外国語でニュースを読めるということ

4 Comments

こんにちは、Erinaです。

 

皆さんは、日本語以外の言語(英語でも韓国語でもスペイン語でも良いのですが)で、ニュースを読んでいるでしょうか。

私は外国語でニュースを読めるということ、つまり外国語で書かれた情報を得るというのがとても大切なことだと感じたのは、渡米して1年後のことでした。当時、やっと英語で色々なニュースやヘッドラインを読めるようになり、そしてある「当たり前のこと」に気づいたのです。

それは、「外国語で書かれた情報と、日本語で書かれている情報は異なるかもしれない」ということ。

 

どういうことかというと、何か国際的なスポーツの試合があったとします。

そこでの出来事は「試合」という一つのことですが、それがどう書かれるか、というのは言語だったりその文化だったりで異なるわけです。

 

たとえばそれが日本対アメリカの試合だった場合、日本語で書かれたニュースはやはり日本チームが主役だろうし、逆に、英語で書かれたニュースというのはアメリカチームにフォーカスされているはずです。

その試合の流れや結果は同じことをシェアしていても、その出来事の見方は日本のメディアとアメリカのメディアでは異なるわけです。

 

これに気付いた時、私は、「これは母語以外の外国語を知る(読める)価値はここだな」と思いました。つまり、限られた言語しか使えないというのは、入ってくる情報にも偏りがあるかもしれない、ということです。

それ以来、私は日本語で書かれたニュースと英語で書かれたニュースを意識的に比べたり、偏らないように読むようになりました。

特に「日本が世界の目にどう映っているのか」というのは、英語メディアを読むことでとても勉強になります。

 

 

最近の様々な日本での出来事を日英両語で読んでいると、やはり日本国内と海外に温度差が感じられますし、これから海外に出て行こうと思っている人、またはすでに海外で生活している日本人が、その温度差を理解しておく必要があるかと思います。

 

これは「知的格差」です。

 

世の中には経済的格差とか学歴格差とか様々な格差があります。

アメリカの社会的格差はかなりはっきりと現れているし、それを是正しようという動きはアメリカ史の中で欠かせないものです。

最近の日本での「格差」というのは、私は「知的格差」じゃないかなと思うのです。

これはどういうものかというと、やはりこの日本国内と海外での情報の温度差を理解しているかどうかで、知的財産(つまりは情報)がその人に身に付いているかどうかというものです。

 

例えば、日本で生まれ育ち、両親も日本国内で仕事をし、留学経験も外国人と触れ合ったこともない日本人がいます。

ずっと外国語を勉強することもなく、日本国内にある情報だけをもとに生活しているわけです。

それとは逆に、外国語を勉強し、海外メディアから得られた情報をもとに、日本は世界的にどんな立ち位置にいるのかを理解している場合。

 

やはりこの二つの場合では、日本が「世界の一員であるかどうか」という意識が全くことなるわけで、これからどんどん日本社会にやってくる外国人達への意識も違ってくるはずなのです。

 

特に最近のメディアを見ていると、日本語で書かれている日本(大多数の日本人が読むもの)と、英語で書かれている日本(外国人の日本の評価)にものすごい温度差があって、はっきり言って、私は毎日、愕然としています。

というか、「英語で書かれている日本のこと」の内容自体が、日本のメディアに、最初から書かれていないことがほとんどなのです。

これはどんどん日本が閉鎖への道を進んでいるように見えるし、どんどん国際社会から孤立していく。そのスピードはこの2〜3年でものすごく加速していて、「日本は一体どこに行っちゃうの?」というのが海外在住日本人の感覚じゃないでしょうか。

 

 

情報化社会の21世紀、「情報量」というのは力です。

一昔前までは数字で測れたもの(収入とか偏差値とか)が、力のものさしになっていたけれども、その時代は終わろうとしています。少なくとも、世界ではそうです。

そこで生き抜くためには、もっと有機的なもの(人間とか社会とのつながりとか)を有効に使ったり強めていける力が必要になるし、そしてそのためには情報が必要になります。それも「有機的な情報」です。

そして「言語」というのはその橋渡しをしてくれる道具なのです。

どうでしょうか。

 

 

こんな記事もおすすめです
avatar

About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

4 Responses to “外国語でニュースを読めるということ”

  1. avatar

    セリーヌ

    はじめまして。日本在住の女性です。海外生活の経験はありませんが、仕事で海外との取引があり、英語を使用しています。
    以前より、我が国の政治、生活、社会の現状や将来を考える時、俯瞰的に自国を認識する必要があるとヒシヒシと思っていました(平和ぼけして見えなくなるのが嫌なのと、正直情報リテラシーが日本は決して高いとは思えないため)。海外生活をしてなくとも、英字新聞を取ってニュースを読むことで、グローバル社会の中の日本を認識するリテラシーと英語能力を養えそうです。今年の新たな目標として、チャレンジしてみます!

  2. avatar

    Erina

    セリーヌさん、こんにちは!
    コメントありがとうございます。

    そうか、確かに平和ボケっていうのはそういう意味なのかもしれませんね。
    別に戦争が必要というわけではなくて、自分の感覚を国際水準にkeep upする必要がありますもんね。
    最近はやはりインターネットで得られる情報量が膨大なので、ヘッドラインを読んで斜め読みもおすすめです。あまりじっくり読みすぎないで、「このメディアはどんなトーンなのか」くらいで読むとバーンアウトしないかもしれません。
    頑張ってくださいね!

  3. avatar

    Jun

    日本国内外の温度差、激しく同意です。最近の日韓の外交問題などもバイアスがありそうだなーと思い英語情報をそれとなく探しましたが、例えばWSJなど”Japan Korea Radar”で殆ど記事がヒットしませんでした!

    アメリカの新聞は日本のよりもだいぶ安い気がしますが、(おそらく配達者の怠慢で)紙媒体の新聞が購読開始から1週間で届かなくなったことがあります。ネットで読めばいいかと思いクレームはしなかったのですが、アメリカを感じた良き思い出です。

  4. avatar

    Erina

    Junさん、こんにちは。
    コメントありがとうございます。

    本当、存在する記事自体、情報自体が日本語媒体と外国語媒体では違っていて驚きます。
    Yahoo! Japan+各種新聞社と、他メディアでは内容が全く異なっていて、「同じ日のことなの?」って思っちゃうくらい。
    うーん、怖いですね。

コメントを書き込む