
大人になっても勉強しよう!(ESL編)
こんにちは、Erinaです。
前回の記事で、アメリカのコミュニティカレッジディストリクトが提供しているContinuing Education(日本語の継続教育、生涯教育)について書いてみました。
前回は仕事に直結した資格やプログラムを紹介しましたが、今回は、仕事でなく、英語を勉強したい!という方のためにESLについて書いてみます。
ESLは、English as Second Languageの略称で、英語を第二言語とする人のためのクラスです。
私がアメリカの懐の深さを実感する瞬間のひとつとして、このESLが当たり前のように用意されているところがあります。
ご存知のように、アメリカという国は移民の集まりでできています。
英語をもともと使っていたのは、イギリス人だけで、私たち日本人だけでなく、ヨーロッパ諸国、アジア諸国、中南米、アフリカなど、他のエリアから来た人たちにとっても、英語は外国語なわけです。
そういう私たち移民にとって、「英語の勉強ができますよ」という場所がフツーに設けられているというのは、やはり、この国は「移民」に対して理解があり、歓迎しようという姿勢があるからだと私は思うのです。
そして、それを使うか使わないかは、個人次第。
私は「使えるものがあるなら使おう!」と思っているので、英語を勉強したい方は、こういう機会をどんどん利用するべきだと思います。
我が家にカタログが届いた、San Diego Continuing EducationがオファーしているESLの説明はこうあります。
The ESL Program includes free General Classes, offered at 8 campuses and many other locations in the community. There are morning, afternoon, and evening classes at 7 different levels, from beginning to advanced. The ESL program also has free Computer Labs, Special Classes, Transition to College, Vocational ESL (VESL), and Citizenship classes.
私たちのESLプログラムでは、無料の一般クラスが近郊8ヶ所でオファーされています。初級から上級まで7レベルあり、それぞれに午前の部、午後の部、夜間の部があります。加えてESLでは、無料のコンピューターラボ、特別クラス、大学編入コース、職業訓練のESL、そして市民権準備クラスなどがあります。
これくらいの規模のESLだと、レベルはたいてい6~7つくらいあり、初日にReplacement Test(リプレースメントテスト)というテストを受けて、どれくらいの英語レベルなのかを測定します。
ボキャブラリー、リーディング、ライティングなどの問題があり、どのくらい英語を理解をしているか?を測るものですから、パーフェクトをとる必要はありません。パーフェクトだったらESLに行く必要がないですからね。笑
私がESLに行ったときも、確か7レベルあり、渡米当初はレベル4→5→6と進んだ記憶があります。上級(5~6くらい)をパスできれば、アメリカ大学進学に問題ないレベルという感じだと思いますが、学校によって違うので、詳しくはカウンセラーなどに相談してみてください。
一般クラスのスケジュールはこのようにあります。
Beginning(初級)
Intermediate(中級)
Advanced(上級)
というタブに分かれていて、それぞれのクラスのスケジュールがわかります。
ではそれぞれのコラムを画像で見てみましょう。このタブはBeginning(初級)です。
(1) クラス
上からESLのレベル1 Beginning Literacyという名前がついています。
グレーでよく見えないですが、(3711C)というのがこのクラスの「クラスコード」です。
(2)期間
Start Dateはクラスの初日、End Dateは最終日です。
この画像では、1月28日から6月5日までのクラスが表示されています。
(3)曜日
クラスの曜日が書かれています。
この画像ではMTWThFですから、月火水木金の週5日のクラスです。
M: Monday
T: Tuesday
W: Wednesday
Th: Thursday
F: Friday
ですから、”MWF”は「月・水・金のみ」、”TTh”は「火・木のみ」という意味です。
(4)時間
Start Timeは授業の開始時間、End Timeは授業の終了時間。
この画像では、上の3クラスが朝8:30~11:30のクラス、4つめは夜6:00~9:00のクラスという意味ですね。
異なる時間帯で同じクラスがいくつかオファーされているときは、(1)の「クラスコード」情報が必要になり、これで区別します。
(5)場所
上でも書いたように、San Diego Continuing Educationは8ヶ所でオファーされています。
どのキャンパスが自分にとって行きやすいか、というのをこのページで調べてみてください。
この画像の一番上のクラスを見てみると、
Mid City
Campus
201
とあります。
これは、このキャンパスの教室番号201で行われますよ、という意味です。
実際にどのレベルになるかは、リプレースメントテストを受けてみないとわからないので、行く前に「月水金の午後が良いな」と大まかなスケジュールだけを考えておいて、テストでレベルを教えてもらってから、相談してみることをお勧めします。
もしそのキャンパスで都合の良い日程がなくても、別のキャンパスなども調べてみてください。
ESLの登録は、このリンクの場所と曜日・時間でできるそうです。
私は英語に自信がなかった頃は、電話やメールで済ませずに、実際にその場所に出向いて、生身の人間に相談するようにしていました。そうすることで、勝手もわかるようになるし、顔も覚えてもらえるし、何より自信がつきます。
まずはアメリカ生活の第一歩として、ESL登録に出向いてみてはどうでしょうか?
ESLはセッションの途中でも参加させてくれることもあるので、次の開始日程を待たずに行くことをおすすめします。善は急げ!です。
今回はSan Diegoに限定してしまいましたが、お住まいのエリアでこのようなプログラムを探すには、
“Seattle Continuing Education”
“Chicago free ESL”
などでググってみてください。
全米のコミカレを探すにはこんなサーチサイトもあるそうです。
または、お住まいのエリアの図書館などに行くと、カタログが置かれていることもあります。
“Do you have continuing education class catalogue?”
なんて聞いてみると、教えてもらえると思います。
Good Luck!
