チェスをしよう!
こんにちは、Erinaです。
アメリカの小学生の多くが通る道、それはチェス。
みなさん、チェスは知ってますよね。やったことはありますか?
アメリカではコーヒーショップなんかにチェスセットが置かれてたりして、ちょっとお茶しながらチェスでも・・・という光景がよく見られますね。
我が家にも旦那が昔から持っていたセットがあり、ルールがうろ覚えでも教わりながらやったことが数回ありました。
しかし、うちの子供達が小学校に入学して、彼らが学校でチェスを教わってくるようになると、「よし、私も真剣に覚えよう!」と思うようになりました。
うちの子供達は、学校でチェスを教わってくるのですが、これは最近のコーディング(プログラミング)のクラスの一環で、同じスタッフがチェスを教えに学校にやってくるというのです。
やはりチェスというのは、
- 物事の先を見通す力
- 他人の動きを読む力
- 総合的な判断力
- ゴールに向かう計画力
などを養ってくれるので、昨今の STEM (Science, Technology, Engineering and Math) の分野とは切っても切れない関係なのでしょう。
確かに、理系の私から見ても、チェスにおけるストラテジー(戦略)は、後々の数学やプログラミング、エンジニアリングに必要なアタマ作りに大きく貢献しそうです。
3年生の息子は、かなりの腕前になってきて、私もドキッとさせられることが多いです。まだまだ雑な動きが多いけれども(笑)、パッと思いつくひらめきは他のものでは見られません。
1年生の娘も、兄がやっているチェスを自分も最近になってやっと教わって、ちょっと大人の仲間入りで嬉しいのか、「チェスをやろう!」と誘うと、真剣に取りかかるようになりました。
これまで、「面倒臭いから(覚えなくても)良いや〜」と思っていたチェスなんですが、子供達がテレビやiPadではなく、チェス盤の前で向かい合っているのを見ると、やはり親としても積極的にこういう遊びを勧めたいなと思います。
私は子供時代、親戚の家で日本のゲームをすることが多かったです。特に私はシングルマザー一人っ子家庭で育ったので、相手はいつも大人でした。
将棋も一応は教わったし(全然覚えてないけど)、うちのおばあちゃんが挟み将棋(歩だけを使う将棋の派生ゲーム)がめちゃめちゃ強くて、一度も勝てなかったのを覚えています。「ファミコン」も持っていましたが、やはりこうやって生身の人間相手に遊べるゲームというのは特別だったのを覚えています。
そんな流れもあり、私も腰を据えて、(子供達から)チェスのルールを学び、真剣にチェスをするようになりました。
今日は、簡単にチェスのルールを紹介してみます。
まずは駒の紹介。駒は、”Chess pieces” と呼ばれ、それぞれに名前と動き(役割)があります。これだけ覚えてしまえば、もう楽勝。
チェスピースの名前は、左から
King(キング)
Queen(クイーン)
Bishop(ビショップ)
Knight(ナイト)
Rook or Castle(ルックまたはキャッスル)
Pawn(ポーン)
で、こういうふうに並べます。
それぞれの動き方はビジュアルの方がわかりやすいので、図で紹介します。
覚え方は、
- キングは自分の周り1個
- クイーンは縦横斜めの直線上どこでも
- ビショップは斜め直線上どこでも
- ナイトはL字型
- キャッスルは縦横直線上どこでも
- ポーンは前進のみ、または相手のピースを取るときのみ斜め前に一個
で、ナイト以外は自分のピースを飛び越えて行くことはできません。つまり、前に自分のピースがいたら、動けないわけです。
これらの動きをアタマに入れるまでは、こうやってチートシート(カンニングペーパー)を側に置いておきながらやっても良いのですが、うちの子達が学校で教わってきた方法は、「一種類ずつ練習する」という方法。
まずはポーンの動き方をマスターするために、ポーンだけで練習をします。
ポーンは、二列目にいますから、そこにポーンの全ピースを並べてください。
ポーンは、一回目の動き、つまり二列目から初めて動き出すときだけは、1ステップまたは2ステップ前進できます。それ以降は1ステップのみ。
で、相手を攻撃するときは、斜め前に1ステップのみ。つまり、真正面同士になったポーンは取れないわけですね。
次はキャッスル(またはルック)。これは一番すみっこの角からスタートです。
縦横に動けますが、自分チームの他のピースを飛び越せないので、前にいるポーンなどを動かさなければなりません。
同様に、ビショップもかなり強力で、斜めの直線上ならいくつでも動かせますが、自分のピースを飛び越えていけません。
馬の形をしたナイトは、「L字型」に動けます。これはけっこうトリッキーなやつですが、唯一自分のピースを飛んでいける人です。相手のナイトの動きを読むのが難しいかもしれません。
クイーンもかなり強力ですね。
チェスの目的は、「相手のキングを取ること」であり、同時に、「自分のキングを守ること」でもあります。
「王手」、つまり、次の一手でキングを取れちゃうよ、っていうときは、「チェック」と言います。
加えて、もう何をやってもキングを守る術はないよ、っていうときは「チェックメイト」ですね。
すべてのピースの動きを覚えるまでは、「まずはポーンとビショップとキングだけでやってみよう」とか、「ポーンとナイトだけにしてみよう」とか、駒を少しずつ使ってみてください。
特に子供も教わったばかり、というときは、ピースが多すぎると、考えることがいっぱいで嫌になっちゃうかもしれません。
やってみるとわかるのですが、最初のうちは、「結局、最後まで一度も動かさないで終わっちゃったピース」があったりして、チェスピースの無駄遣いなんてことも。笑
すべてのピースの役割を理解して、フルに活用するには練習が必要なようですから、まずはこうやって、少数ピースで練習してみるのがオススメです。
細かいルールはまだいくつかあるかもしれませんが、まずはチェスの基本だけ身につけば、このゲームの本質が、物事を総合的に見る練習だということに気づくし、そのためにどんな戦略が必要か、ということが見えてきます。
そのようなスキルを子供に教えるという意味では、チェスはやっぱり素晴らしいツールです。
子供たちが、負けて「もう一回!」と食いついてくるような競争心も養われるし、時間のあるときはなるべく子供とこういう遊びをしたいと思っています。
いかがでしょうか。
我が家で流行っているチェス、ぜひ子供と一緒にやってみてください。
冬の寒い日、どこにも行きたくないな〜というこの時期にオススメです。
チェスの記事、アップありがとうございます!
チェスの駒の動き方、分かりやすかったです。意外にも将棋の駒の動きと似ていることがわかったので、これなら私でも子供と一緒に始められそうです。
あとは、キンダーの娘に、根気強く私が教えられるかどうかでしょうか・・・
それとも、1年生になるまで待った方が良いのかな?!
マエマエさん、こんにちは〜!
そうですよね、将棋と似てますよね。将棋より駒が少ないのかな?
うちの子達は、かなりカジュアルに教わってきたみたいで、そのハードルの低さが良かったんでしょうね。
もしお子さんが学校でチェスを教わってきてたのなら、「パパ(ママ)にも教えてよ!」って言ったら張り切って教えてくれると思います。笑