親子関係 < 夫婦関係

こんにちは、Erinaです。

今日は、うちの子供達が小さい頃から、私が気をつけていたことを書いてみたいと思います。

 

まず我が家の家族構成は、

  • 旦那(父):アメリカ人
  • 私(母):在米日本人
  • 息子:15歳高校生
  • 娘:13歳中学生

の4人家族です。

私は日本では母ひとり子ひとりのシングルマザー家庭で育ったので、割と大家族の部類に入ります。

 

そんな中、私が気をつけていたのは、

 

「私(母)と息子の関係性と、旦那(父)と息子の関係性は、別々のものであっていい」

 

ということ。同様に、

 

「私(母)と娘の関係性と、旦那(父)と娘の関係性は、別々のものであっていい」

 

ということでした。

 

例えばどういうことかというと…

 

私と娘が「毎週月曜日は二人で学校帰りにスタバに寄る」と同意をしたとします。

同時に、旦那と娘が「毎週金曜日は二人で学校帰りにスタバに寄る」と同意したとします。

 

私にとって、旦那&娘の金曜日の約束は、「ふぅん、そう」で完結するものであり、私があれこれと意見をするものではありません。

それはやはり、旦那と娘の間には、私が介入しない人間関係が必要であり、リスペクトされるべきだからです。これはもちろん息子にも適用されています。

 

親の立場から見た場合、息子と娘が別々の個人であることを理解しています。

例えば、「娘はスタバが好きだけど、息子はスタバが好きではない。なので息子とは、スタバ以外のことを約束する」という感じです。

親からすれば、これはまぁ自然なことではないでしょうか。

なので、子供の立場から見た場合も、家にいる二人の大人(大抵の場合は父と母かな)と別個の関係性があって当然だし、そういう人間関係の多様性というものを練習していくのが家族なんじゃないかなと思うのです。

 

ただし、条件が一つだけ。

 

親子の関係は、夫婦の関係を超えない、ということです。

 

スタバの例に戻ってみましょう。

 

例えば、私や旦那が娘と約束をする前に、夫婦で「スナックの買い食いは週に一度まで」という取り決めがあったとします。(健康、経済的など何らかの理由で)

その場合、私との月曜日と旦那との金曜日の、週2回のスタバが起こるべきではありません。

なので、「今週は月曜に行ったから金曜はナシね」とか、「じゃあ週終わりの金曜だけにしよう」みたいな調整が起こるわけです。

 

この夫婦間の約束事が守られないと、子供は夫婦間の「ゆるみ」みたいなものを察知して、そこにつけ込んでくることになり、“Parent shopping” と呼ばれる「ママはダメって言ったけど、パパに聞いてみよ〜っと」みたいなことが起こります。(この言葉は、買い物でどちらの店の方が安いかなぁとリサーチ・ネゴシエーションするというところからきています)

我が家でも、子供達が小さい頃は、この parent shopping をしては果敢に挑戦してきていました。

そんな時、夫婦間でミスコミュニケーションが蔓延していると、parent shopping の事後に、

 

私:「えー!それは前にあの子にダメって言ったのに!」

旦那:「あれ、そうだったの?」

 

みたいなやりとりも増え、相手にイライラしたり不信感が募ります。パートナーと子育てしている方、一度はこの経験があるはずです。

 

しかし、

 

娘:「パパ、これが欲しい」

旦那:「ママはなんて言ってたの?」

娘:「…」

私:「前にダメって言ったよね」

旦那:「じゃあダメじゃん」

 

というコミュニケーションを挟むことで、夫婦間の絆は強いからね、つけこめないからね、というアピールにもなります。つまり、親子の前に夫婦の決断ありき、ということを子供は理解する必要があるわけです。

 

これが逆転してしまうと、つまり、親子関係>夫婦関係 になってしまうと、やはり夫婦としての信頼関係は揺らぐだろうなと思うし、夫婦のどちらかが家族の中で惨めな思いをしてしまうかもしれないな、と思うのです。

 

こう考えると、夫婦間のどんな小さなコミュニケーションもいかに大事かを実感するし、例え夫婦であれ、所詮は他人なのだから、あらゆることを言葉にしなければ、そこから小さな亀裂はいつでも入りうるということがわかります。

 

我が家の親子関係と夫婦関係について、私が気をつけてきたことを書いてみましたが、どうでしょうか。

まぁ、たまの「ママには内緒だからね?」には見て見ぬふりもしてますけどね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です