自分の道を自分で切り拓く力 “Self-efficacy”

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こんにちは、Erinaです。

 

先日、強く共感してしまうTEDトークがあり、その中で、“Self-efficacy”(セルフ・エフィカシー)という言葉が使われていました。

  • self-esteem
  • self-reflection
  • self-control

など、”self-“と頭につく用語はたくさんあります

 

これらは「自分自身」を対象にしたもので、人間が、相対的ではなく、絶対的な幸せを手にいれる上で必要なものですね。(絶対的な幸せについてはこんな記事も書きました)

 

“efficacy”は、“effect”や”effective”に関連して、「効果を出す能力」という意味を持っていて、”self-“が前につくことで、「自分自身で効果を出せる能力」という意味になります。

 

じゃあ、この「自分自身で効果を出す能力」って何なんでしょうか?

 

というところで、私が強く共感したTEDトークを紹介します。

日本語字幕も出せるので、ぜひ見てみてください。(字幕は、右下のセリフのアイコンを選ぶと様々な言語を選べます。)

 

 

 

 

 

以下、私なりのまとめです。

 

スピーカーの Julie Lythcott-Haims は、ヘリコプターペアレントについての本を書いた作者で、それは彼女がスタンフォード大学で一年生たちのケアをする学部長だった頃の経験から来ているそうです。最近の親は、大学生の子どもたちの人生にあれこれと手を出し口を出し、結果、子どもの自立を邪魔している、というものです。

 

このトークの内容はやはり、そのような親の存在が、子どもの「セルフ(自我)」の確立を遅らせていることや、”Self-efficacy” の妨げになっているというもの。

数少ない大学に入るために、子どもたちは幼い頃からスポーツをし、クラブ活動をし、ボランティアをし、宿題も抜かりなく、クラスも進学組、テストも必ず高得点・・・と「チェックリスト」のための人生を送っている。親自身が経験してこなかった「完璧」を、子どもたちは求められている。

 

大学に入る頃には、子どもたちはとてもナーバスな、そして疲れ切った若者になっている。どこかで誰かに、「もう良いんだよ、十分よくやったよ。」と言ってもらいたいと思いながら。

こうやって育った子どもは、”Self-efficacy”、つまり、「自分の決断と行動が、何かしらの結果につながる」という感覚を持つことができない。

 

この感覚を育てるには、

  • thinking(考えること)
  • planning(計画すること)
  • deciding(決断すること)
  • doing(何かすること)
  • hoping(望むこと)
  • coping(対処すること)
  • trial and error(試行錯誤すること)
  • dreaming(夢見ること)
  • experiencing(経験すること)

of life for themselves(自分自身の人生のために)

 

が必要で、それを教えるのが、“love”(愛情)“chores”(家事)であるということ。

 

なぜ「家事」なのか?

 

The Harvard Grant Studyという最長期間にわたって人間を研究するリサーチによると、大人になって仕事で最も成功できる人材になれるかどうかは、子どもの頃に家事をやってきたかどうか、というのが大きな要因であるということ。それも、早ければ早いほど良い。

 

“roll-up-your-sleeves-and-pitch-in-mindset” とは、「腕まくりをして、さぁやろうか、と言えるマインドセット」という意味で、「誰もやりたくない仕事が目の前にあるけど、誰かがやらなければならない。じゃあ私がやろうか」と言えるかどうか。

みんなのために、誰よりも先にその一歩を踏み出すことができるか、それが職場でのヘッドスタートにつながるのです。

 

最後に、「大学名で、その人の人生が幸せかどうかは決まらない」と言いますが、スタンフォードで管理職だった彼女が、“College ranking racket”(大学ランキングという闇商売)と言ったところで私も笑ってしまいました。

 

つまり、毎年、ニュース雑誌で特集される「大学ランキング」は、悪質な商売だ、という意味で(“racket” はテニスのラケットの意味の他に、「ひどい商売」「ぼったくり」みたいな意味もあります)、この社会で活躍している人たちの多くは、州立大学や、小さな私立大や、コミュニティカレッジ卒だったり、大学をドロップアウトした人だったりする。

 

私たち大人は、そういう事実を正直に子供達に伝えるべきであり、親のエゴ(車のバンパーに「うちの子どもは○○大学卒」みたいなスティッカーを貼りたい気持ち)を捨てれば、子どもたちは自分の意志で大学に進み、やりたい勉強を選び、与えられた場所で活躍する準備ができているはずなのです。

 

 

「子どもたちは盆栽の木じゃありません。種も属性もわからない野生の花たちです。

 

私たちの役割は、彼らが家事を通して力をつけられる環境を与えること。他人を愛し、愛されるように、今から愛情を与えること。

 

大学とか、専攻とか、キャリアというものは、彼ら次第なのです。」

 

 

 

 

我が家は、私も旦那も、小さい頃から色々な家事をやってきました。

人から、「何でもできるのね」と言われるけれど、それは最初からできたんじゃなくて、「何でもやってきたから」と今は言えます。

 

勉強と仕事に限らず、家のことでもなんでもそうですが、目の前に何か問題がある場合、自分が行動を起こせば、何とか状況を変えられる、と私は信じているし、変える工夫をします。(あ〜、だからうちは二人とも数学を選んだのか・・・)

誰かの指示を待つという受け身な姿勢ではなく、常に自分から。笑(私を知る人は、きっとこれを読んで、ウンウン・・・と頷いているはず)

 

この記事で、うちは子どもの大学資金は貯金していないと書きましたが、それはやはり、私たち夫婦が、自分自身の手で何かを成し遂げるという意味とその価値を理解しているからであり、大学もその一つだと考えているからです。

 

何せ、親は子どもより先に死にます。それが極論。

 

そんなわけで、このトークに強く共感した私たち夫婦は、これをきっかけに、息子に毎日の皿洗いをさせ始めました(笑)。それについてはこの記事で書いています。

 

このトークは、教員免許プログラムの課題として選んだのですが、最終的には、教師としてよりも、親として多くの人に見てもらいたいものになりました。

 

 

 

どうでしょうか。

 

見た方は、ぜひ感想を聞かせてください。

 

 

 

 

 

 

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About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

2 Responses to “自分の道を自分で切り拓く力 “Self-efficacy””

  1. avatar

    yakko

    こんにちは。以前にも図書館にデビューしたいコメントをした事があります。まだデビュー出来ていませんが…早くしなきゃ!
    今回の動画、素晴らしかったです。生きていくために必要なことは何か、親として子供たちに何をしてやれるか、再確認した気がします。もっと賢い親でありたいと思いました。
    素晴らしい動画を紹介して下さってありがとうございました。

  2. avatar

    Erina

    yakkoさん、こんにちは。

    TEDトークの中でも、いくつかお気に入りがあるんですが、これはトップランキング入りしますね。
    一晩で5回くらい見ちゃいます。見過ぎ。笑
    親もこうやって自分自身を省みて、襟を正すことって必要ですね。
    お互いに頑張りましょう。

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