
アメリカ大統領の本を読んでわかったこと
こんにちは、Erinaです。
この記事でも書いたように、今年の夏休みは、30冊の読書チャレンジに挑みました。途中で日本の小説も読んでしまったので、30冊には届きませんでしたが・・・。
対象となったのは、子供向けバイオグラフィーとアメリカ史の本だったのですが、中でも、アメリカ大統領たちについての本を多く読むことになりました。
アインシュタインなどサイエンティストの本や、アメリカ南北戦争などの史実に関する本も手に取ってみたのですが、やはりもっと読みたい!と思ったのはアメリカ大統領たちについてでした。
結果として、8人の大統領について読みました。
第1代大統領 George Washington ジョージ・ワシントン
第2代大統領 John Adams ジョン・アダムス
第3代大統領 Thomas Jefferson トーマス・ジェファソン
第16代大統領 Abraham Lincoln エイブラハム・リンカーン
第26代大統領 Theodore Roosevelt セオドア・ローズヴェルト
第28代大統領 Woodrow Wilson ウッドロウ・ウィルソン
第32代大統領 Franklin Roosevelt フランクリン・ローズヴェルト
第35代大統領 John F Kennedy ジョン・F・ケネディ
について読んでみたわけですが、それを通してわかったことを今日は書いてみたいと思います。
今回は、8人の大統領についての個別紹介ではなく、これらの大統領に共通することがいくつかあったので、それを紹介します。
その共通点とはズバリ。
- ロールモデルの影響
- 自分の強みと弱点を知る
- 目の前のことに全力を注ぐ
という3つです。
では、ひとつめから紹介しましょう。
ロールモデルの影響
どの大統領のストーリーを読んでいても、必ずと言って良いほど登場したのが「父親」でした。
父親たちはそれぞれ、ビジネスマンだったり、神父だったり、政治家だったり、農家だったり、金持ちだったり、それほどでもなかったりと、様々な仕事をしていましたが、誰もが、大統領となる息子たちにとってものすごく大きな影響を与えました。
考え方、生き方、価値観など、父親から受け継いだものがかなり直接的に、歴代大統領たちの政治方針に反映されています。
やはり、「ロールモデル」という存在は、欠かせないということです。
8人の大統領たちのストーリーを読んでいて、やはり人間は、一人では立派な人間になれない、つまり、周りからの影響を必要とするのだ、ということがわかりました。
今回、これらの大統領は男性だったので、男親である父という存在の影響が大きかったのでしょうけれど、やはり女性であれば、女親である母の存在は大きいでしょうし、性別を超えたロールモデルというものももちろんあることでしょう。
自分の強みと弱点を知る
今回、8人の大統領のストーリーを読んで感じたことは、「みんなそれぞれにパーソナリティがあり、それぞれに異なる強みがある」ということでした。
たとえば、私がいちばん好きな大統領のセオドア・ローズヴェルトは、「豪傑」という言葉が似合いそうなとてもエネルギーの強い人でした。
第一次世界大戦中の大統領ウッドロウ・ウィルソンは、自分の中の思考を組み立て、言葉を巧みに使い、大衆の心に届くスピーチが得意でした。ちなみに彼はプリンストン大学の学長でした。
全員が、「アメリカ大統領」になるために同じスキルや特性を持っていたわけではなく、その時代で必要とされていた強みを持ち、同時に弱点を抱えていました。
彼らに共通していたのは、若い頃から自分自身の強みや得意なものをとことん追求し、同時に、自分の弱点を受け止めて、それをカバーしてくれる人をそばに置くという知恵と謙虚さを兼ね備えていたと言えます。
「あの人みたいになりたい」と誰かを追うのではなく、自分自身をきちんと受け止め、自分自身と向き合い、自分自身を使って勝負できる強さでした。
それはまさに、「自信」ですね。
大統領になる人間というのは、自分に絶対的な自信がある、というのが条件だと断言できます。
目の前のことに全力を注ぐ
そして、誰かの背中や影を追わないということは、自分が今、やるべきことを全力でやる、ということです。
誰かの過去の栄光に憧れたり、有名になりたい、偉大になりたい、と先ばかり見ていると、人間、誰でも足元をすくわれます。
自分に絶対的な自信があるからこそ、そういう「周り」に目を奪われない。
今、やるべきこと、やりたいことに全力を注げば、自然と周りはそれを評価してくれて、自然と歴史に名を残す人間になっていく。
過去の大統領たちは、そういうことを教えてくれました。
彼らは、この21世紀に、私みたいな移民が、彼らの人生についての本を読んでインスパイアされているなんて、当時は想像もしていなかったでしょう。数百年後に、アメリカの子供達が彼らについての勉強をするなんて、思ってもみなかったはずです。
それは後世に名を残すことを目的とした人生ではなく、今日という与えられた一日を全力で生きた人生の積み重ねなのだ、ということを、私は今回、彼らの本を読んで感じました。
私はもともと、歴史が大嫌いでした。
日本の中学高校の歴史は、年号や人物の丸暗記科目でしかなく、暗記が苦手な私にとって、歴史は苦手科目以外の何でもなかった。
しかし今回、こうやってアメリカ史やバイオグラフィーを読んでわかったことは、歴史の勉強とは、その背景やストーリーを知り、現在の自分と照らし合わすことができれば、全く違う性質の勉強になるということでした。
この国で生きていこう、と決めた私にとって、アメリカ大統領たちについて知ることは、この国の成り立ちを垣間見ることになり、とても良い勉強になったと思います。
日本でもアメリカでも自己啓発系の本がたくさんありますが、実は私は、その手の本は読みません。日本で言う「ビジネス新書」の本も読みません。
それよりも、こうやって過去に偉大なことをした人たちの人生を観察し、分析するほうが、与えられた環境や時代で、自分ならどうやって生きていくべきなのかを教えてくれる気がするからです。
時代を動かす、人を動かすというのは、マニュアル本に書かれた通りにできるものではないし、もっと生身の経験が必要なのではないでしょうか。
私は彼らのそういう生き様を見ることで、学ぶことがたくさんありました。
どうでしょうか?
みなさんの好きな歴史上の人物は誰ですか?
それは、どうしてですか?