
SMAP解散劇とレバレッジ
こんにちは、Erinaです。
またまたSMAP解散劇に見る、ビジネス論(いや人間論?)を書いてみたいと思います。
ここでも書いておきますが、私は特にSMAPのファンではありませんが、これだけ日本にとって大きな存在の行く末が話題になると、やはり個人として学ぶべきことがたくさん見えてきます。
その一つが「レバレッジ」ですが、今日はそれを書いてみたいと思います。
「レバレッジ」とか「レベレッジ」という言葉を聞いたことがありますか?
英語では”Leverage”と書かれ、ビジネスではとても重要な要素として扱われています。このレバレッジをうまく利用することが、ビジネスで勝つことだ!なんて言われることもありますが、どうなんでしょうか。書いてみます。
そもそも、この「レバレッジ」って何なんでしょうか?
「なんとな~くわかるんだけど・・・」という人はたくさんいると思いますが、他人にはどうやって説明しますか?
私がこのレバレッジを理解・説明する上で、とてもわかりやすいフレーズがあるので紹介してみます。
驚くことなかれ、ドラマのTwo And A Half Menの中で、あのチャーリー・シーンが甥っ子のジェイクに「レバレッジ」を教えるために言った言葉です。
「Leverは、ものを動かす。Leverageは、人を動かす。」
“Lever”(レバー)は日本語の「てこ」にあたります。そう、あの「てこの原理」のてこです。
力点・支点・作用点の3つが上手く作用すると、直接的には持ち上げられなかったものを持ち上げられるようになるという物理的法則ですよね。
それをイメージしながら、”Leverage”というのは、直接的には動かせなかった「人」を、何かをきっかけに動かすことが出来るようになるということ。
たとえば、「100ドル払え」と言うだけでは払わなかった人たちに、何らかの出来事をきっかけに、払わせることができるようになった。
つまり、この「何らかの出来事」を上手に使える人は、結果として、人を動かすことができるわけです。
今回、SMAPが「解散はしない」と発表したそうですが、その裏では、一人ジャニーズ存続表明を出した木村さんの存在が大きかったとか。
彼以外の4人は、ジャニーズを離れる意思を示したそうですが、失敗。結果として、5人揃ってジャニーズに残ることになったそうです。
木村さんと4人のやりとりがどんなものだったのかは想像がつきませんが、誰の介入があったにしろ、事務所や木村さんに「借り」を作ってしまった4人という構図が出来上がっているようで、これから4人の立場は弱くなり、日本の芸能界では「一度、ジャニーズをやめようとした」という評判がついてまわるでしょう。そしてこれを「レバレッジ」として、利用する人たちも現れるはずです。
私はこういう個人的な(かつとても大きな)決断をレバレッジとして利用するような人間は大嫌いですが、きっと日本の芸能界というお金や権力が幅を利かせる世界にはそういう人たちがたくさんいて、4人がつくづく気の毒だなぁと思うのです。
彼らがどういう人間かはわかりませんが、これをきっかけに、木村さんと4人の立場に違いが出てきたら、それはグループとしての死活問題になるし、夫婦や恋人同士でも「相手に借りがある」とか「相手の弱みに付け込む」というような関係は長続きしません。
「あの時は助かった。これからまた一緒に頑張ろう。」と、過去のことを水に流して、全員が同じ歩幅で歩いていけない限り、SMAPの未来は明るくないと思います。
ビジネスパートナーでも夫婦でもなんでもそうですが、「運命共同体」にとって弱みも借りもありません。レバレッジなんてもってのほか。
私と旦那も、お互いの過去のミステイクを掘り出したり、弱みに付け込むことは絶対にしません。”I’m sorry.”→”I forgive you.”があったら、そのトピックはそこでおしまいです。英語で、”Case closed.”なんて言いますね。(うちだけか?笑)
どんな人間関係においても、「許す」というのはとても重要なことですから。
レバレッジは使いよう。
でも使う相手を見極めないと、修復不能の人間関係になってしまうので、気をつけたいところ。
勝負に勝つ(=つまりはエゴ)のが大事か、それとも相手との関係保持が大事か。
自分が得するということはつまり、誰かがどこかで損をしているわけです。
その「損」がリーズナブルなものかどうかを見極められない場合は、「あいつは人を踏み台にするだけだ」なんて、どこかでネガティブなレビューも生まれるでしょう。
「真のビジネスパーソン」たちが、私益だけでなく、周りの人たちからも好かれる存在なのは、このバランスを見極めるのが上手な人間だからだと思います。
SMAPの周りにそういう「大人」な人がいて、「体裁」とか「メンツ」なんてことにこだわらず、温かい目で日本の国民的存在の行く末を見守ってあげられますように。
彼らが今後、どんな決断をしたとしても、納得して応援してあげられるファンがいると良いですね。