今日から応用!子育てに見る教育論

こんにちは、Erinaです。

 

今日は、日常の子育てで使える教育論を2つ紹介してみたいと思います。

 

というのも、私が二児の母として教職課程・教育大学院で勉強している間、何度も「こんなの子育てしてたら常識じゃん!」と思うことがありました。

子育てをしながらこれらのプログラムを無事に卒業することができたのは、情報の全てが真新しいものではなかったこと、つまり、先立つ子育て経験があったおかげで、勉強自体はスムーズに進むことがとても多かったからです。

 

では、紹介してみましょう。

 

1.The Zone of Proximal Development (ZPD)

The Zone of Proximal Development (ZPD) は、ソビエトの心理学者 Lev Vygotsky(ヴィゴツキー)が提言した理論で、日本語では「発達の最近接領域」と呼ばれるそうです。

これはどういうものかと言うと、子供(というか人間)が何かを学ぶ際には、ちょうど良い「スイートスポット」みたいなものがあって、少し頑張れば自分でできるようになるエリアのことです。

 

この学習ゾーンは円状で示されることが多く、

 

真ん中が「子供が自力でできること」

外側の層が「他人の助けがないとできないこと(自力ではできないこと)」

そしてその間の層が「ちょっとの助けがあれば自力でできること」

 

真ん中に近すぎると、簡単すぎて子供は学習を実感できず、つまらなさを感じます。

外に行きすぎると、難しすぎて子供は挫折感しか持てず、諦めてしまいます。

つまり、学習にも「ちょうど良い湯加減」があり、その繊細な部分を見極めてあげるのが大人の役割なわけです。

子供にとっては、「(自分で)できた!」という成功体験と自己効力感が必要で、どんなに小さなものでもその積み重ねが、後々の大きなアチーブメントにつながりますから、この中間層をいかに広げ、子供が自力でできることを増やしていくか、というところです。

 

これは子育てでは常に直面します。

今日の子供に何ができるかを見極めて、必要な手助けを用意しておき、だけどできるところは子供に任せる。

その補助を徐々に減らしていき、最後は子供が自力でできるようになる。

どんな学習にもそういうプロセスがあり、親や教師はその繊細なバランスを見極めなくてはなりません。

 

 

2. Gradual Release of Responsibility (GRR)

Gradual Release of Responsibility (GRR) は、ここサンディエゴ在住の教育学者 Douglas Fisher と Nancy Frey が前述のZPDをもとに発案した考えで、学びの責任(ウェイト)は徐々にシフトされるべきだ、というものです。

“I do, we do, you do” モデルとも呼ばれ、まずは教師が手本を見せ、子供と一緒にやり、そして子供が自力でできるようになる、というシフトです。

 

そしてこの段階と、各段階の目的は意識的にデザインされるべきであり、そのステップが可視化できるような学習環境が理想、という考えです。

 

これもやはり、子育てにおいて真新しいものではなく、まずは親がやってみせ、一緒にやってみる。そして子供が自力でできそうなタイミングを見計らって、最後の補助を外す。

どうでしょうか。

みなさんにも何かしらの経験があるはずです。

自転車や水泳みたいな大きな功績ではなくても、日常生活で起こる子供の成長の中で、こういう場面は常に起こっているはずで、親はそのステップをとても注意深く(おそらく無意識に)見守り、バランスとタイミングを見計らってきました。

それは毎日、一番近くで見守っている親だからこそ気づく変化だったり、成長だったりします。

 

それがこんな立派な教育論として、何年も、何十年も研究されているとなると、「そうか〜、親業ってすごいんだな」という自信に繋がることになりました。

 

うちの子供達がティーンになった今でも、何かを伝えたい時、教えたい時は、これらを意識することが多々あります。

なぜなら、この2つの教育論に共通するのは、「相手(子供)のことを考える」ということだからです。

 

ZPDは言うまでもなく、GRRでも、「何をどう言えば、この子に伝わるだろうか?」とか「これをどうやって見せようか?」とか、まずは子供の立場に立ってみる、という癖がつきます。

投げるボールは親からの一方通行ではなく、子供がキャッチできることを念頭に置いて、伝え方というものを考えさせられることになるのです。

 

みなさんは、どう思いますか?

 

 

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