第三言語はサーカズム

こんにちは、Erinaです。

 

みなさん、サーカズムって聞いたことがありますか?

 

英語ではSarcasmで、wikipediaではこんなふうにあります。

 

“a sharp, bitter, or cutting expression or remark; a bitter gibe or taunt.”

「シャープで苦くて、切れるような表現」だなんて、カッコイイですね。

 

日本語では「嫌味」とありますが、う~ん、日本のねちねちした「嫌味」とは違いますね。あくまで切れ味のあるさわやかな嫌味ってことで。(さわやかな嫌味ってのも微妙ですが。)

 

ご存知の通り、アメリカにはアメリカン・ジョークと言うものが存在しますが、ジョークと一口に言っても、本当に種類が様々で、人によって使うジョークの種類 が違います。よくアメリカン・ジョークと言うと、お下品・おバカ・汚い系かと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、この類のものは、アメリカでもあまり 受けません。

その人が使うジョークで、教育レベルなどが測られることもありますから、武器になるアメリカン・ジョークを言えるようになりたいものです。

 

何を隠そう、私はジョークが大好きです。

とは言っても、普段はマジメなえりなさんで通っているので(そうか?)、相当、親しくならないとジョークは使いません。二重人格のAB型なもんでね。

その中では私はサーカズムが好きで使います。英語のときのほうが多いです。

sarcasm

「ちょっとうまい切り返しを覚えたい!」という方のために、参考になるかはわかりませんが(笑)書いておきます。

 

 

サーカズムを使う上での注意事項

  1. 使う相手を選ぶ:どのジョークでもそうですが、必ず「ジョークとして受け取ってくれる人」を選びましょう。これは大原則。後で面倒なことになるのは嫌なのでね。
  2. 傷つけることは言わない:これも当たり前ですが、あくまで「かわいく」。女の子のかわいくではなく、相手へのリスペクトは忘れずに。
  3. 笑顔を忘れずに:サーカズムの最大の味方は「笑顔」。まじめな顔でサーカズムを言うと、「怖い人」と思われます。

 

サーカズムの目標

攻撃を仕掛けてきた相手に、うまい切り返しをして、「あぁ、まずかったな。やられた!」と思わせること。

相手の発言にムッとして「そうじゃないですよ!」と熱くなって否定しては相手の思うツボですから、それをうまくかわすのがこれです。相手を傷つけ返すことが目的ではありません。

 

サーカズムのステップ

  1. 言われたこと、されたことをいったん受け止める。できれば、「助言ありがとう」とか「えぇ、そうなんですよね」と同意する。
  2. 切り返す(以下の2パターン)

「だから・・・・なんですよね?」と相手の矛盾しているところや浅いところをつく

または

「ところで、あなたの場合はどうなんですか?」とトピックをすりかえて弱みをつく

 

サーカズムのポイント

  1. 冷静になる:嫌なことを言われて、カッとならない人はいません。なので、まずは深呼吸。
  2. 本質をつく:何か前提となることや発言があって、それに対するサーカズムがあります。その前提の本質を見抜かなければなりません。

これを瞬間的にできるかどうか、が試されます。ここでのキーは、冷静になっている間、沈黙を保つこと。相手の目をじーっと無表情で見つめながら無視しちゃっても良いくらいです。笑

普通は、「あのときはカッとなっちゃったけど、今思えばこういう風に言えばよかったな・・・」と後から振り返るものです。そういう切り返しはとっておきましょう。で、似たようなことが起こったときのためにイメージトレーニングをしておきます。

 

 

以下、例です。

日常のサーカズムのネタはあまり覚えてないのですが、一つだけ印象に残っているものがあります。

 

それは今から12年前。アメリカの両親とも呼べる、ホストファミリーの家に引っ越してきた最初の週末でした。

私は一人で、リビングで映画を見ていました。

 

映画は私の好きな”Thomas Crown Affair”。

知らない方のためにストーリーを紹介すると、ピアース・ブロスナン演じる実業家は実はアートのコレクター(というか泥棒)。レネ・ロッソはその犯罪を追うのですが、まぁ恋愛関係にもなり・・・という感じ。まぁこのピアース・ブロスナンがスマートでかっこいいんです。

 

私がこの映画を見ていると、ジョーク好きのホストファザー・ジャックがやってきて、こう言いました。

 

ジャック:「あぁ、これね。男が女より賢いんだよな。」 (“Men are always smarter than women.”)

 

彼はジョークでいつも男尊女卑的なことを言うのですが、実際は超フェミニスト。(だって奥さんが怖いしね。笑)

しかし、それを聞いた私は、こう切り返しました。

 

私:「うん、『だから』映画なんでしょ?」 (“That’s WHY this is a movie, right?”)

 

現実ではなくて、あくまで「映画」だよね。という意味でした。

このやりとりを横で聞いていたホストマザーは爆笑し、発言した当のジャックは「やられた!」という感じで苦笑い。

 

これ以来、「アメリカでは面白い切り返しは必須!」と知った私は、第三言語にスペイン語でもなくイタリア語でもなく、サーカズムを選ぶことになりました。つまり、流暢にサーカズムを使えるように一人で練習したわけです。笑

 

 

先日、東京都議会である問題が起こったそうですね。

若い女性都議員に対して、「結婚したらいい」と、とても程度の低い罵声を飛ばす人間がいたとか。

 

世の中には、どの国にも、町にも、村にも、程度の低い人間というのはだいたい同じ割合で存在するものです。ですから、こういう人たちを排除しようとか変えようとかっていう努力ははっきり言って意味がありません。

 

では、どうするか?

こういう発言をうまくかわす方法を練習するんです。

 

この女性都議員には、ぜひサーカズムを身に付けていただきたい。

そして、これから社会で活躍していきたいと思っている女性諸君は、こういう武器を身に付けるべきです。

 

たとえば、「結婚したらいい」というような発言に対しては、

 

「えぇ、助言ありがとうございます。でもあなたのような人間がいるおかげで、毎日忙しく、そして楽しくお仕事をさせていただいています。」

 

とか、

 

「はぁ、そういうことをおっしゃるんですね。議員の娘さんはいくつでしたっけ?独立なされてるんですか?」

 

とか、

 

「えぇ、XX議員(名指しで)も、そろそろ定年退職をお考えになってよい頃では?(あ、できないんでしたっけ。)」

 

とかね。

 

「うちの父なんて、定年前に退職して、悠々自適な生活。うらやましいですよね・・・。」

 

・・・はちょっと手厳しいか。

こういうことを、言っていいんですよ。笑顔でさらりと言っちゃってください。

日本には「のれんに腕押し」ということわざがありますが、感覚は似ています。相手の攻撃意欲を無くさせるには、サーカズムと笑顔が一番効果的。

結果的に、「あ、この人にこういう攻撃は通用しないな」=「この人を敵に回しちゃいけないな」と思わせたら、こっちの勝ちだと思いません?

 

日本に現在ある「セクハラ」は、はっきり言って精神的テロリズム以外の何者でもありません。それが当たり前に蔓延している日本社会の現実を、「ジャパンはすごい」と思っている世界の人たちに教えてあげたいくらいです。(あ、これもサーカズム・・・)

 

若い女性だから何をしても良いと考える人は、自分の娘にも同じことができるのか、聞いてみたいですね。

 

・・・と、多少、意地悪なことを書いてしまいましたが、私は普段は超・平和主義な人間ですので、お忘れなく。笑

 

 

 

“第三言語はサーカズム” への4件の返信

  1. こんにちは、Erinaさん。今更ではあるのですが、最近サーカズムについてまさに悩んでいたところなのでとても助かる記事でした。この記事きっと読み過ごしたのかな。主人の両親、特に姑ですがなかなかクセの強い人で、私の性格上とサーカズムとアメリカンジョークの理解度がいまいちなのと、本当にカチンときてどうも煮えきれない思いでいっぱいです。いつかサーカズムで返してイライラせずに、会話を終えたいのですが難しいです。。なかなかいい返し、いや、それよりも言葉選びのセンス?などがイマイチです。Erinaさんはどのようにサーカズムを身に付けましたか?やはり映画やドラマを観て、あとは実践ですか?私はよく英語で妄想(笑)をするのですが、そういうのも訓練になりますか??
    ちなみに最近このサーカズムとアメリカンジョークのことで主人にキレるような事態があり、そのとき主人は一生懸命それぞれの内容を教えてくれて初めて理解できました。(とても感謝です)
    が、問題は実践だと思い、Erinaさんに何かアドバイスを頂けたらと思いました。よい訓練方法がありましたら教えていただきたいです。
    ありがとうございます。

  2. 真実さん、こんにちは!

    そうですね〜、難しいですよね。
    頭で考えていても、実際に使えるかどうか、というのは別ですもんね。
    でも、妄想はこの手の練習にはとてもよろしいと思います。笑

    まず、アメリカンジョークやサーカズムを楽しむ上で、私が気をつけていることは、「本気にならない」ということ。
    あくまでジョークなので、”Don’t take it personally.”ということは大前提であること。
    そうじゃなければ、傷つけ合うだけになって、本当に嫌な後味しか残りませんから、お互いに愛情とリスペクトがあることが大前提です。特にご家族の場合。私も旦那とジョークの言い合いをしますが、疲れている時はそういう気分になれず、額面通りに受け取って喧嘩になったりします。だから、タイミングは大事ですね。

    それを踏まえた上で、必要なのはやはり練習でしょうね。
    コメディとか映画は良いですね。
    今朝は、珍しく朝から庭仕事をしていたのですが、そこに、いつもの郵便配達員が来て、「何?今日は働いてるの?」と言われたので、「そうだよ。」と答えました。そしたら彼は「写真でも撮っておこうかな」と言ったので、「うん、そうしたほうが良いかも!」と笑っておきました。私は平日の朝からそういうことはしないので・・・。笑
    参考になったかはわかりませんが、これって、日本でいう「ノリが良い」って感じなのかな?日本では私はそういうキャラじゃなかったんだけどなぁ。
    何か、面白いネタがあったらまた書いていきますね。

  3. お忙しいはずなのに早速お返事いただけて嬉しいです。ありがとうございます!
    やはり本気にならないことなのですね。。私の1つの課題が、まさに本気にならないことです(笑)主人にも、真実はすぐ本気になるからもっとリラックスして、と言われます。去年よりは半年前よりはちょっとずつですが気にしない精神が板に付きつつありますが、まだまだです。
    確かに気分がのらないときはジョークもジョークに聞こえなくなります。特にPMSの時はダメです(汗)
    その郵便屋さんとのやりとりです!!まるでその会話はドラマを観ているようです ^^ そういうことからスタートできるようになりたいです。そこからまずは口からスラッと出さるように妄想で訓練してみます!
    英語を勉強するよりも、なんだかアメリカンジョークやサーカズム、アメリカ人の質を理解して対応するほうが大変に思う近頃です!大変ですがおもしろいようなめんどくさいような、でも嫌いにはなれないです(笑)

  4. 真実さん、こんにちは。

    >英語を勉強するよりも、なんだかアメリカンジョークやサーカズム、アメリカ人の質を理解して対応するほうが大変

    まさに!
    そうなんですよね、アメリカで生活することって、単純な英語力だけじゃないですよね。
    英語力(言語力)なんてある程度のところで十分だし、頭打ちにもなるし、だけど、「この国っていいな!」って思えるようになるためには、その次のステップとして、ここに住んでいる人間をよく知ることが必要だと思います。
    アメリカンジョークもその一つで、アメリカ人が何を面白いと思って、何に悲しいと思って、何に対して怒るのか。
    そういう勉強って終わらないですもんね。がんばりましょう!

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