋がるか?に頭を使う時間。

 

この時間が教えてくれたのは、私自身がいつまでも数学を楽しむことの大切さでした。自分が数学に対してワクワクしたり、その楽しさを実感していない限り、それを子供達に伝えることは不可能だと思ったからです。

 

そしてその気持ちは、「自分のための教育」という考えにつながり、大学院に行く目的が、

 

「修士号を取りたい」

「もっと数学を勉強したい」

 

というものになり、

 

「私は本当に数学が大好きなんだな」

 

という実感になりました。

 

そこから、数学修士号を取るのに必要な単位などを調べてみると、あと5クラスも取れば修士号取得になるということがわかったのです。

 

「それは取らねば!」という決断につながりました。

 

今までに挙がっていた他の候補(金融工学、MBA、教育学など)はあくまで給料アップとか仕事での目的だったけれど、純粋な自分の知的好奇心を刺激してくれるか?と聞かれると、100%イエスとは言えなかった。

だから自分をどこかで納得させたり、合理化させようとしていた。

今、自分が置かれている状況(仕事と子育てをしているアラフォーであるという事実)を考えた時、そういう打算とか合理とかでは、学校にまた戻ろうという勢いが足りなかったわけです。

 

だけれど、数学は、自分の心が呼び寄せてくれるものでした。

 

数学を勉強している時の自分が一番好きで、その時間が一番ワクワクする。

 

そのワクワクする気持ちやパッションは、「よし、今ならできる」と思うために必要なものでした。

 

今回、採用されたチャータースクールは、スタッフが高等学位(修士号以上)を取得することについてものすごくサポーティブな環境で、子育てをしながら博士号取得中・・・という理科教師やら社会科教師のママたちがゴロゴロといます。

やはり彼女たちを見ていると、私も刺激されないわけにはいかないし、教師自身が常に向上心を持っていられるという環境がこれだけありがたいとは思わなかったのです。

 

 

 

“You are unstoppable.”

 

とホストマザーに言われたのがついこないだのようで、そしてそれは一旦、決断すれば、あとは少しずつエンジンをかけ始めて、軌道に乗って行くのみ。

 

火がつくのに時間がかかるけれど、一旦つけば確実につくという自分の性格がわかっているので、やっとここまでこれた、という感じです。

 

また一歩一歩、新しい目標に向かって進みたいと思います。

 

まずはこの夏、線形代数の復習からやろうかな。

8月末にはGREを一度、受けてみよう。

 

 

 

 

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