レジ横のペニー
アメリカに来て、「なんだこりゃ?」と思ったことの一つに、「レジ横のペニー(1セントコイン)」があります。
ここアメリカのお店やコーヒーショップなどのレジのカウンターには、ペニーがいくつか置いてあることがあります。
最初は、気にも留めなかった(気づきもしなかった)このペニーですが、そのうちにすごく不思議に思うようになってきたのです。
そしてある日、私の目の前で会計していた人のおかげで、このペニーはなんのために存在するのかを発見することができました。
それは、お金を払う時に、「1セント足りない」となったときに、使う。
ってまぁ考えてみれば当たり前なんですが・・・汗
私はアメリカに来て、「18ドル1セント」をちょっきりで払う人をあまり見ません。
この場合、20ドル札で払うか、クレジットカード、またはデビットカードで支払い。
(小銭を持ってないとかの理由で)20ドル札のみで支払われた場合、レジの人が、このレジ横のペニーをさっと一個とって、さもそれを使って払ったかのようにレジに入れ、1ドル99セントではなく「2ドル」のお釣りをくれるわけです。
もしかしたら、レジの人がただ単に、1ドル99セントを出すのが面倒くさいだけかもしれませんが・・・。
そしてこのペニーちゃんたちは、どこから来るのかというと、またこれも目からウロコでした。
それは「他のお客さんたち」から来るのです。
たとえば、3セントのお釣りが返ってきた男性。
(こっちの男性はお金は札入れしか持ち歩かないことが多いのか、みんな小銭はポケットにジャラジャラさせています。)
それが嫌な場合、その3セントはそのままレジのカウンターに置いていったりしています。
どうやら、その3セントが、未来の「小銭の足りない人」のために使われるようです。
私はデビットカードでの支払いが多いので、レジ横のペニーちゃんにお世話になることはあまりないのですが、これを使っているたびに、なんだか1セントや2セントでごちゃごちゃ言わない(面倒くさがりな?)ところが大雑把でいいな〜と微笑ましく思ってしまいます。