こんにちは、Erinaです。
みなさん、アメリカのノート(英語では notebook)、またはルーズリーフを見たことはありますか?つまり、紙に罫線が入ったものです。
日本人なら、見て最初に「何これ?」と思うものがあります。
それは、ページの左側に入っている赤い縦線。
どのノートにも、ルーズリーフにも必ずついているこの赤い縦線、「ちょっと邪魔だな」と思ったことすらありませんか?私はあります。笑
どうして左端から書き出せないんだ!スペースの無駄だ!と。
こういう上で留められたものは、「ノートパッド」と呼びますね。一番後ろに厚紙が入っていて、パッドになっているものです。
実は、この赤い縦線と、その左側のスペースにはきちんと理由がありました。
そしてこれらを有効的に使ってとるノート方法を、Cornell Note(コーネル・ノート)と呼びます。
Cornell Noteのコーネルは、あの「コーネル大学」から来たようで、どうやらコーネル大学の教授たちが編み出して実践したことが始まりだそうです。
今日は、このコーネル・ノートのとり方と、あの不思議なアメリカのノートの有効的な使い方を紹介したいと思います。
まず、ノートのページを見てみると、赤い縦線はだいたい、ノートの左端から4〜5センチのところに引かれています。
その右側、つまりノートの大部分には、話を聞いたり、本を読んだりして「得た情報」を書きます。
料理のクラスを例としましょう。
ここで右側に書くものは「手順」ですね。
- 卵をボウルに割り、箸でかき混ぜる
- フライパンに油を引く
- 熱くなったフライパンに卵を入れる
- 中火でかき混ぜる
- スクランブルエッグの出来上がり
とかそういうものです。
じゃあ、赤い縦線の左側には何を書くかというと、その手順に関する「自分で考えたこと」です。
例えば、
- 箸でかき混ぜる時は、空気を入れるように混ぜるとふわっとした出来上がりになりそう
- 油はオリーブオイルが良いかも
- フライパンではかき混ぜすぎない方が良いかも
とか、まぁそういう自分で感じたことや、考えたこと、手順に関する感想などを書くわけです。
これは、「与えられた情報」と「自分の思考」を区別することが目的で、実際にやってみるとわかるのですが、かなり便利です。
というのも、日本式ノートに戻って、左端から書いてみるとわかるのですが、手順以外の情報(つまり自分の意見とか思考)を書いておく場所がない!
普通に手順のところに一緒に書いておけば良いじゃ〜ん!と思うのですが、やはりごちゃごちゃになってしまい、どこまでが外(先生や本)からの情報で、どこからが自分の意見か見極められなくなってしまうのです。
本を読んだ場合も、ページ番号や、クオートした人の名前なども書いておけるので、そこに戻りたくなった時も一目瞭然。
あれー、これってどこに書いてあったんだっけ?と本や教科書のページを行ったり来たりする必要がありません。
これはやはり、インプット(読むまたは聞く)をしながら、アウトプット(書くまたは話す)も同時にさせることが前提であり、受け身で与えられた情報をまとめるだけでは足りない、という意味ですね。
物理的に考えた時、コーネル・ノートの赤い縦線の左側と右側というのは、アウトプットとインプットの割合であり、アウトプット:インプット=1:4くらいで行うのが一般的なのでしょう。
汚くて申し訳ないですが、私のノート例です。
赤い縦線の右側は、読書をしながらまとめたもの。
左側は、それに対する補足事項やページ数、意見など、自分なりの考えを書き残したものです。
どうでしょうか。
コーネル・ノート、皆さんは知っていましたか?

- アメリカの国語:メンター・センテンス - 2019-02-05
- 16歳の自分へ - 2019-01-21
- 外国語でニュースを読めるということ - 2019-01-17
- アメリカで異国の料理を食べる!中東編 - 2019-01-07
- 知らないと怖い「データ」のこと(後編) - 2019-01-05