英語勉強法 in Nadeshiko Way (10) 自己分析と対策

こんにちは、Erinaです。

 

今日は、私が「使える英語」を意識した時に行った、英語の勉強における自己分析とその対策について書いてみたいと思います。

 

・・・と書くとかなり堅く聞こえますが、みなさん、英語の勉強方法ってどうやって選びますか?

 

英語教育が盛んに叫ばれている現代、世の中には英語の勉強題材がごまんと溢れています。

 

「○日間で使える!」

「あの○○さんも選んだ!」

「ハリウッド式!」

「目指せTOEIC○○点!」

 

とか日本人が好きそうなキャッチコピーが、本屋に行けば、またはググれば、もうめちゃめちゃ出てきます。まぁこのブログもその一つなんでしょうけど。

 

今日は、そういうキャッチコピーに一切なびかない私が、渡米した19歳の時、使える英語ってなんだろう?と考えてみたことを紹介します。

 

そもそも私は、何かに取りかかるとき、全体像が見えなければ取りかかれないという性格です。その上に、他人の評判を聞き入れない。笑

英語の勉強もその一つで、これまでの受験勉強用の英語じゃダメだな、と感じた時、最初に行ったのは「分析」でした。(この辺りからすでにアナリストの片鱗が・・・)

 

英語には、大まかに言って

  • Listening(聞く)
  • Speaking(話す)
  • Writing(書く)
  • Reading(読む)

 

の4つのスキルがあります。

というかこれは、英語に限らず、あらゆる言語習得の際に分けられるパーツでしょう。

 

そもそも、「言語力」というのは総合的な力のことであり、「これだけ一つ!」というのでは全体としてステップアップできません。

 

生物学に(リービッヒの)最小律という理論がありますが、私はこれは言語にも使えると思っていて、やはりまんべんなく全ての分野をカバーする勉強法が、言語習得でも効果的だと思っています。

 

ちなみに、この(リービッヒの)最小律を説明する時は、桶や樽のイメージが使われます。

木枠を組んで作られた桶や樽ってありますよね。まぁもう使うことはほとんどないでしょうけど。

 

あの木枠の部分が、それぞれに長さが違うとします。

得意な分野の木枠は長くて、苦手な分野の木枠は短い。

そうやって、樽を作っている木枠の長さがバラバラな場合、水はどこまで入るでしょうか?

 

 

(From wikipedia)

 

 

結論:一番短いところまでしか入らない。

 

つまり、自分が一番苦手としていることの限界が、全体としてのパフォーマンスの限界、となるわけです。

 

 

 

 

ちょっと話が逸れましたが、

 

Listening(リスニング・聞く)

Speaking(スピーキング・話す)

Writing(ライティング・書く)

Reading(リーディング・読む)

 

の言語スキル4つに戻りましょう。

 

ここで、ある表を使ってみます。

こういう表です。

 

 

たて軸は音と文字、横軸はインプットとアウトプットに分かれています。

 

ここに、言語スキルの4つを入れると、どうなるでしょうか。

 

こんな感じですね。

 

この表を見て、ちょっと自分にあてはめてみてください。

 

得意なもの

苦手なもの

 

が、どこにあるか?という傾向分析をします。

これは、人によってそれぞれ違うので、自分自身と向き合う作業です。

 

たとえば、スピーキングとリスニングが苦手、という方は、「音」を使った言語スキルが足りない、ということになります。

たとえば、スピーキングとライティングが苦手、という方は、「アウトプット」の練習が必要、ということになります。

 

こうやって考えると、自分の中の英語力のバランスが見えてきて、どんな意識を持って勉強方法を選べば良いか、という考え方になる。自分専用の対策がわかってくると、「誰にでも通用する」という英語勉強方法なんてないんだな、と気づくし、世の中にごまんとある英語教材を、端から試してみるという手間も時間も省けるような気がします。

 

音の練習が必要、という方は、もしかしたら聴覚より視覚で物事を認識・習得するのが得意な人(英語では “visual learner”と呼ばれる)かもしれません。

アウトプットの練習が必要、という方は、もしかしたら日頃から、自己表現をあまりしていないかもしれません。

 

 

 

私は、渡米準備をし始めた19歳の頃、それまでの受験勉強用の英語と、実践で使える英語では質が違うということに気づきました。

もちろん、受験勉強用の英語も必要だったのですが、やはり日常生活に必要な英語を身につけるには、考え方を切り替えなきゃいけないな、と気付いたのです。

そこで、この表を作成し、自分の強みと弱みを分析しました。

 

結果として、当時、日本の英語教育で注力されていた文字のスキル(つまりライティングやリーディング)よりも、音のスキル(リスニングとスピーキング)に不安を感じ、とにかく映画やラジオ、音楽などを使って、英語の音感にたくさん触れるようにしたのでした。

 

どうでしょうか。

 

みなさんの分析結果はどんな感じでしたか?

 

ちなみに、「ボキャブラリ(語彙力)」は、この4つのスキルの全ての根底になっているもの。リービッヒの最小律では、桶の「底」となり、底がなければ全くお話になりませんから、やはり語彙というのは大事です。

ボキャブラリを増やす方法は、こちらでどうぞ。

このシリーズの他の記事はこちらで読めます。

 

 

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