
ドナルド・トランプの「イスラム教徒入国禁止」発言
こんにちは、Erinaです。
「イスラム教徒のアメリカ入国を禁止するべきだ」
アメリカ大統領候補として共和党のトップランナーであるドナルド・トランプの発言が、アメリカで物議を醸しています。
イスラム教過激派のISIS(イスラム国)によるパリ襲撃、カリフォルニア州サン・バーナディーノ銃撃を受けて、イスラム教徒のアメリカ入国を禁止するべきだ、というのが彼の意見です。
皆さんはこれを聞いてどう思ったでしょうか?
私はいつも、彼は「極端な発言をする」という意味で、アメリカ過激派だと思うのですが、これがやはり「アメリカを代表する意見」だと思われては困るなぁと思います。
そして同時にそれは、過激派ではない大多数のイスラム教徒が、自分たちと同じイスラム教徒の過激派に対して抱く感情と同じであり、「これがイスラム教だ!」と思われてしまうことに、とても気の毒に感じるのです。
ドナルド・トランプの過激な発言は、爆発物や銃を使わなくても、「アメリカ人はこう思っている」と相手に思わせたり、特定の人たちを傷つけたり、嫌悪感を生むには十分の影響力があるし、武器だけがテロリズムではないのでは?と思うのです。
「ペンは剣より強し」 (Pen is mightier than sword.)
という古くからの言葉があるように、「言葉」はとても強いものです。
情報化した現在、銃にアクセスできなくても、インターネットにアクセスできる人はごまんといます。
そんな中で、私たちが身につけるべきものは判断力と観察力であり、「そういう意味じゃなかったんだけど・・・」と後で後悔しない書き方・読み方が必要だと思うのです。
私はドナルド・トランプの発言の背景を理解できます。(同意できるかどうかは別として、理解はできます)
それは、「アメリカという国を嫌う存在、それがたとえ一部の人間だったとしても、それをわざわざ自分の懐に入れる必要はないだろう」ということです。
個人、または日本に置き換えてみてください。
たとえば、自分のことを嫌っている人が近所にいるとします。それが誰なのかはわかりません。
これまで、毎週のように近所の人たちを呼んで週末にパーティをしていたのだけれど、その「誰か」がパーティに来ては自分の家を破壊するようになった。
あなたは、来週からも変わらずこのパーティを開くでしょうか?
たとえば、どこかの国Aに、日本のことを嫌っているあるグループがいるとします。
これまではAからの訪問者を歓迎していたのだけれど、そのグループが日本で無差別犯罪などを起こすようになった。
日本はAからの訪問者に規制を作るべきでしょうか?
アメリカは世界にとっての公共の公園(=誰でも自由に出入りできる場所)ではないと私は思うので、何かしらの制約(=イミグレーションとビザ)があるし、ステイするための義務(=納税)があります。
それはイスラム教徒に限ったことではなく、アメリカという国の運営はボランティアではなく、私たち外国人がアメリカ入国・滞在する上で国のルールを守り、将来的にこの国を支えていくのです。
そんなわけで、破壊を目的に入ってくる人はやはり歓迎されるべきではないと思うし、そういう意味で、移民政策は必要であり、トランプが外部に対して警戒心を持つ気持ちは理解できるわけです。
9/11の容疑者たちは、学生ビザでアメリカにやってきました。
私と同じ「留学生」としてやってきたわけです。
サン・バーナディーノの容疑者男女は、婚約ビザでアメリカに入国しました。
国際結婚をするために、このビザについて勉強したこのブログの読者の方たちもいるはずです。
テロリストはテロリストビザでアメリカ入国してきません。
私たちと同じように、現在のアメリカが発給する「普通のビザ」で「普通の人」として入ってくるわけです。
だからスクリーニングが難しい。
しかし、トランプの結論は飛びすぎであり、誤解しか招きません。
別の人が大統領になって、結果として同じ政策を行なったとしても、そういう行間を無視した発言をする人は、やはり自分の国を代表するリーダーにはなって欲しくないなぁと思うのです。
彼は下手したら、大統領になれないだけでなく、ビジネスにおいても世界を敵に回しそうです。まぁそれを承知で立候補しているのかもしれないけど、ものすごいRisk takerだなぁとある意味で感心します。
まぁ、私の一票を失ったのは確実ですけどね。