
この世界ができること:サファイア・テリー
こんにちは、Erinaです。
嫌なニュースが溢れているように見えるアメリカですが、そんな中でも人々は、ハッピーになれるニュースに目をやり、そこへ行こうというエネルギーを感じられます。
クリスマスも近づき、早足で年末を迎えるこの国では、ある女の子のニュースが話題になっています
サファイア・テリー(Sa’fyre Terry)ちゃんはニューヨーク州に住む8歳の女の子。
2年前に、放火が原因の火事で、お父さんと3人の弟妹を失いました。
サファイアちゃん自身も75%の火傷を負い、右手と左足を失いました。これまでに行なわれた手術はなんと50回以上だそうです。
サファイアちゃんの親権を持つ叔母のリズさんは、サファイアちゃんにこんな質問をしました。
「今年のクリスマスは、何が欲しい?」
サファイアちゃんは、リズさんが買ってきたクリスマスカードをぶら下げるツリーを見て、言いました。
「今年はたくさんのクリスマスカードが欲しい。このツリーをいっぱいにしたい。」
リズさんは、こう答えます。
「そうねぇ。たくさんって言っても、10くらいだと思うわよ・・・。」

リズさんの友人は、このやりとりをFacebookにアップし、「どれくらいカードが集まるか?」と友人たちとシェアしました。
そして今週。
小さな町の郵便局では、歴史的な郵便数を記録しました。
なんと、サファイアちゃん宛てのカードが世界中から届いたのです。

その数、なんと300,000以上!
叔母のリズさんは、「言葉が見つからない」くらい驚き、この世界ができること、人々の温かさに感動しているそうです。
また、これまで$15,000(日本円で180万円)をゴールにしていたサファイアちゃんの医療費クラウドファンディングも、今回のインターネットポストをきっかけに、現時点でなんと$370,000(4,400万円)集まっています。
このニュースを聞いて、「人間はまだまだ捨てたもんじゃない」と思った人は多いはずです。
この時期は、クリスマスであれ、ハヌカであれ、クワンザであれ、Giving, Sharing, Caringというとても尊い人間の営みがもとになっていることを教えられるし、そこには宗教も肌の色も言葉も関係ないんじゃないかと思うのです。
誰かを思う気持ち、誰かのために何かしてあげたいと思う気持ちは、世界共通の「愛」であり、会ったこともない女の子に、これだけしてあげられる愛情がきちんと世界には存在しているのです。
人々が持つ、”Resilience” (プレッシャーやストレスを跳ね返すチカラ)というものは、とても強く、優しく、そして温かいものであり、昨今の嫌なニュースに負けず、ハッピーになろう!という究極のポジティブエナジーがまだまだ世界にはあるんだなと感じました。
サファイアちゃんと家族が温かくて優しいホリデーシーズンを過ごせますように。
サファイアちゃんにクリスマスカードを送りたい方は、こちらにどうぞ。
Safyre Terry
P.O. Box 6126
Schenectady, NY 12306