英語勉強法 in Nadeshiko Way (6) Be Specific, Be Precise!
こんにちは、Erinaです。
新年、明けましておめでとうございます。
2016年も、In Nadeshiko Wayをよろしくお願いします。
ではでは、ホリデームードにも飽きてきた今日この頃、早速ですが2016年の一本目の記事に行ってみましょう!
私なりの英語勉強法を紹介しているシリーズ、今回は”Be Specific, Be Precise!”をテーマに書いてみようと思います。
前回までのレッスンはこちら:
(1) 目的をクリアに
(2) 英語習得の関数
(3) 単語帳の作り方
(4) 量か質か
(5) イメージトレーニング
今回は、少し日本語では説明しにくい部分が多く、私が実際にアメリカで生活してみて、「こうやって言えば良いんだな」と身をもって体験した感覚的なところが多いです。
では、そのBe specificとBe preciseってどういうことでしょうか?
Be Specific
“Specific”は日本語で「具体的に」と使われるでしょうか。
たとえば日本語でも、「ほら、あそこの奥さんが、あれやってるでしょ。」よりも、「ほら、ヤマダさんの奥さんが、ヨガをやってるでしょ。」のほうが具体的ですよね。
会話でSpecificになるために、「固有名詞をきちんと使う」というのは有効な方法です。
つまり、
He
She
We
You
They
There
Here
That
This
Those
These
It
Them
というような代名詞を、固有名詞に置き換えるということ。
例文で代名詞を固有名詞に置き換えてみます。
“He went there.” → “My husband went to the store.”
“She needs to eat them.” → “My daughter needs to eat the vegetables on her plate.”
“This can wait until then.” → “Shipping your package can wait until after Christmas.”
“They are so good.” → “Candies you made are so good.”
どうでしょうか?そのシーンや背景が、想像しやすくなったと思いませんか?
もちろん「代名詞」は名詞の代わりなので、便利な場面もあるのですが、やはりそればかりになってしまうと、誤解を招いたり、浅い会話で終わってしまうことも。
また、日本語でもそうですが、「あれ」「それ」「あの人」「あそこ」という言葉ばかり使う人は、語彙が少ないというか、面倒くさがりというか、あまりソフィスティケートな印象を持たれませんよね。英語でも同じ。
固有名詞というのは、その名の通り「名前」の名詞なので、無限にあります。
人の名前、場所の名前、商品の名前・・・・引っ越したり、転職したり、人生のステージが変わってしまったら、また一からやり直すこともあるかもしれませんから、この世の固有名詞を全て網羅することは不可能です。
私もこの固有名詞を会話に盛り込んで使えるようになるまでに数年かかりました。それは単なる英語力というよりも、その場所での「生活力」が必要になってくるからです。
“Do you know a coffee shop, Leaf, on the corner of Washington Street and Boston Avenue? Their scone is so good.”
「ワシントンストリートとボストンアベニューの角にある『リーフ』というコーヒーショップのスコーンがおいしいのよ。」
“Yes, the strawberry sauce for scones is unbelievable!”
「あぁ、あそこのスコーンについてくるストロベリーソースが良いんだよね!」
なんて、そこで生活している人しか知らない情報です。
この固有名詞が盛り込まれた会話ができるようになると、「おぉ、この人は物事を良く知ってるなぁ」と思ってもらえるので、かなり深い会話ができるようになり、おしゃべりがぐんと面白くなります。
Be Precise
“Precise”は「正確な」という意味です。
たとえば、狙った的ピッタリのところにボールを投げられるとか、目分量でお砂糖を量ったらピッタリだったとかです。
英語というのは”Precise”な言語なので、ボキャブラリーが多くなります。
たとえば、日本語の「大きな・巨大な」という単語に相当する英単語は、
big
large
gigantic
huge
enormous
massive
jumbo
monster-sized
・・・のように、パッと思いつくだけでもこれだけあります。
That was a big dog that chased me.
I need a large size.
There is a gigantic mountain of snow in our backyard.
This sweater is huge!
She ate an enormous piece of cake.
I just saw a massive tornado on news.
Like I said, their hamburger is jumbo.
My parents live in a monster-sized house alone.
なんて例文も作れますね。
そして書いてみると思うのですが、やはり
big, large, gigantic, huge, enormous, massive, jumbo, monster-sized
はどれも「大きな」という意味は持っていても、それぞれの微妙なニュアンスが違います。
私がESLで勉強していた頃、こんな情報を聞いたことがあります。
小学6年生レベルの文章を読むのに必要な語彙数(ボキャブラリー)というものは、日本語と英語では2倍近く違うそうで、つまり英語で読み書きしようと思うと、それだけ単語数が必要になってくる、ということでした。
上の例でも日本語「大きな」「巨大な」の2単語に対して、英語では8単語。もう4倍です。
つまり、日本語は的に対して投げるボールのサイズが大きいので、少ないボールで的をカバーできる。
英語は的に対してボールのサイズが小さく、的の中にももっと細かい的があるので、的全体をカバーするにはたくさんのボールが必要になるわけです。
私も、特にネイティブ英語スピーカーたちに囲まれて生活していると、いかに自分の英語がワンパターンだとか、同じ単語しか使えないということに気づきました。
上の例で言えば、「大きな」ということを表現するために、”big”, “large”くらいを覚えていれば用が足りていたのですが、やはりそれでは「外国人英語」からなかなか抜け出せないということに気づいたんですね。
そこで、やはりボキャブラリーを増やすことで、”Be precise”になろうと思ったわけです。
ではどうやって”Be precise”になる方法を身につけたかと言うと、それは、Thesaurusを使うこと。
Thesaurusはsynonym(同義語)やantonym(反義語)をズラーっと載せた辞書で、読み始めると止まりません。笑
たとえば、”big”と検索すると、同義語と反義語はこんな感じ。
下のほうは、”big”が持つ複数の意味に分けられていて、それぞれの同義語がリストアップされています。
こうやって、「英語で英語を覚える」というのは、「英語感覚」とか「英語的思考」を鍛えるのに最高の方法なので、「”Big”の同義語は?」と聞かれて、
英語(Big)→日本語(大きい)→英語(Large)
という日本語脳への迂回をしなくて良くなるぶん、自然な英語が身につくようになります。
おわかりのように、英語は日本語に比べて「曖昧な言い回し」が少なく、「言いたいことはコレ」とあると、それにびしっと近づけるような言葉選びをします。
そのためにはボキャブラリーを増やすことも必要だし、またどんな言い方をすれば深い会話をできるかという練習も必要になります。
ちょっとお試しください。
Erinaさん、明けましておめでとうございます。今回の記事も、とても楽しく拝見しました。
ちょうど、図書館でThesaurus(ギリシャ語で”treasure house”という意味なんですって)を編纂した人についての素晴らしい絵本を読んだところだったので共有させてください。
The Right Word: Roget and His Thesaurus
この絵本の絵には、本当にうっとりしてしまいました。私も、その場に適した言葉を探すのに四苦八苦していますが(笑)、Erinaさんの英語勉強法も参考にしつつ、少しでも相手にわかってもらえる英語を話せるように努力したいです。
2016年も、どうぞよろしくお願いします。
Naokoさん、こんにちは!
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いします。今年はお会いできると嬉しいです♪
その絵本、早速チェックしました!図書館で取り寄せてもらったので、読むのが楽しみです!!
“Treasure house”だなんて、素敵な言葉ですね。Thesaurusは本当に読んでいて飽きない上に勉強になりますもんね。
私ももっと勉強しよう!
また面白い情報を教えてくださいね。