アメリカで、女性の未来について考えてみた

こんにちは、Erinaです。

このブログでも、アメリカと女性についてたびたび書いてきましたが、今回は今日発表されたニュースをもとに書いてみようと思います。

 

米ホワイトハウスによると、本日付けで、新しい人事が発表されました。

 “White House Names Google’s Megan Smith as New Chief Technology Officer”

 

ん、女性・・・?

 

Chief Technology Officerは、”CTO”と呼ばれ、日本語では「最高技術責任者」というタイトル。

 

近年のIT社会では、聞いたことがあるはずです。

企業では、最高役職として

  • CEO (Cheif Executive Officer): 会社で一番偉い
  • CFO (Chief Financial Officer): お金の業務で一番偉い
  • COO (Chief Operation Officer): オペレーション業務で一番偉い

などがいます。

 

その企業にITが必要不可欠な場合はCTO (Chief Technology Officer)が存在し、IT業務で一番偉いポジションという意味です。

企業自体がIT系の場合は、CTOが実質CEOということも多々ありますね。

 

で、今回、「アメリカ合衆国のCTO」に、女性が選ばれたのです。もちろんオバマ大統領の決断です。

選ばれたのは、メーガン・スミスさんという50歳の女性。MIT卒、グーグル卒のバリバリ理系女子です。写真を見ておわかりの通り、アメリカのリケジョっぽく、黒縁メガネ、化粧っけなし、服装もこだわらなさそうな感じ・・・。

いやいや、私もまさにそんな感じなので、そこは全く問題ないのですが(笑)、とにかく「相当、有能なんだろうな~!」と感心してしまいます。

 

From Mashable.com
From Mashable.com

 

 

「アメリカ合衆国のCTO」ってどんな仕事なんでしょうか?

 

私もちょっと調べてみました。

 

アメリカ政府には、”Office of Science and Technology Policy”(アメリカ合衆国科学技術行政局)という、IT関連の部門(日本の「省」)があります。

 

この機関の目的は、大まかに言うと

  • アメリカ合衆国の科学やITが世界で活躍できるように
  • アメリカ政府のITが適切に機能するように
  • 大統領が政策決断をする際に、適切な情報を提供できるように

だそうで、彼女の役目は「IT分野における大統領の右腕」と言えます。(たまには大統領のツイートしちゃったり?笑)

 

こないだのオバマケア(全国民健康保険)の施行で、ウェブサイトに問題があってかなり恥ずかしい思いをしたようなので、大統領はITでの挽回をしたいのかもしれません。

 

私がこのニュースを聞いて、この先30年のアメリカが少し見えた気がしました。

 

ちょうど今、20代~30代のみなさん(男女関わらず)が、アメリカ移住を考えているとしたら、ぜひ頭の片隅に入れておいてほしいことです。

 

これからのアメリカでは・・・・

  1. IT化はますます進む
  2. 女性進出もますます進む

が、必至です。

 

「そんなの見たらわかるジャン」

 

と思いますか?

 

まぁ、当たり前のことなのですが、アメリカの理系女子の視点から言わせてください。

 

みなさんと私が思っているより、強力に、そしてハイスピードにこの傾向は進みます。

 

1.IT化

厳しいことを言うようですが、この先10年〜20年の間に、

「私はパソコンよくわからないし・・・・。」

「女はプログラミングなんてできなくて良いし・・・。」

なんて言ってたら、あっという間に仕事はこなくなります。

うちの子供たちが中学高校に進む頃には、プログラミングの授業が必須科目になるかもしれません。

ちょっと考えてみてください。

AOLのダイヤルアップで、インターネットが一般家庭に普及してから、15年も経ってないんです。つながるときのあの音、まだ覚えてますよね?

今日では、地球の裏側の人とどんなことができるでしょうか?しかも無料?

すでに小学校では、iPadが一人一台の時代です。私立じゃなくて公立校で、ですよ。

大学もオンラインクラス、オンラインテスト、オンライン教科書が当たり前になってきました。

 

買い物で、未だに小切手を書く人、どれくらいいらっしゃいますか?小切手を受け取らないスーパーも出てきましたよね。

郵便配達だって、全国で削減されそうです。

 

そういうことを考えていくと、アメリカ社会のインフラはますますIT化し、必然的にそこに仕事が増えていきます。

 

 

2.女性進出

 

アメリカの女性たちは向上心に溢れ、目の前のハードルはポジティブに乗り越えていく(または打開していく)と考える人たちがとても多いです。「試練はチャンス」と考えて、そこにどんどん入っていくのです。

現代のアメリカ社会に残された、数少ない男性社会の一つがこのIT業界で、それがGold Mine(金のありか)となると、黙っちゃいません。笑

 

ハイポジションへの女性登用の動きはますます強くなります。

 

 

つまり、この二つの傾向は、私たち女性にとって今までにない追い風なのです。

 

私は今回のホワイトハウス人事を聞いて、それを確信しました。

40代後半~50代前半の知人夫婦がいます。

奥さんは某銀行でネットワーク関連のプロジェクトベースで働くITエンジニア。インドによく出張するそうです。

彼女の年収、いくらか教えましょうか。

$250,000だそうです。

日本円で年間2,500万円。

旦那さんはこの奥さんを”General”「将軍」と呼んでいるそうです。笑

 

 

どう思います?

 

サンディエゴに住んでいると、短期・長期でアメリカにやってくる日本人女性にたくさん会います。20代~30代の彼女たちは日本で仕事をし、何らかの経験をアメリカで積むためにやってきました。

私が彼女たちを見ていて感じることは、「日本人女性はものすごく有能だ」ということ。

アメリカ基準で見たときに、「この人、仕事できないんだろうな・・・。」とガッカリした女性に出会ったことは「一度も」ありません。

断言します。「ただの一度も」ありません。

 

そして現在の日本には、こういう日本人女性が溢れているはずなのです。

 

このメーガン・スミスも、年収2,500万の知人も、Facebookのシェリル・サンドバーグも、ペプシコのインドラ・ヌーイも、みんないたって「フツー」の女性なんです。私たちと同じ。

 

恋愛もしたくて、結婚もしたくて、家族も欲しくて、仕事も楽しくて、趣味もたくさんあって、お酒も好きで、甘いものも好き。

たまには、恋愛映画で泣いて、買い物もして、友達と旅行もしたい。

そういう「フツー」の女性なはずです。

 

ただ、彼女たちはガンガン前に進み続けてきた。

 

逆境に負けず、帆を全開にして追い風を100%利用してきたんです。

 

現在の日本は様々な変化を必要としていることは事実です。

 

それは、男性が働きかけるだけでは起こりません。もちろん、女性だけでもダメです。男性と女性、妻と夫、母親と父親、両方が一緒に働きかけないと、全く意味がないのです。

 

女性の皆さん、頑張りましょう。

 

与えられた環境に悲観的になっても、何も始まりません。

周りが変わらないなら、自分が変わりましょう。

男性と比較する必要もなければ、対抗する必要もありません。

男性のような強い腕力を持たない私たち女性は、視点を変える強さと賢さを身に付けましょう。

そうすれば、絶対に輝ける場所が見つかります。

 

 

 

“アメリカで、女性の未来について考えてみた” への2件の返信

  1. えりなさん、お久しぶりです。
    ふらっと前にも読んだことのある一番最初の記事を読み、やっぱりえりなさんの書く文章好きだなぁと思いました。今月から夜間大学で授業を取るので、仕事との両立不安もありますが、新しいことに挑戦することにわくわくしてます。
    この記事を読んで元気出ました!!
    いつもブログ楽しみにしてます。

  2. めぐみさん、お久し振りです!
    お仕事はどうですか?
    学校も始まるとのこと、楽しみですね。忙しいながらも充実した日々って何よりですもんね。
    私も時間を見つけながら、少しずつでも書いていきたいと思っています。また読みに来てくださいね。

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