絵本:The True Story of the Three Little Pigs

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こんにちは、Erinaです。

 

今日は、ある英語の絵本を紹介したいと思います。

 

これは昨年、TKだったうちの娘に「読みたいから買って!」とおねだりされ、ブックオーダーで買った本。

「教室にもあって、面白いから欲しい」というので、どれどれ・・・と読んでみたところ、5歳児が読むにしてはかなり衝撃的!と思ったのでした。

 

そんなわけで、ちょっとカルチャーショックな絵本、The True Story of the Three Little Pigsを紹介します。

 

3 pigs 1

 

「三匹の子豚の本当の話」

 

と題されたこの本は、その名の通り、あの有名な童話「三匹の子豚」に基づいています。

 

ただ、この作品は、子豚たちではなく、「狼」の視点で書かれているのです。

狼から見たら、あのストーリーは全く別のものであり、本来の「狼が子豚たちを襲う」という構図が全く異なってきます。

 

こんな感じで始まるストーリー・・・

 

3 pigs 2

 

“Everyone knows the story of the Three Little Pigs. Or at least they think they do. But I’ll let you in on a little secret. Nobody knows the real story, because nobody has ever heard my side of the story.”

 

「誰もが三匹の子豚の話を知っているだろう。もしくは、少なくとも知っていると思っている。だけど、今日はあなたにちょっとした秘密を教えよう。誰も本当のストーリーは知らない。なぜなら、誰も僕から見た話を聞いたことがないからだ。」

 

・・・と、狼・アルさんの独り言のような語り口調で始まります。

 

う~ん・・・引き込まれますねぇ。

 

 

(以下、ネタバレです。)

 

 

あらすじをざっくり書くと、狼・アルさんは愛するおばあちゃんの誕生日ケーキを作っていたところ、砂糖が足りないことに気づき、ご近所に住む子豚たちに、おすそ分けしてもらおうとお願いに行きます。

ただ運悪く、この時のアルさんは鼻かぜを引いていて、くしゃみばかりしていたのです。

 

子豚ちゃんたちは、アルさんのことをもともと好きではなかったようで、砂糖のおすそ分けを断ります。

そこで、運悪く大きなくしゃみをするアルさん。

わらの家も、小枝の家も吹っ飛んでしまい、そこには子豚が・・・・。

 

最後にたどり着いた、レンガの家に住む子豚。

そこでも砂糖のおすそ分けを断られます。

 

そのイラストがこれなんですが、子豚の目つきがまた最悪・・・・。(これも、誰からの視点かで物事は異なって見える、ということですよね)

 

3 pigs 3

 

 

そこでまた、運悪くくしゃみが止まらなくなったところに、同じく豚の警察官やら報道やらがやってきて、逮捕・・・というのが狼のストーリー。

 

 

 

これを読んだ感想は、

 

「面白いけど、この面白さって、私が大人向けの作品を読んで感じる面白さであって、5歳でこれってどうなの?」

 

と、この本が初等教育に普通に受け入れられるアメリカにもちょっと驚いたのと同時に、「こういうものが面白い (clever, humorous)」というアメリカンジョークの教育はかなり早くから始まることも発見。

 

こういうのが好き、と5歳の娘に言われたときのショックは相当なものでした。

ふーん・・・なんとかプリンセス、とかそういうのじゃないんだね・・・・。

 

 

 

どうでしょうか?

 

物事には様々な視点があって、本当のところは当事者たちにしかわからない、という大事なことを教えてくれる気がしますね。

 

アメリカの最近のニュースでは、白人警察 vs 黒人容疑者という構図の事件が頻発していて、「どちらが正しい」と結論づけるのが難しいケースが報道されています。

それぞれに言い分があるものの、その上で、事実だけを残し、法的に裁かれるという流れなのですが、「これはどう見ても警察の過失だ」というケースもあれば、「これは容疑者が怪しいでしょ」というケースもあるわけです。

人種やアメリカの歴史というものに左右されずに、その瞬間、何が起こっていたのかをまっさらな目で見るには、訓練が必要であり、アメリカでは小学校でも”Controvertial Topics”とか”Pros and Cons”などと、多角的に物事を見る練習が日ごろから行なわれています。あえて自分とは反対意見の立場に立ってリサーチをし、そこで意見を主張する、というものです。

 

これは、これだけ多様化したアメリカでサバイブするには必要なスキルであり、一つの視点でしか物事を見られない人間は、どんな段階でも苦労することになるという教訓です。

 

そういう意味でも、この絵本はとてもアメリカらしい作品なのかもしれません。

 

私もこの多角的アプローチは大好きで、映画などでも「この人だったら・・・?」みたいな作品を好んで見ます。

なので、うちの娘がこの絵本を好きなのも納得といえば納得なのですが・・・。

 

興味のある方は、アマゾンでどうぞ↓

 

 

 

 

 

 

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About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

2 Responses to “絵本:The True Story of the Three Little Pigs”

  1. avatar

    真実

    こんにちは、真実です!
    とても興味深い本ですね!視野を広げることを助けてくれそうな気がします。買ってみようと思いました^^
    彼と結婚してから、付き合っている頃よりも色々な視点から物事を見なければならなくなったことが多い気がするので、さらに広い視野でいることが重要な気がしているこの頃です。。
    Erinaさんに質問なのですが、Erinaさんはアメリカンジョークをどの様に体に染み込ませましたか?ジョークをオンタイムで笑えるようになるにはどのようにしたらよいでしょうか?Erinaさんが実践したことなど教えていただけないでしょうか?(*^_^*)

  2. avatar

    Erina

    真実さん、こんにちは!

    アメリカンジョーク、難しいですよね。「これが面白い」って感覚の問題なので、新しい感覚を身につけるという練習はけっこう難しいです。
    過去にこんな記事も書いてみましたので、読んでみてください。

    何が面白いかって個人差もあって、アメリカ人でも意見が異なることは多々あります。
    人によっては面白いことも、他人にとっては全く面白くなかったり・・・。
    上の記事の方法で、アメリカンジョークが身につくかどうか、私も気になるところなのでぜひ経過報告してください。笑

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