悦子さんへの手紙: Happiness

Leave a comment

久しぶりに、国際結婚コーチの塚越悦子さんにお手紙を書いてみました。

他のお手紙はこちらで読めます。

前回は”Relationship”をキーワードで、こんなお返事をいただきました。

 

ではでは、今回も行ってみましょう!

 

****************************

 

悦子さん、こんにちは。

お久しぶりですが、ご家族のみなさんもお元気ですか?

 

さて、前回のキーワードである”Relationship”はとても興味深かったですね。

これまで、時間をかけて考えたことのない言葉でしたが、何よりも大切なことは、自分自身と向き合うこと、と今一度考えさせられました。

いかに“I love myself!”と思えることが大事か、そしてそれがパートナーとの良い関係を築くことにもつながりますね。

 

 

今回のキーワードは、”Happiness”。

 

誰もが願う「幸せ」って、人間にとって永遠のテーマ。

何に幸せを感じるか、というのは個人によると思いますが、あくまで私の体験をもとに書いてみようと思います。

 

結論から言うと、私が思う”Happiness”とは、「今、この瞬間を楽しむこと」です。

 

私が今の旦那と付き合い始めた頃、彼にこう言ったことがあります。

 

“You can be stuck with the past. You can be worried about the future. But then, you cannot be happy today.”

(過去にとらわれることもできる。未来を心配することもできる。だけどそうしていたら、今日、ハッピーになることはできない。)

 

33歳年上の彼と結婚を前提に付き合うことになり、私が感覚的に言葉にした気持ちでした。これを聞いた彼は、「本当にそう思う?」とビックリしていましたが、私の中からスーッと言葉が出てきた瞬間だったのです。

 

誰にでも過去があり、未来がある。

確かに、こんなに年上の彼とどれだけ一緒に生きていけるのか?とか、彼の昔のパートナーたちのこととか、考えたらきりがありません。

「過去は変えられない」、「心配してもどうしようもない」とアタマではわかっていても、それをカラダ全部で理解し、ココロの底から納得することはとても難しいことです。

 

だけど、私が欲しいのは、彼と私の現在であり、この瞬間を楽しむためならどんな努力も惜しまないと思えたのです。そしてそう思えたからこそ、「この人と結婚したい」と思えました。

私はそれ以来、自分の性格を「現在主義」という言葉で表すようになりました。もちろん造語ですが(笑)、現実主義(リアリスト)ともまた違う、時間的に見て、現在を大事にするという意味です。

 

ちょうど先日、そんな旦那との結婚10年を迎えましたが、「こういうことが”Happiness”というものか」と肌で感じるようになるまで、これだけの年月がかかりました。

10年前は想像もできなかった今の暮らし。普通の郊外住宅に住み、普通のサラリーマン家庭で、平凡な家族です。特に際立って目立つことをしているわけでもないし、有名でもありません。

だけど、朝、目が覚めたときに話す人がいる、子ども達のけんかする声が聞こえてくる、新しいレシピを試して「これおいしいね」って言い合える、家に帰ったら待っててくれる人がいる、子どもにおやすみのキスとハグをして部屋の電気を消す。

そういう本当に当たり前のことが、私にとっては何よりの幸せを感じる瞬間であり、この人生で良かったなぁと思える瞬間です。

 

結婚10年目の夫婦の会話は、こういうものでした。

 

「私はシングルマザー&一人っ子家庭で育てられて、傍から見たら色々と言われる環境だったかもしれない。あなた(旦那)も複雑な家庭環境に育った。お互いに『理想の家族像』みたいなものからは、かけ離れた環境で育ったかもしれない。だけど、こうやって今の私たちを見たら、幸せと他人のジャッジメントって、ぜんぜん関係ないものだよね。」

 

そう言うと、彼はこう言いました。

 

“We worked hard for this.”

(僕たちはこの生活のために努力したからだよ。)

 

この”work hard”(努力)は、弱い自分たちに負けそうになった時に、「いや、がんばろう」って思えること。

プライドとかエゴとか恥は捨てて、今やるべきことに100%注力すること。

そういう強さを私たちは、夫婦になる前に、そしてなってからも兼ね備えていたんだな、と気づいたのです。

 

 

 

周りと比べたり、自分にないものを数えることを、私はずいぶん前にやめた気がします。そうすると、今あるもので私は十分以上に幸せになれることに気づいたからです。

 

情報が氾濫している現代、周りと比べない、というのはとても大変なことになりました。

モノが溢れている現代、あるものよりも、ないもののほうが自然と目に付くでしょう。

SNSには様々な写真が載せられ、テレビでは新商品の宣伝が止まらず、上を見たらきりがありません。

 

先日、学生時代のホストファザーと面白い話をしました。

75歳の彼は、こう言いました。

 

「もしも、今日何かが起こって僕のワイフが死んだら、僕はこの家を売って、1ルームアパートメントを借りる。小さいテレビと、小さい冷蔵庫があれば、それで良いんだ。」

 

不動産でミリオネアの彼ですが、物欲は全くない人で、そこは私にとてもよく似ています。

車は長い間、ジオという日本の軽自動車みたいな車(それもボロボロ)を運転していたし、服はいつもジーンズにTシャツです。夏はそのジーンズをハサミで切って、短パンにします。(笑)

彼にとっては、スーパーでおいしいアボカドを見つけたとか、友達とアメリカ政治や世界経済について語り合えるとか、面白い人と郵便局で会って立ち話するとか、最近見つけた秘密の散歩道に奥さんを連れて行くとか、そういうことが人生における楽しみなのです。

 

良い意味でマイペースに、そして頑固に、自分らしく生きること。

そのためには、時には外界からの情報をシャットダウンし、自分自身や今あるものと向き合う作業を、忙しい生活の中で意識的にするようになりました。

 

そして同時に、自分が”Happiness”で満たされていると、それは良いエネルギーになり、良い仲間に恵まれたり、機会に恵まれたりするのだな、と感じるようになりました。「類は友を呼ぶ」じゃないですけど、私は今、家族という輪を超えて、周りの人につくづく恵まれているなぁと思うのです。

 

 

avatar

About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。 ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。 二人の小学生のママです。 趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

コメントを書き込む