
大事なものは遊び心
こんにちは、Erinaです。
みなさん、「遊び心」は持ってますか?
英語では、”Playful”ですね。
この記事で、夫婦のメイクラブにおける遊び心の重要性を書きましたが、他の場面での遊び心はどうでしょうか。
加えて今日はエイプリル・フールですが、何か笑えることはありましたか?
渡米当初、留学生だった私の人生は、いたってマジメな「ドキュメンタリー映画」でした。笑いの要素なんてなくて、一人の留学生が外国に渡って、努力・奮闘するというかなり堅めな作風でした。
それが現在では、完全に「コメディ映画」になりました。毎日ドタバタです。
旦那と結婚してそうなったのか、子どもが生まれてそうなったのかはわかりませんが、おそらくそのあたりから私のドキュメンタリー映画は、いつしかコメディ映画になっていきました。
(英語でも “My life used to be a documentary movie. Now it’s a comedy movie after marriage and two kids.”というと、かなり理解してもらえます。)
遊び心というのは、物事が思い通りにいかないときに、笑える強さや柔軟になる冷静さを与えてくれます。
私が人生においてポジティブに物事を捉えられるようになったのは、やっぱりそこに遊び心があるからだし、特に外国人としてアメリカで暮らす上で必要だよなぁと感じます。
それは思うに、アメリカという国は遊び心と砂糖でできていますから(笑)、人々の遊び心を制するものはアメリカを制するわけです。
そんなわけで、マジメな日本人女性が、ねじを一本外し、遊び心を持つ方法を今日は紹介してみたいと思います。
まず最初に、私が遊び心を教わったのはホストマザーでした。
彼女は遊び心150%な人で、やはりマジメでカツカツとしていた留学生、特に日本人女子留学生たちにとってはかなりのカルチャーショックな人でした。
彼女の魅力は、「こうあるべき」を母国からどっさり持ってきた私たち留学生にとって、太陽のようにまぶしい存在だったし、その「こうあるべき」を一つずつ荷下ろしする作業を手伝ってくれるところにありました。
彼女の家にやってくる留学生たちにとって、その荷下ろし作業は苦痛でありながらも、新しく生まれ変わった自分にみんな驚き、誇りを持ち、帰国していくのでした。
私もやはりその一人で、最初は様々な「こうあるべき」を捨てられず、苦労しました。夜中の彼女のカウンセリングでボロボロ大泣きしたことも多々あります。
しかし、自分の中の変化が目に見えるようになると、それはアーティチョークのように、一枚、また一枚と剥がれ落ち、遊び心を持った素の自分(英語で言う”authentic self”)に気づいたのです。
ある日、母国に帰る留学生を送るために、早朝にサンディエゴ空港に行きました。
朝6時のチェックインに間に合うように、5時半には空港に到着。
まだ薄暗~いカウンターにはすでに列が出来ていて、並んでいるのは出張や通勤のスーツを着たサラリーマン・サラリーウーマンたち。
まだ半分寝ぼけている私とその留学生、他のお客さんたちを見て、ホストマザーは突然、列で歌いだしました。
“Let me entertain you~♪ Let me entertain you~♪”
と。それもちょっと小躍りしながら。
「ブハッ」
と私たちは噴出し、ムッツリ顔だった他のお客さんたちの目元と口元が緩みます。
朝5時半の寒くて薄暗くて、エネルギーがまだ充満していない空港のターミナルに、少し「温かさ」が生まれた瞬間。さすがだなぁと思いました。
「こんな人と一緒で恥ずかしい」
「何をやってるの?」
「人に見られてる」
と思うことは簡単だったと思います。
「何だこのオバサン?」
と思ったお客さんもいたでしょう。
だけど、私は一瞬でもその場を明るくしたホストマザーはすごいなと思ったし、「人間の力」というものを目撃することになったのです。
ホストマザーは、こういうことをきっかけに、知らない人と友達になります。ちょっとした待ち時間に、いつの間にか赤の他人の人生相談を受けていたり、「このドクターは良いわよ」とかアドバイスしたりしていて、「知り合い?」と聞くと「ノー」と返ってきてビックリです。
私は彼女からそういうスキルを学んだし、「どうせなら一人じゃないほうが楽しい」を学びました。
たとえそれが2~3分のことだったとしても、楽しいほうが良いじゃない♪ と思えるようになったし、この国が遊び心と砂糖でできている以上、やはり遊び心を持って人々の中に入っていくことって大事だなと思うのでした。
性への遊び心
私がホストマザーの家に住んでいたとき、あるものが郵送でやってくることに気づきました。
それは、Victria’s Secretのカタログ。
もうすでに家を出た娘宛にやってきたあのカタログは、私たち女子留学生たちの目に留まり、1ページずつ開いては、「どれが好きか」と女子学生同士で話し合うようになりました。それは「性」を健康的に、オープンに取り扱うためのきっかけであり、遊び心を忘れないためのリマインダーになったのです。
今では、我が家にもやってくるこのカタログは、子どもの目にも留まるダイニングテーブルの上にぽーんと置かれ、旦那が目を通しては「こういうのが良い」と教えてくれます。私は「なるほどね」と意見を聞きます。
旦那さんと下着選びしたり、「え~!これは無理!」と笑いながらVSのカタログを見るのはまぁ楽しいし(エロ本を読む人ってこういう心理なのか?笑)、こういうことをシェアできる夫婦は良いなぁと自分でも思えるわけです。
そんなVictoria’s Secretのカタログはここで請求できます。
シーズンごとにカタログが送られてくるので、パラパラと見るだけでも楽しめます。
寝る前の夫婦の会話時間に、「この中でどういうのが好き?」と旦那さんに聞いてみると会話のアイスブレイカーになるし、そこから選んでもらったりする楽しさも生まれると思います。
「こういう話を旦那としたいけど、彼に何か言われたら恥ずかしい」という場合の対処法は、「質問には質問で返す」が有効です。笑
「買うの?」と聞かれたら、「買って欲しい?」
「こういうの着るの?」と聞かれたら、「着たらどう思う?」「似合うと思う?」
という質問返しが有効です。男性は素直なので、こういう質問に答えてくれるはず。
仕事での遊び心
会社での仕事だけじゃなく、家事でもなんでもそうですが、「やらなきゃいけないこと」に対してどれだけ遊び心をもてるか、これ大事です。
私は仕事や勉強というのは基本的に「ゲーム」だと思っているので、ルールを知り、戦略を立て、最も有効な手段でゲームを攻略するという感覚を忘れないようにしています。
ビジネスはMoney Gameであり、政治はPower Game。
出世もゲームで、勉強もゲーム。
そう思ったら、そういう場所と自分自身の価値というものは切り離して考えられるし、できないからと言って、「自分はダメだ・・・」なんて思うこともありません。そこに人生を費やすとか、自分や家族を犠牲にするなんてことも起こりえません。だってゲームだもん。
家事をやっていて、子ども達にお手伝いさせたいときもゲーム。
洗濯物を畳むときなんて、「誰が最初に終わるかな?」なんてやったら、一瞬で終わります。
掃除機をかけたいときにも、「誰が最初に部屋を片付けられるかな? Ready, go! 」なんて言えば、それまで「部屋を片付けなさい!」とぐだぐだ文句を言ってきた自分があほらしく思えますよ。
子どもが一人のときは、タイマーに登場してもらいましょう。「先週は3分だったけど、今日は記録更新できるかな?」なんて挑発してください。
「そんなのも子どもが小さいときだけ」と言う人もいるのですが、それは間違い。
子どもが成長しても真剣勝負をするコツは、「親が真剣勝負」なこと。
「あ~もうそろそろだませないな」とか「この年じゃ無理だろう」とか「コケたら恥ずかしい」なんて思い始めたら、子どもも乗ってくるはずはありません。
だから、まずは自分が一番の子どもになって、遊ぶことが大事。「よっしゃ!誰も一番じゃないなら、ママが一番になってご褒美もらっちゃおう!一人でデザート食べちゃおう!」とか言うと、子どもも必死になります。(あとで、「デザートって何?」とか聞かれますが、そこはすっとぼけ。いや、5回に1回は本物のご褒美を出します。)
動きが遅いとき、こういうフレーズを使います。
“Last one is the rotten egg!”
「最後の人は腐った卵だ!」という意味ですが、こう言って大人も必死で走ると、子ども達も次の行動に移ります。笑
・・・とまぁこのように、遊び心を忘れないということは、いつまでも子どもの部分をなくさないということ。
子どものような純粋な好奇心とか、ワクワクとか、ケラケラと笑うこととか、いつの間にか私たちがどこかで置いてきてしまったもの、または隠してしまったものを、またもう一度、引っ張り出してくることです。
私はそういう生き方を、周りの人たちのおかげで思い出すことになったし、ずっとこれからも忘れちゃいけないなと思うのです。
だから、きっと私の人生はこれからもずっとコメディ映画なんだろうなと思っています。
はじめまして!
住んでるのは、大阪です。
インドから帰国して、子育ても一段落、ヨガ、アクセスコンシャス、パーソナルコーディネートを仕事として始めようと、なんか上がる言葉ないかな〜と思ったら、こちらの記事に辿り着きました!
ホストマザー めちゃくちゃ素敵ですね〜私も、彼女のように遊び心もって軽やかに人と繋がっていきたいです。
エリナさん、この記事ありがとう♥
お化粧続けてください。