
春の気配
こんにちは、Erinaです。
実は、息子の風邪をもらってしまい、ダウンしていました。
今年二回目の風邪は、心身ともにかなり参っていた私にはかなり強敵で、いつものように「寝てれば治る」とは行きませんでした。
たいていは一日寝れば、次の日は「お腹空いたなぁ」なんてのんきに体調が戻るのだけれど、今回は金曜日の夜にダウンし、土日はベッドから出られず。
週が明けても全く回復しないので、貴代さんに来てもらい、とても素敵なケアをしてもらい、なんとか気持ちも体も上向きに。
「ほら、来週は春分の日だから。」
お~、オフィシャリースプリングですか。
貴代さんいわく、「それに先駆けて、冬の間に溜め込んだ色々なものを出す時期」らしく、私もこれを機に、どんどん出しておこうと。春をスタートさせるために、今のうちに身も心も(?)きれいにしておこうと思ったのです。
体調が復活してきたちょうど一週間後。
気づけば、昼間のお日様の光はずいぶんと暖かくなっていて、ヒヤッとする空気もいつの間にか街から去っていました。
デイライトセービングタイム(夏時間)も始まり、帰宅時間もまだ太陽が出ています。
「散歩しよう」
いつもならまだ家に帰っていない時間に、子ども達と旦那を誘って、ブロックの周りをぐるっと一周。
ゲコ(とかげ)さんたちもまだまだ温かいコンクリートの上で残った熱をエンジョイしている。
近所のおうちのママと子どもたちが、ゴルフカートに乗って向こうからビュイーンとやってくる。
お隣さんが庭の手入れをしながら、「夏時間はやっぱり良いわね!」と話しかける。
子どもに「気をつけなさいよ」と言いながら、久しぶりに旦那と手をつないで歩く。
あ~、忘れてたな。
こういうの。
外の空気が自分の生活の一部だった感覚。
冬はやっぱり苦手で、屋内にこもりがちだった私。
そのツケがどかんと出てきた今回の不調。
気づけば、庭の草木はのび放題、花もつぼみをつけて咲く準備万端。
太陽というのはとても寛大で、私がこれまで人間活動をさぼっていたことなんてどうでも良いよ、というように温かい。
また春が来るんだな。
私がアメリカにやってきた、あの春が。
そう思うと、私の感覚はいつでもLAXに降り立った2002年3月30日に戻るのです。
何もかもが新鮮で、驚きで、感動で、楽しかった。
それこそ春の陽気すら、ありがたかった。
14年前のあの日も、そこに冬があったなんていう気配は全くなくて、ずっと一年中そんな天気だったみたいに感じた。
けれど、人はそこで冬を越えていた。
私が来る前にそこにあった「冬」を。
きっと今年の3月30日にも、日本からLAXにやってくる留学生がいて、期待と不安が混ざったなんとも言えない緊張感を持って、このカリフォルニアの青い空に感動して、背の高いやしの木を見上げて、みんなのTシャツ+短パン姿に驚くんだろうなと思う。
日本ではまだまだ黒かグレーの服で、肌なんて見せない季節なのに、10時間も飛行機に乗ればここは別世界だ。
私は「こっち側」にいる。
自分で「日本には帰らない」と決めた。
こうやって、毎年のように再スタートを切るような気持ちになれることは、気持ちが引き締まるし、いつも成長させてもらえるようでありがたい。
14年という月日の長さをかみしめる。
よし、休んだら、また前進しよう。
だって、春だもの。
春がうれしいのは北海道人だから特別なんだな。今日もなごり雪がふってしまったけど、あさってにはとけるでしょう。近所の庭に今年初のスノードロップをみーつけた。幸せ!
北海道の春は短いのが残念だよね。雪解けも汚いし・・・。
春はやっぱり良いですね。