アメリカのリケジョ

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こんにちは、Erinaです。

 

「リケジョ」とは最近、日本で流行っている(?)言葉らしいですが、「理系女子」の意味だそうです。

私の高校時代には、大学進学は理学部とか工学部というハードコアな理系を選ぶ女子学生も当たり前のようにいました。現在30代くらいの同年代の中では、これらの分野で活躍している女性が多いようで、なんとも心強い限りです。

 

日本語で言う「理系」は、英語では”STEM”(発音は「ステム」)と呼ばれ、

 

  • Science(物理・化学・生物)
  • Technology(コンピューターサイエンスなどのIT系)
  • Engineering(工学)
  • Mathematics(数学・統計学)

 

の頭文字を取っています。

 

アメリカでは、”Girls in STEM”とか、”More Female in STEM”なんていう話題が増えていますね。

特に、現オバマ大統領が就任して以来、ファーストレディ・ミシェルがこのような活動を推進しています。彼女は、女性、特にマイノリティの女性が高等教育を受け、社会進出するサポーターですから、このような動きをとても進めたいんですね。

 

私は大学で応用数学を専攻しました。バリバリのSTEM分野です。

3,4年次には、ハードコアな数学の授業もとりましたが、どのクラスでも女子学生の割合は1/3を占めていましたし、コミカレ時代にとった生物・化学の授業は、半分以上が女子学生でした。

 

応用数学はApplied Mathと呼ばれ、その中でもいくつかの分野に細分化されます。

私は応用数学の中の、Financial Mathematicsと呼ばれる「金融数学(日本語で金融工学)」を勉強しました。同学年には、他に女子学生が3人いて、ほとんど毎日のように授業で顔を合わせては4人で一緒に勉強しました。

 

私たちが卒業したのは、ちょうど就職氷河期が始まりかけた2007年。修士号を持っていても就職が難しいと言われた時期でしたが、全員、卒業と同時に大手に就職。

それぞれ、

 

  • Financial Analyst(軍需企業)
  • Data Analyst(分析企業)
  • Actuary(保険企業)
  • Accountant(ゴルフメーカー)

 

というポジションに就きました。給料は全員、当時の平均新卒より$10,000~15,000上でした。

 

「数学専攻は、絶対に食いっぱぐれることはない。」

「数学の仕事はどの時代にもある。」

 

と、学生時代には口うるさく言われましたが、それが証明されることになりました。

 

 

日本では「数学専攻です」と言うと、「じゃあ先生になるの?」と言われますが、実は数学専攻の就職先はとてもたくさんあります。

表舞台に立つ職種ではないので、あまり知られていないものばかりですが、実はどんな企業でも何らかの数的分析をする人がいます。特に財務・会計関連だったり、金融企業ならポートフォリオマネジメントとかモデル分析とかリスクマネジメントとか。

 

私が狙いを定めている”Financial Analyst”というタイトルで仕事探しをすると、クオリフィケーションはこんな感じ。

 

Quantitative analysis(数量的な分析ができる)

Background in Math, Statistics, Engineering, Finance, or other related field(バックグラウンドは数学、統計、工学、金融などに関連したもの)

 

となっていて、「○○専攻じゃなきゃだめ」と限定されることはないようです。

 

サンディエゴでは、軍需系企業(Defense Contractor)が数学専攻(特に金融工学)の主な就職先です。

Northrop Grumman

Cubic

SPAWAR

BAE Systems

などが有名でしょうか。プロジェクトの予算分析をするポジションが多くて、”Cost Estimator”とか”Budget Analyst”なんて呼ばれることもあります。

 

Actuary(アクチュアリー)は最近、日本でも名前を聞くようになりました。これは、統計などを元に保険などの金融媒体の価格を決めるのが仕事。

CPAのように、経験を積みながらいくつかの試験を受けていくのですが、アメリカでも高給取りな仕事の一つとして知られています。

 

CS (Computer Science)系は、もっと直接的に言語がクオリフィケーションになります。

たとえば、BI (Business Intelligence) などではデータベース系(オラクルとかSQL)や統計系(SASなど)が必要ですから、在学中にこれらのメジャーな言語を数多くやっておくと有利です。

プログラミングならjava, Cとかでしょうか?これらはまだ使われてるんでしょうか?アメリカのプログラマーのみなさん、教えてください。

 

 

私が感じたことは、数学専攻でもプログラミングの知識が必要とされるということでした。

コミカレではJavaもとったし、編入後はMatLabを使いました。新しい言語をやってみても、とりあえず理解はできるレベルです。だけど、それを仕事にするほどはできないな・・・と思って数学に進んだのですが・・・やはり甘かった。

 

現代はパソコンを使えないと、仕事にならない時代です。

新卒の就職先は、作業用のOSがLinux/UNIXだったので、本を開いて自分で勉強しないと仕事が始められませんでした。それから、perlというテキスト言語を習得し、SQLも少し習得しました。

 

「う~ん、こんなことなら、大学でやっときゃよかった。」

 

後悔、先に立たず・・・。

大学に在学中は、一本に絞らずにとにかく色々なことをやっておくべきだったのですね。

 

 

こんな記事を見つけました。

“The best (and worst) jobs for 2014”

これは毎年、仕事関係の調査機関が発表するランキング。

アメリカ政府Beaureu of Laborが発表している“Occupational Outlook”の統計が使われるのですが、2010年の国勢調査をもとに更新されたので、新しいランキングができたそうです。

これによると、ベストな職種トップ10の中に、STEMの職種がゴロゴロと入ってます。特にトップ5。

 

1位:Mathematician

3位:Statistician

4位:Actuary

7位:Software Engineer

8位:Computer Science Analyst

 

平均給料だけでなく、仕事環境、ストレス、将来性などがもとされていますが、これを見ていると、社会が今後、どのように変わっていくのかが読み取れます。

 

現在、将来は何をしようかな?と考えている若い世代、特に女の子。または若い女の子が周りにいる方たち。

ぜひ、その展望にSTEMの要素を足してみてください。

 

  • 数学が得意なら、数学
  • 外国語や文学が好きなら、プログラミング言語
  • ビジネス系なら、数学的理論をプラス
  • 生物・化学系が好きなら、統計もプラス
  • デザインとかアートが好きなら、プログラミングの知識をプラス

 

こういう見方をしていくと、仕事を探す上で絶対に後悔しません。

 

上記でも書いたように、アメリカでは女性をSTEM分野で進出させる運動がとても進んでいます。

女性の繊細な考え方や、multi-taskの働き方は、STEMの分野でものすごく重宝され、これからますますIT化される現代では将来性もバッチリです。

 

Girls, be ambitious!

 

 

(Photo from Enterra Solutions)

 

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About Erina

こんにちは、Erinaです。
日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。
アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

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