うちの旦那は、幸せになることについてけっこう厳しい
こんにちは、Erinaです。
うちの超年上アメリカ人旦那を知っている人は、「家事をなんでもやってくれて、子どもの面倒も見て、Erinaさんは甘やかされてる!」なんて思う人もいるのかもしれませんが(自分で言うのもなんだけど)、実はけっこう厳しい人です。
彼は、「自ら幸せになる」ということに対してとても厳しい。
どういうことかと言うと、私が、あるときにハッピーじゃないとします。
旦那に不満があるとか、将来に不安があるとか、仕事に不満があるとか、まぁ色々とあります。自分じゃどうしようもできないことをクヨクヨと考えて、家族との時間が楽しいものじゃなくなってきたとする。
誰でも、「救いの手」を差し伸べて欲しいときとか、「あ~、かわいそうだね~」って言って欲しいときってありますよね。
そういうときに、うちの旦那は非生産的な同情を私にかけません。
特に旦那への不満は、彼が悪意を持って私を悲しくしているわけではないので、結局は私に問題があるわけです。そこで一時的に私の気分をよくするために「あぁ、僕が悪かったよ」と彼が言うことはありません。
彼は、代わりに何を言うか。
「今、この瞬間、幸せになるかどうかはキミ次第。」
私はこの言葉を聞くたびに、「この人は私の気持ちをなだめるだけに、自分の気持ちをごまかしてまで私に謝ったりしないんだわ」と感じるので、私としては、もうmove on(前進)するしかなくなるわけです。
ね、けっこう厳しいでしょ?
たぶん、ほとんどの女性は(アメリカ人でも)ついていけないと思います。笑
だから私が結婚してるんでしょうけど。
この記事でも書きましたが、女性って、「共感」を得たいものです。辛いときに、「あぁ、大変だね」って言ってもらいたい。
特に物事が解決するかどうか、というよりも、その辛い気持ちをシェアしたいですよね。
男性ってそうじゃなくて、建設的な解決策を考えたい。
うちの旦那はそういう意味でものすごく男性性が強いので、多くの女性が求めるような単純な共感はしてくれません。(というか苦手なのでできないだけ)
なので私は、解決策や人生の先輩としてのアドバイスをもらうときは、旦那に相談するけれど、そうじゃなくて、共感が欲しい時は、やはり女友達に電話するわけです。
これはもう「役割の違い」と思って割り切るしかないし、旦那一人が私のニーズを100パーセントカバーできるわけがない、と思うようになりました。
こうやって旦那と生活するようになって12年になりますが、振り返ってみると、「アンハッピー(不幸せ)だった時間」って私の中ですごく少なくなったことに気づきました。自分でどうしようもできないことに悩んだり、先回りして不安になったり、愚痴しか言えなくなったり、そういう気持ちのせいで目の前のやるべきことに集中できない、なんてことが激減したのです。
一時的にへこむことはあっても、彼は、私をアンハッピーなままでいさせてくれなかったんですね。
旦那の中で、こういう生き方の選択肢はどこから来たかと言うと、旦那の前回の結婚生活からだそうです。(いや、もともとかなり楽観的な性格でもあったはずですが・・・)
東海岸からサンディエゴにやってきて、ホームシックでうつになった前妻さんは、旦那にお酒やタバコを禁止し、夫婦で外出もしなくなり、彼の外出も禁止した。
彼から見れば、自由が取り上げられたわけです。
若かった彼らは、やはりそこで問題解決(夫婦カウンセリングとか)を探したわけではなく、別れを選び、前妻さんは東海岸に戻りました。
そこで旦那が得た教訓と言うのは、「自ら幸せになろうとしない人とは結婚できない」ということでした。
もちろん、離婚というのは、夫婦にしかわからないものだし、双方の視点がそれぞれにあるものです。前妻さんに話を聞けば、きっと全く違うエピソードが出てくるでしょう。
まぁでも少なくとも、私はこの一つの結婚を分析するよりも、旦那がどういう経緯で今の彼になったのか、ということのほうが重要なので、ここで止めておきます。
・・・ってわけで話を戻して。
「自ら幸せになろうとしない人とは結婚できない」
(“I can’t be married to somebody who doesn’t make effort to be happy for herself.”)
という哲学は、やはり私も強く信じていることであり、「まずは自分ありき」というところで私たちは結婚への価値観が合致しました。
そうでなければ、いくらお金があっても、どんなに優しい旦那さんでも、海外旅行に毎年行っても、大きな家に住んでも、全く意味がないからです。
逆に、「どんな生活でも大丈夫。私は幸せだから。」と言える人は、生活の中のどんなものにでも感謝を示し、男性は本能をくすぐられて、妻を大事にする。
私はこの結婚生活でそれを学び、旦那だけでなく、自分自身も大事にすることが、何よりの夫婦円満の秘訣なんだとわかりました。
余談ですが、しばらく前に、うちの母が、うちの旦那にこんな質問をしたそうです。(私が通訳したそうですが、全く覚えていません・・・)
「どうしてErinaを選んだのか?」
30歳も年下で、家事はほとんどせず(笑)、母から見たらぐうたら娘にしか思えない私を(爆笑)どうして選んだのか?
そう聞くと、旦那はこう言いました。
「Erinaといると、僕が幸せになれるから。」
これを聞いたとき、母は「釣りバカ日誌の浜ちゃんじゃん!!」と思ったそうです。
釣りバカ日誌の浜ちゃんが、妻のみち子さんにプロポーズしたときの言葉というのはかなり有名だそうで、
「僕はみち子さんを幸せにできる自信はないけど、みち子さんといたら僕は幸せになれる自信があります!だから結婚してください!」
というもので、「男が女を幸せにする」的な当時の日本人にはかなり衝撃的な言葉だったとか。
典型的な日本人から見たら、「幸せにできる自信がないだとぉ・・・?」と思うかもしれませんが、でもこのセリフって、個人の幸せの究極だなと思うのです。それは幸せって誰かにしてもらうものじゃないよ、ということであり、それを理解していたみち子さんはこのプロポーズに「イエス」と言うわけです。
そんなわけで、このエピソードを聞いた私は、「旦那らしいな」と笑ってしまったし、逆に、「俺が幸せにしてやる!」と彼が思っていたら、私は「あんた何様?」と思ってしまうでしょう。(そういう考えを否定するつもりは全くありませんが、好みの問題です。笑)
結局のところ、私たちは似たもの夫婦なんでしょうね。
小さい頃から「釣りバカ日誌のみち子さんみたいな奥さんになりたい」と思っていたけど、知らず知らずのうちに彼女に近づいていたようで(心意気だけは)、あとはおいしい魚料理を覚えたいな、と思っています。笑
はじめまして。Yuです
わたしも彼がアメリカ人、彼は離婚経験があり、かなり厳しいです。私がネガティブだと、nagativityに疲れたと言い、同情は皆無ですね。。
なぜ努力をしないのか、楽なみちを選ぶな、やりたいことをやれ、その年なら明確にあるはずだ、と言われます。グサッ。ありますよ、あるけど他にもお金とか気になることあるじゃない。と言い合いになりなりながら話しています。今は遠距離なので、そのうちアメリカに行くときはまたこちらにご報告します。
yuさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
yuさんの彼のそのセリフで、妙に親近感です。笑
うちの旦那は、私(というか他人)にも厳しいけど、自分にも厳しい。だから私は頑張れるんでしょうけど。
正論を言えて、そうやって生きていける人って強い人ですよ。普通はみんなどこかでへこたれて自分を甘やかしますから。
私はそういう生き方を彼から学んでるし、毎日をハッピーに過ごすためにはこうやって歯を食いしばることって必要なんだなと思うようになりました。
彼とゆっくり、たくさんお話されてくださいね。
渡米報告、待ってます♪
いつも興味深く読ませてもらっています。
普段コメントなど残したりしませんがErinaさんの書く記事がとても大好きだとお伝えしたくて!
次回も楽しみにしていますね。
Sanaさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
いつも読んでいただいているようで嬉しいです。
ただいま、教員免許の試験のピーク真っ最中なのですが、また落ち着いたらすぐに記事を書きたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。