その習い事、誰のため?
こんにちは、Erinaです。
先日、気になる画像が流れてきました。
Six Things Kids Need to Thrive
子供が健康ですくすくと育つために必要なもの
- 無条件の愛情
- ルールのない遊び
- 人とのつながり
- 睡眠
- 共感
- ダウンタイム
「ダウンタイム」
という最後の項目に目が止まりました。
ダウンタイムとは、特に「これをやらなければならない」というものがない自由時間のこと。
ぼんやりしたり、手を動かしたり、テレビを見てぼーっとしたり、特に生産的なことをしなくてもいい時間のことです。
実はこの時間というのは、子供がクリエイティビティを培ったり、「つまらない」というところから何かを生み出す知恵を育てるのに役立つそうで、自発的な子供に育てるためには必須条件なわけです。
子供がダウンタイム中なのを見ると、「宿題はやったの?」とか「部屋を片付けなさい」とか何かと言いたくなりそうですが、この時間が、実は子供の脳の発達にとって必要なのだそうです。認知学的にも言われていますが、人間の脳というのは、コンピューターと同じように、クーリングダウンした時に新しい情報や知識を整理するそうで、そのためには一日のどこかでこのようなダウンタイムが必要になってくる。
皆さんも経験があるかもしれませんが、寝る前に色々なことを考えて眠れなくなったり、面白い本を読んで眠れなくなったりしたことはありませんか?
それと同じで脳がフル稼動していると、頭も体も休むことができず、せっかく学校で学んできた新しいことが効率よく頭に入っていかない。
自分の子供が小学校高学年〜中学になり、周りの子供達も習い事で忙しくなってきました。
聞いてみると、月〜金までビッシリと予定が入っていて、まともに家族全員で夕食をとることもできなければ、ダウンタイムなんてとんでもない!という状況です。
それに反して、学校で学んでくることはどんどんレベルアップし、プロセスできないまま次の日の朝を迎える子供達を教室で見ていると、その勉強って意味あるの?と思ってしまうのです。
このブログでもたびたび書いていますが、新しい学習を定着させるためのベストな方法は、食卓での家族での対話であり、子供が誰かに説明すること。
学校の授業なり、習い事なりで、「今日は何をやったの?」という会話(親が理解できるかどうかは別として)を持てなくなるくらい忙しい場合は、やはりスケジュールを見直すべきじゃないかな?と私は思います。
その時間を犠牲にしてまで、習い事やスポーツという負荷を与え、その上、学校での学習もある程度以上のものを期待するというのは、子供にとって何よりのストレスだし、やはりこのダウンタイムの必要性を無視しています。
うちの息子は今年から中学生。
日本なら塾通いが始まる年齢でしょう。
私自身も塾が視野に入ってきた年齢でしたが、ここアメリカでは塾は一般的ではなく、私もそれを彼の生活に加えようとは思っていません。
親としての私は役割は、たし算ではなくてひき算、つまり彼らの生活から何かを引くことでスローダウンしてあげたいと思っています。
どうでしょうか。